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MARK ROTHKO (1903-1970)

画家。
ロシア生まれのアメリカ人。

それまでパリを中心としていたアート界であったが、第二次世界大戦後、多くのヨーロピアン・アーティストがアメリカに渡ることになり、次第に、アートの中心がアメリカ・ニューヨークに変わっていく。

アクション・ペインティングで有名な
ジャクソン・ポロック、カンディンスキー風なリズム感あふれる画風のウィレム・デ・クーニングと共に、抽象表現主義の画家として、アメリカで活躍。
(ロスコだけは、サンフランシスコ、他はニューヨーク。)
シュールレアリズム、表現主義(EXPRESSIONISM)から流れてきた抽象表現主義(ABSTRACT EXPRESSIONISM)とよばれた画家は、これまでの表現主義よりも、大きな”トレイ”上に、”衝動的に”、”荒々しく”色をのせるようになる。

巨大なキャンヴァスに、みる人を引き込まんばかりの色彩のあいまいさとコントラスト、これ以上はないシンプルなイメージ、しかしながらリズムを感じさせる構造。
演劇をしていたロスコは、自分の絵を、みる人に、”体感”させることが目的だった、と言われています。

(余)
わたしは「ぜったいロスコ好きでしょう」と言われます。
作風がアブストラクトなのもありますが、染料=液体のもつ、”あいまいさ”を活かして”ぼやかし”のテクニックで立体感等をだすからでしょう。
自分でも「おや」と思うほどそっくりな作品が(ロスコの)。
ちなみに日本では、『シベリア・シリーズ』で有名な香月泰男が、ロスコ的画風です(関連はありませんが)。