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Stanley Pinckney:

テキスタイル・アーティスト。
School of the Museum of Fine Arts職員。
ボストン郊外Roxbury住在。

わたしの恩師、”スタン”ことスタンリー・ピンクニーです。
今でも(行けないと分かってても)作品展の案内状を送ってくれる彼に感謝の気持ちでいっぱいです。

アフリカ系アメリカンの彼は、西アフリカに20年間住み 独学でアフリカン・ダイ(染色)を習得します。
今はミュージアム・スクールのファキュリティーであり、 New England地方を中心に、個展・グループ展を開催するアーティストでもあります。
畳1畳分以上もあるスペキュタクラーでダイナミックなタペストリーは、見ていると吸い込まれるような気分になります。

彼は高校卒業後、単身アフリカ大陸に渡り、西アフリカ・ナイジェリアを中心に、独学でアフリカン・ダイ(染色)のテクニックを身につけます。

彼はボストン郊外のアフリカン・アメリカンが多く住む地区に住み、長期休暇が取れると決まってケープ・コッドという海の町に滞在し海に船を浮かべてひたすら魚つりをして過ごします。
「明日からケープ・コッドだ」と言うときの彼のうれしそうな顔はいまだに忘れられません。
彼は、ミュージアム・スクールがきらいでした。
解るような気がしました。 理由は下記のとおりです:

高い授業料を払ってアートスクールに入れるアフリカン・アメリカンは少ない。
実際、Museum Schoolにいるアフリカン・アメリカンの生徒は数えるほどしかいず、しかも彼らは見てすぐ分かるほど、裕福な家庭のこどもであったりする。


スタンは社会に、”学校”という組織に、不満をもっている。
rageと言ってもいいほどの激しい思想をもっている。
アメリカに住んでいる外国人のわたしにはなんとなく解るような気がした、
そんなのとは比べものにならない、ということは承知だけども。
でもアフリカン・アメリカンはアメリカ人のはず。
彼らのrageの火は200年以上経った今でもまだ燃えつづける。

さらに…、アートをとおしてわかり合えるか?
”音楽にことばはいらない”、って本当か??
”表現”はやはり自己満足でしかないんだろうか。