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HENRI deTOULOUSE-LAUTREC
(1864-1901)


画家。
フランス貴族のひとり息子として生まれる。
故人。

アルフォンス・ド・トゥールーズ=ロートレック伯爵を父に、そのいとこにあたるアデールを母に、生まれる。
血の濃さのみならず、素で奇人であった彼の父親をもったアンリを危惧する母の心配ははずれ、
( ある日、家族だんらん、父は、志村けんバリにバレエのチュチュに身を包み、みなの前に現れたらしい。しかも本人は大真面目。)
ロートレックはかわいく活発で、賢い子だった。

母の心配ごとに、息子の骨の発育が芳しくないことがあった。
骨に障害が見つかり、おまけに幼少期に2度の事故。
これらによって、彼の身長は150センチ弱でとまってしまう。

皮肉なことに、それからというもの彼は、エネルギーを絵にむけることになるのだ。
1880年ごろの作品『自画像』では、そうとうな男前が描かれている。
アンバランスに低身長な自身の体型に、(当時はムーラン・ルージュのプレイボーイとして名をはせていたが)男として、コンプレックスを感じていたことは容易に想像できる。

ところで父とロートレックの関係だが、やはり血はあらそえなかったらしい。
異常な性癖まで受け継いだロートレックは、”梅毒で死ぬ”というなんともなさけない死にかたで37年の短い生涯に幕を閉じた。

ちなみに、ロートレックの一日は、ゆで卵を多量にゆでることから始まる。
何十個、と、ゆでた卵を、一日中ひたすら食べる。
奇人です。

ロートレックは、当時のパリでは、奇人変人として有名でした。
当たり前といえば当たり前。

などと思って彼の作品をみると一味ちがうのでは。