経絡とは、気血の流通する道であってこれに径脈と絡脈がある。 径脈は、本径という意味があり、織物の縦糸のように身体を縦走する。 絡脈は、支脈という意味があり織物の横糸のように径脈と絡脈を連絡する。 十四径とは、手足の三陰三陽の十二正径と奇径八脈の中の任脈と督脈を加えたものである。 その経過中に穴(つぼ)があり、これを径穴という。径穴は、穴の意味で、経絡の門戸である。 気に起こった変動は経絡の変動となる。 その門戸である穴に反応(圧痛、硬結、感覚異常など)を発症する。 そこで、穴に鍼やお灸を施し気の不足を補ったり、もらしたりして疾病の治療をおこなう。 本径には、手足の三陰三陽が、ある。 三陰とは、太陰、少陰、厥陰であり、三陽とは、太陽、少陽、陽明である。 そして、三陰は、胸部に起こり上肢に走る。手の三陽は、上肢より顔面に走る。 足の三陽は、頭部より下肢に下り、足の三陰は、足より胸部に登る。 この十二径は、その経過中にそれぞれの臓腑に関係する。特に陰径は、臓に陽径は、腑にめぐっている。 五臓とは、肝 心 脾 肺 腎 六腑は、胆 小腸 胃 大腸 膀胱 三焦である。 |