森を走るへ
**流離人(たびびと)**
窓のそと
走りゆく景色 飽きもせず見てる
いつか どこかで
あなたに会えそうな気がして
蒼い大空を渡っていくあの白い雲は
いつか大地にひとしきり雨を降らし
そよそよと緑の葉を揺らす大樹は
小鳥たちの為に何度も木陰をつくる
とどまることなく
繰り返される所為
そして
人はみな流離人
儚い夢とわかっていても
生まれた時に手放した何か
いつも探して
移ろいゆく 時の狭間を
永遠にさすらう