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入館料が団体料金に割引 1枚で5名まで
大人400円→250円 大・高生250円→150円 中・小生200円→100円
〒710-0046 倉敷市中央1-3-13 Tel.Fax(086)422-1542 財団法人 倉敷考古館
2006年10月に、大原美術館の通用門の板戸や、外壁の一角をはじめ、周辺にスプレー塗料での曲線落書きなどは、今回のイタリアでの事件で、再度マスコミでも取り上げられたが、それ以前にも、考古館前の観光スッポトでもある石橋の橋柱や、そのあたり一帯の壁などに、スプレーによる、同様の曲線落書きが、派手に行われていたこともあった。
最近の街中の困った派手な落書きには、まるで気取ったサインのような、妙な曲線の組合せ的なものばかり目に付く。嘘か本当かこの種の落書きには、わざわざ海外までも修行に行ったものまであるとか、それにしても落書きまで他人の真似しか出来ぬとは、それでも落書きなのか、恥書きだけではないか、と言いたくなる。
つい最近たまたま観光旅行で、ブルガリアへ行った。今、日本でブルガリアといえば、ヨーグルトと琴欧州というのが通り相場であろうが、実は古代においても紀元前8〜4世紀の頃には、既にトラキア人による高い文明があり、すぐれた黄金文化の見事な遺物も多数発見されているのである。
すでに30年近く前の1979年には、こうした文物を中心にした「古代トラキア黄金展」が日本の4箇所で開催され、岡山のオリエント美術館もその会場の一つだったのである。近く最近新発見の遺物を中心に、再び日本でトラキア展が開催されると聞く。
また同国では、古代以来の建造物の上に築かれてきた市街地では、開発のたびに古代の遺構が現れるが、これを様々な形で上手に利用し、生活や観光に生かしている。現代の便利さを優先してはいない。古い町並みの残る地域では、保存に力を入れているのである。
(36)落書き
最近イタリア・フィレンツェで世界遺産の大聖堂に、日本人観光客が幾組みも落書きをしていることが判明し、大きな話題となっているが、対象物があまり著名でないため、話題とならないが、落書きに悩まされている文化財は各地に多いであろう。それにも増して、現在では、一般的な生活環境内の各種さまざまの対象物が、落書きに悩まされているのは、世界共通の現象かもしれない。
倉敷考古館でも室内の白壁に、相合傘と名前を彫りこんだものや、外壁の貼瓦に、細い線彫りではあるが名前らしい彫りこみは多い。この伝統的建物群一帯でも、すぐに思い起こせる落書き事件はある。