排泄指導について
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今年度、初めて排泄指導の必要な児童にかかわった。
4月当初、トイレの失敗が多かった。
教室で、廊下で、中庭で、おしっこが出てしまうのである。
昼食後には、中庭でうんちが出てしまうのである。
いずれもパンツの中である。
しかし、3月現在、トイレの失敗はほとんどなくなった。
とは言っても、完璧ではない。
こちらが油断すると、時には失敗もある。
排泄指導とは、そういうものだと思っている。
以下、私の取り組みを紹介する。
排泄指導に大切なことは次の3点であると思う。
| 1 定時排泄を心がける。 2 成功したときには、しっかりほめる。 3 記録を残す。 |
1について
定時排泄とは、決まった時間にトイレに行かせ(児童の実態によってはオマルで)排泄をすることである。
その児童の実態によるが、1時間おき、30分おきという具合に、決められた時間ごとにトイレに行き、排泄をさせる。
私がかかわったYくんは、だいたい1時間半ごとに排泄をしている。
朝の会が終わった9時45分頃、給食前の11時15分頃、昼休みの12時30分頃という具合に、トイレに行く時間を決めている。
この決められた時間にトイレに行き、排泄のリズムをつくることが大切である。
1学期は、この時間のリズムがつくれず失敗が多かったが、2学期頃からこのリズムがうまく働き、トイレでの排泄ができ、失敗がほとんどなくなった。
特に12時30分頃になると、同じ学級の他の先生から声をかけてもらって、トイレに行くのを忘れないようになった。
また、私の腕時計は12時25分にアラームが鳴るようにセットされ、トイレに行く時間がきたことを告げていた。
2について
特に、障害児教育の世界では、ほめることが大切である。
Yくんとトイレに行き、うまくおしっこが出た時に、
「やったーーー」
と、大きな声でほめ、個室から出た時に、
「で・き・た」
と言いながら、私の手をたたかせるようにしている。
私が「ちょうだい」の手の形をし、上から優しくたたかせるのである。
最初は、私がYくんの手を持ってたたかせていたが、そのうち私が手を出すだけで、
「できた」
と言いながら、手をたたいてくるようになった。
これは、その他の学習の場面でも使っている。
失敗したことを叱って、それが理解でき、失敗しない児童には叱ることも効果的であるが、なかなかそういう児童は養護学校には少ないように思う。
成功体験の積み重ねが、自信をつけ、定着していくと私は考える。
3について
本校小学部では、連絡帳を通して毎日の学校の様子を保護者に知らせている。
同じように、家庭の様子を知らせていただいたり、保護者の感想などを書いていただいたりしている。
低学年グループでは、その連絡帳に、排泄の記録を書くようにしている。
9:45小○、11:00大×という具合に書いている。
私は、今年度副担任であるため、連絡帳を書いていないが、各児童の担任は、毎日それを書いている。
記録を残すことによって、その児童の排泄のリズムが分かってくる。
また、家庭での朝の排泄の様子も書いていただいているため、学校での対応もしやすい。
さらには、学校での排泄の様子について、保護者に伝えることもできる。
終わりに
今年度、Yくんの排泄指導がうまくいった背景として、次のことが挙げられる。
| お互いのコミュニケーションがうまくとれた |
Yくんは、てんかん発作と軽度の知的障害がある児童である。
言葉によるコミュニケーションはかなり取れるが、なかなか素直には動かない児童であった。
1学期は、お互いのコミュニケーションがスムーズに取れず、なかなか気持ちが通じ合わなかった。
私も、Yくんに対して腹を立てることが度々あった。
しかし、「できた」と言いながら、Yくんをほめ出した頃から、少しずつYくんが素直になってきたように思う。
私とのコミュニケーションがスムーズに取れるようになってきたと思う。
Yくんは、身長120p、体重45s、ローレル指数250オーバーの肥満児童である。
自分から素直に歩いてくれない時には、引きずって移動させたこともしばしばである。
1学期は室内で遊ぶことの多かったYくんであるが、自転車遊びが好きになり、12時25分のアラームが鳴ると、自転車に乗ったままトイレに前に行き、
「Yくん、おしっこ」
という声で、自転車から降りて、トイレに入るようになってきた。
そして、うまく言った場合には、
「で・き・た」
と言いながら、手をたたき、排泄の成功をほめた。
失敗したときも、ひどくは叱らず、
「出ちゃったね。パンツ替えようか」
と言って、履き替えさせるよう心がけてきた。
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