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エッセイ一覧

>>写楽で、のた打ち回る<<

職場の同僚と共に新年会。
腹減った、それだけを思いつつ、マスターが各地から集めた地酒を、チェーンでお代わり。料理が出始めたのが8時半を回っていた。料理が出るなり皿は空っぽ状態。 食べたが勝ち。 でもみんな優しい。食べてもいいよ、と言っても、「皿が目の前にあると気が散る」と、皿をまわしてくれる。

何時だったのか全く覚えていないが、みんないい具合にお腹もおさまり、酒もまわってきたそのときのこと。
マスターが出してきた、いっぽんのビン。
ドクロマークがついてます。
Gさんとヤ@チの、「ヨシさん、マジでやめたほうがいいって!!」の声を無視し、マスターが手渡してくれた、いっぽんの爪楊枝を受けとる。
先には一ミリほどの赤い液体、というより、なにこれ。
なにも考えずに行動するのが、わたしの基本。
ニヤニヤ笑っている(地顔か)マスターの目の前で、迷わずそれを口に入れる。
ん?なんだか辛いが。
耳がー!
言葉もなく耳を抑えるわたし。 つまり、言葉が出ないほど辛いのです。
「唐辛子の辛い部分だけ濃縮してんの、これ。」と、マスター。
どっかの国から入手したそうだ。

よっしゃ。次、イ○ウエ君。行ってみようー。
イ○ウエ氏、言葉なく、下を向いて、おしぼりの上で、ただただ口を開けてました。
ヨダレたれっぱなしです。 もちろん言葉はありません。

わたしはと言えば、立ったままの状態で、ずっと耳を抑えてました。
「なに耳押さえてんの」と訊かれても・・なんだか抑えたい気分なのよ。
すると、ヨダレも鼻水も出ない代わり、左眼から涙が一筋ながれました。
「それ超美しい涙!」とヤ@チ。

おっし。次ー。
ヤ@チとGさん!
あたしもやったんだ!やれ!!

気づくと二人、店の外に出てました。
のれんの下から見えるヤ@チの姿。
通りに、うつぶせに倒れてます。
Gさんは、なぜか、店の植木鉢の草を口に含んで歩き回っている。
植木鉢さえなければ、ただ通りを歩いている普通の人だが、
「これ、いい。これ、いい。」
と、呪文のようにつぶやきながら、鉢を手に歩いている姿は異様だった。

さて、帰ろう。
通りに出ると、ヤ@チのたらしたヨダレの跡だけが、まるでネコがマーキングしたように、点々と残っていたのだった。