エントコ節BGM入っています。
唄うときは()のように唄います。
唄いなされや お唄いなされや 唄でご器量が さがりゃせぬよ
(うたいエーうたいなされやヨヤマカドッコイショおうたいなされや<コリャコリャ>
うたでエーうたでごきりょうがヤレコレさがりゃせぬよ)<コリャコリャ>はメロディーに入っていません。
唄でご器量が 下がりし時は もとのご器量に して戻すよ
昔なじみと つまづく石は 通り過ぎても あとを見る
好いて好かれて 口まですわせ 末は捨てられ 巻き煙草
抱いてねかして 手枕させて 指でなぐさむ 琴の糸
親の前でも つまんで入れて 白い汁出す ぬか袋
親の前でも 一番さそうと つまみつき出す 将棋盤
ついておいでよ このチョウチンに 消して(決して)苦労は させはせぬ
つけてお帰り 此のチョウチンを 返すふりして 又おいで
月夜月夜に 私(わし)呼び出して 見捨てなさるか やみの夜に
いれておくれよ カユくてならぬ 私一人が カヤの外
帰りゃしゃんすか お名残惜しや 雨の十日も 降ればよい
色で迷わす スイカでさえも 中に苦労の種がある
色が黒いとて 白いとて何か 色で金を取る 身ではない
わしとあなたは 焼山カズラ うらはやけても 根はやけぬ
わしと貴女は 羽織のヒモよ かたく結んで 胸におく
わしとあなたは 硯の水よ すればする程 濃ゆくなる
わしとあなたは 餅米だんご ヒッツキマイツキ はなりゃせぬ
久しぶりだと 柱に頭 会いたかったと 目に涙
思い合うたにゃ 枕はいらぬ たがいちがいの お手枕
夏の木の陰 霜夜のコタツ はなれともない 主の側(ぬしのそば)
夢で見てさえ 長崎ゃ 長い さぞや広かろう 広島は
一夜そうて見て 寝肌が良けりゃ 妻と定めて 寝においで
人のカカアと フクのチリゃうまい まさか違うたら 命がけ
岩に松さえ 生えるじゃないか 添うに添われぬ 事は無い
私ゃ浜の松 眠ろうとすれば 磯の小波が ゆりおこす
いやなお方の 親切よりも 好きなあなたの 無理がよい
しかと抱きしめ 腰ピクピクと 泣いて気をやる 夏のせみ
竹になりたや 尺八竹に 末は夫婦と なるわいな
つらいわいなと 肩に手をかけて ホロリと泣いたを いつ忘りょ
私ゃあなたに こける程ほれた それがうそなら こけてみうか
色は黒うても 浅草海苔は 白いおまんまの 肌に添う