スピーカー自作までの道のり


これから自作をされる方、すでに自作をされている方、私の自作までの道のりです。そんなにたいした事をやってるわけでもないのですが、参考までに読んでみて下さい。




私が一番初めに自作スピーカーに出会ったのは今から丁度3年ほど前で、1997年頃だった。まず、小型パワーアンプを自作して音を出したいがスピーカーがなかったのと、興味があって初めてのスピーカー自作をしたわけだ。この時作ったのがダンボール形エンクロージャーで6cmフルレンジユニットを使っての密閉だった。何もしらず、友達が言うには結構大きい箱でもいいんじゃない?ということで13リットルくらいの物を作った(^^; fostexでも8cmユニットのFE83でさえ推奨内容積4リットルだ。この3倍程度の物を作ってしまったのだ。さらに、パーツ屋でも一つ180円程度のユニットだ。いい音が出るはずもないのに、ダンボールでせっせと作っていた。(^^;

さて、初めての自作スピーカーとはいえ、箱に入れただけという訳だが、自作アンプと自作スピーカーからの音はあまり綺麗ではなかった。アンプの詳細が分からないのでなんともいえないが低域が出てなく、でるのは中音〜高音のみ。それでも初めての自作で満足だった。しかしもっともっと音質を追求して(当たり前か?)今度はパーツ屋で¥1000のスピーカーキットを買った。素材はパルプで、すでにカットされているため後は接着するだけの物だった。しかも豪勢に?2枚重ねにするようになっている。1作目の密閉に比べ音は相当よかった。この時初めて12cmフルレンジに出会ったのだ。アンプはこの当時も同じ小型パワーアンプだったが、当時で2代目になっている。全体的にバランスのとれた?システムで合計金額¥2400程度だろう(汗)それから2年くらいはこのシステムだった・・・。なんと貧相な(^^;

以上が3年も前のことで、それから現在では小型パワーアンプも5代目になっている。昔の2つの作品はもうなくなっている・・・。この2つのスピーカーを作ってからは2年くらいスピーカーの自作は休憩だった。というかユニットも知識もなく何も出来なかったという状態で、本格的に自作を始めたのは半年ほど前になるだろう。このHPが設立されてからだ。と、話がそれてきた気がするので、そろそろ本格的に(笑)


まず、スピーカーユニットさえ良いものがあれば、まだまだいい音が出るだろうと思い、ユニットを探す事から始めた。お店で買ってもボックスの適用量も分からないので、どうすることもできなかった。その時にふと手元に壊れかけたデッキが転がってきた。友達が9800円で買ったデッキらしいが、もうテープの再生ができないからいらない?って言われて迷わずもらった。まず視聴。自分が作ったシステムよりはるかにいい音だった。これは!と思い早速分解。内部の基盤のアンプユニットとスピーカーだけごっそりとって後は大型ゴミで捨ててしまった(笑)とはいえラジオを受信する基盤等は今でも置いているが電源をつなぐのも面倒で未だにそのままだったりする。アンプは現時点でも、このデッキから取った物を使用している。一方、スピーカーのスペックは12cmフルレンジで最大5W、インピーダンス8Ωだ。まずは、今までずっとメインで使っていた12cmの¥1000のキットのスピーカーを取り外しユニットの交換から行った。形が独特でなかなか簡単には取り付けができず、少し大変だった。まず、密閉で視聴・・・。今までにない迫力と低音には驚いた。しかし、どうも満足できずバスレフポートをつけてみた。かなり小型の物だ。一応写真があるのでついでにのせておこう。奥にある2つがシャープのユニットで作ったバスレフ。手前は1本500円のユニットで最大入力10Wの8cmフルレンジ。こちらも今なら十分に使いこなせそうな気がする。小さいスピーカーからでる切れの良い低音は未だに魅力的である。音圧は12cmユニットの方がやや高めという感じだ。それにしてもダンボールだから見た目が悪いなぁ・・・。




12cmユニットのエンクロージャーは、内容積2.5リットルだ。14.7×19cmで奥行き9cm。ダクトの開口面積4.5cm2、ダクトの長さは6mで、fd=59.7Hzだ。意外ときちんとできていると改めて実感した(笑) とはいえ、そんなに驚くような低音ではなく、以後製作したBHに比べるとかなり品質は劣る。手前のスピーカーボックスは行方不明なので詳しいことは分からない。

バスレフに変更して、当分の間はこのシステムで我慢していたのだが、パーツ屋等に行ってはスピーカーをちょくちょく見ていた。しかし、1本3000円などと高価な物?には手がでなかった。また、半年前まではユニットのサイズと音圧のみでエンクロージャーを設計し内容積も相当適当な物だった。なかなかいい音が出るわけもなく困っていた。そんなときから、パソコンが欲しくなり99年の夏中古の自作パソコンを3万程度で入手。ここから自作パソコンにはまり、オーディオを少しおろそかにしていたが、99年12月頃から自作スピーカーのサイトを回りだし、BHにであった。迷わず12cmユニットを使いダンボールでの製作が始まった。たった12枚のダンボールを切って製作するだけでも大変と思ってしまった(^^; 小型バスレフに比べ全体的に音質も一気に上がった気がする。気のせいかもしれないが、ダンボールだと木に比べエージングが激しくなく、製作直後と数ヶ月後でもそんなに音の違いは気付かなかった。今思えば12cmユニットを使った小型バスレフをダンボールでもいいから内容積8リットル程度にして視聴してみたい所だ。それから例によって例のごとく、まだまだこのユニットで音質を上げることが出来ないだろうか?と思い今度は木でBHを製作した。自作スピーカー展覧会でも紹介しているようにBH−02の製作である。ダンボールの時は当たり前だが、相当共振していた。当時は共振音というのがよく分かっていなく低音の増量もこの共振音だという事がやっと分かってきた(^^; 木で作ったBH−02はバックロードホーンと言うより音響迷路っぽい動作だ。とはいえ、ダンボールのような共振が減り低音の量感は減った物の全体的にクリアなサウンドになった気がする。同じユニットで何回もエンクロージャーを作ってきて、やっとそのユニットに適合したエンクロージャーが完成した気がしている。今ではこのBH−02は姉の車のリアで活躍している。オーディオソースが良いためか、5Wと非力なユニットにもかかわらずいい音を出している。家のアンプに比べ全体的な音質の向上には自分でも内心驚いている。これなら、アンプを良いものに変える価値は十分にあると実感した。

このダンボールのBHが完成していた頃に、ちょっと高かったが6980円も出してウーハーを購入。2本でこの値段だから安いとは思う。でも貧乏な 私にとってはこれでも高価なユニットだ。当時は木でエンクロージャーを作る勇気もなく?ダンボールで作っていたが、共振が半端じゃない。ウーハーほどの物ならダンボール4枚重ねに補強材をいれて試してみたいところだ。しかし、いくら丁寧に作ったとしても紙でできているだけに共振は避けられないだろう。ダンボールとは紙と紙の間にもう1枚の紙が入っていてそれが原因で共振すると考えられる。この間の紙が180度折り返したようになっており、隙間をつけながら入っているので4枚重ねても共振は減らないだろう。ウーハーはダンボールに向いていないのだが、ダンボールでの製作でも適度な低音を得ることはできた。この辺りから木に興味を持ち出した。もし木で作れば低音の量感と共振が減るのでは?と言うちょっとした考えから木で作る事にした。あまり厚い木だと加工が大変だろうと思い5mmの木での製作。結果は◎だ。低音の量感は相当アップした。後はネットワークを組んで2〜3KHz以上をカットすれば、音質的にはまだ向上するであろう。ちなみにウーハーの製作で木を大量に買い込んでしまったので、余った木でBH−02が生まれたのである。

これだけ完成した頃には、すでに2000年3月頃だった。それから、2ヶ月程度はドライブと仕事でスピーカーを自作していないが、車にウーハーを積んだはいいが、大きな入力に耐えれず共振してしまう。それから10mmの板でウーハーを作りなおした。驚くほど低音の量感がアップした。無駄な共振が減ったからだ。しかし大きなミスをしていたことに数日後気付いた。車を運転中ヤンキー兄ちゃんの車みたいにパワフルな低音を出したときにバリっと怪しげな音が・・・。(ただし低音が割れているような音ではなく、音楽として楽しめる低音 ただし大音量)ウーハーと並列に16cmフルレンジを入れインピーダンス4Ωとして接続していた。そのフルレンジが大音量の再生に少し耐えれなかったようだ。スピーカーの破損にはいたらなかったが、フルレンジをすぐに切り離した。あまりに大音量の低音を出すとこのユニットではきついみたいだ。結局、フルレンジはバッシブラジエターみたいに使っていることになるが、ウーハーの振動でフルレンジのコーンが揺れ大音量の時、音質に障害をもたらすことになった。

それから思いもよらぬ事故発生。全治2ヶ月にわたる怪我をしてしまった。完治するのは実際4ヶ月くらいかかるだろうと思いながらも退院して、このウーハーの音質を上げるためにも無駄なフルレンジを外した。現時点ではこのウーハーにはフルレンジ分の穴が空いている。このフルレンジでバスレフを作ってからウーハーと一緒に鳴らしてみたが、この穴のせいで、ボーボーという音が発生してしまい、穴をふさぐまではウーハーは使い物になりそうにもない(^^; フルレンジでバスレフを製作したのだが、この頃になると70日にもわたる長期の入院でいろいろ知識を付けてきたかいもあり、今までの作品の中でも見事1番に輝く作品となる。今までの作品はどれも奥行きがなく、特に低音の伸びがいまいちだった。それを改善するべく奥行きを適度に付けてみた。また、fostexの16cmユニットと比較して、ややパワーの劣るスピーカーだろうと思い内容積も16リットルにして設計。11リットルのダンボール箱に入れて試しに視聴すると低音の量感がまったくなく、始めの16リットルの設計を取りやめ24リットルに設計しなおした。fdも50Hzと低めにとり製作した。まだ完全に音質は固まってきてはいないが、予想通りの低音だ。伸びのある豊かな低音に響くような高音がでている。やや低音の方が強い気もするがソフトの問題だろう(^^; 家のアンプでは大音量の再生でも問題ないが、ボリュームを最大にすると音楽としては聞きにくくなる。

さて、これからどんなスピーカーを作るか自分でもわからないが楽しみである。