ハーモニカ

僕のリュックの中で一番大切なもの。
それはハーモニカ。
古い親友から貰ったものだ。

ハーモニカは数ある楽器の中でも特に、
あいまいさが許される特別なものだと思う。
間違えて隣の音を同時に出してしまっても、
それが逆に味わいとなる楽器。

ハーモニカは、今は失われた「昔の音」を出せる楽器だと思う。
昔は、今のリコーダーのように誰もが愛用し、
その音が時代を表していた。
しかし今はデジタル音があふれ、
ぬくもりのある音がめっきり減ってしまった気がする。

僕は親友のハーモニカと一緒に旅をする。
今ある曲をこの音に乗せ、皆に聞かせてまわる為に。