**再会**


枯葉が吹き溜まる並木通り

襟を立て先を急ぐ人達

わたしはカフェの窓ごしに

視線に気付いた あなたに手を振る


ほのかに香る

ローズマリーティー

角砂糖 一つ溶かしたら

目の前の愛も滲んできて

「よかった。」

と つい本音漏らした



「会いたかったよ、ずっと。」

その言葉に

止まっていた時間が再び動き出す

不安になった時も

寂しい時も

大切なもの

ぎゅっと握り締めてた自分が

いとおしくなる


普段は遠い空の下

それでも思いは変わらずに

出会った頃と同じ季節に

こうしてまた

巡り会えた


いっしょに歩く歩道橋

見上げれば高い空から

舞い降りる天使の羽根

ふわふわふわと

頬に触れては

音もなく消えていく

曲・FlawTipsさんの「あのころのふたり」