**魔法**
銀河へとつづく
純白の道
張詰めた空気に
鼻の頭がつんとする
いつしか時の迷路 さまよい
忘れてた大切なもの
硝子の靴
かぼちゃの馬車
恋はいつか魔法が解けて
現実だけが残るものだと
そんなものだと
知らぬ間に
自分に言い聞かせてた
でも こんな寒い夜
失くしたものが
暗闇の中
鮮明に浮かび上がる
そう こうして
繋いだ手のぬくもりも
目に映る優しい光も
あなたを愛しく思う気持ちも
なにも変わらず
そのまま ここにあるって
外は雪
ふたりして部屋のなか
キャンドルに火を燈せば
すれ違いの日々
ほのかに照らして
再び魔法の粉
さらさらと降り注ぐ
ほら 気づいたでしょ?
流れる曲も
暖炉の火も
その声も
ふたりの笑顔も
ぜんぶ一瞬に閉じ込めて
永遠に ここにあるって
ほら、ね