萩 市 市 歌

1.青史輝く 志都岐山
  地霊人傑 相倚りて
  尊王の意気 天を衝く
  郷土大萩 誉あれ
せいしかがやく しづきやま
ちれいじんけつ あひよりて
そんわうのいき てんをつく
きやうどおおはぎ ほまれあれ


2.祖訓洽し 阿古の海
  百万一心 ゆるみなく
  進展の潮 地に涵る
  郷土大萩 栄あれ
そくんあまねし あこのうみ
ひやくまんいつしん ゆるみなく
しんてんのしほ ちにひたる
きやうどおおはぎ さかえあれ 


3.遺風尊し 松下塾
  一路向上 ひたぶるに
  先賢の跡 人は践む
  郷土大萩 望あれ
ゐふうたふとし しようかじゆく
いちろかうじやう ひたぶるに
せんけんのあと ひとはふむ
きやうどおおはぎ のぞみあれ



備考


(原曲ト調)ニ調4/4 マーチ風
「昭和9年萩市会会議録」による


萩市の市制は昭和7年(1932)7月1日に施行されました。
市歌・市章は,ともに昭和9年(1934)3月13日,萩市会で正式に採択されました。

 市章の制定については,萩高等女学校教諭の秋山誠一氏が委嘱されました。秋山氏の図案は,前美術学校教授の波根氏の協力を得て図案を作成しました。当時の市長,豊田勝蔵氏は,3月13日の市会で,その図案について「片仮名の『ハ』(中央の抱き合った形)および『キ』(外側の星形)を組み合わせたもので,内には円満,外には発展を示唆しており,萩市の特性が盛り込まれている。」と説明しました。
 この市章は,市制70周年を迎えた現在も使用されています。

 市歌の制定については,1等100円の懸賞募集とされ,全国から寄せられた約300の応募の中から,佐波郡串村(現在の徳地町)の小学校教員の歌が選ばれました。(仮名遣いは,当時のものです。)
 市歌は,その後「萩市民の歌」となり,市制70を記念して,萩市のうた「萩のなないろ」として生まれ変わりました。(「萩のなないろ」については「萩市オフィシャルホームページ」で)

 「田中博物館 Web」では,田中博物館開館当時の資料として,「萩市史 第2巻(P385)」を参考にして「萩市市歌」を復元してみましたが,こんな感じだったのでしょうか。萩市史の資料は五線譜ではないので,正確なことが分かりません。この「萩市市歌」の情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらこちら(田中博物館 Web)までお知らせください。
 トップページのオルゴールは,「萩市史」に忠実なリズムです。「4分音符=120」で演奏しています。
 このページは,「田中博物館 Web」で若干修正を加えたリズムです。原曲の「4分の4拍子」を,「8分の6拍子」に修正していますので,「マーチ風」という雰囲気は損なわれていないと思います。こちらも「4分音符=120」です。