おらが漂流記

シャフトぶら下がりの一件 (2001/12/23)
2001年12月23日(日)久しぶりにトラブルが発生し、少しの間(約30分間)、漂流した。

この撮影直後にトラブル発生 漂流開始

参考のために書き留めておくことにする。
午前8時頃、東の波止を出る。携帯電話とデジカメは持って出るが、腕時計は忘れる。
ヒデガサキに着いて、ヤズを狙う。なかなか釣れないで、やっと釣れたのが9時半頃だろう。11時前頃まで粘って2匹。もう釣れそうにないとあきらめて、帰りかけて400m位進んだところで、船底で異常音が発生。原因はシャフトが上下装置から離れたためである。
近くに、かかり釣りの遊漁船がいて、流されてそれのじゃまをしないかと心配したが、うまく沖側を通る。
シャフトを釣り上げてみようかと考えるが、無理と判断し、携帯電話で祝島から船を来てもらうように手配をしてもらう。携帯で家に電話すると、子供しかいないで、少し手配は遅れたようだが、石丸さんから祝島丸が迎えに行くからとの電話があり、比較的早く祝島丸が来てくれる。次女が母親に連絡をしてくれたということ。
漂流時間は約30分くらいだろう。
曳航されて帰る間、プロペラが回り、異常音が続き、シャフトが抜けないかと心配したが何とか抜けないで帰る。曳航されていた時間は多分30分くらいだろう。西風が少し強まった状態だった。
西の波止に着いたのが12時過ぎくらい。帰宅が12時半近く。
昼食後、船台に上げる。黒磯さんに手助けをお願いする。裕子と3人で作業中に清水さんが来てくれて、完了。
上下装置が半分外れてシャフトにぶら下がっている。異常音は、それとプロペラが回転するごとにぶつかり合ったのだろう、プロペラが削れている。

シャフトにぶら下がっている
上下装置の半分
上下装置とぶつかって削ら
れたプロペラ

修理は岩本鉄工さんが広島から帰ってからになるので、それまでに船たでをする。由美さんが船底をきれいにする作業を受け持ってくれる。おらはイケマをきれいにする。こんなにきれいにできたのは久しぶりだ。裕子も手伝いに来る。

船底洗浄作業

23日は涼とペンキ塗りに励む。昼前には裕子も手伝いに来る。
午後3時過ぎに全て終了。五月丸がきれいになる。

船底塗料塗り 船たで完了

12月25日新しい舵、上下装置装着。その他オイルフィルター、オイル交換、インジ場排水ポンプ交換、スロットル・クラッチワイヤ交換(これは26日)、インジ場小テント支柱溶接など整備完了。

ついでに、島に帰ってからの、ちょっとした漂流体験をメモしておく。

1988年7月21日 ヨボシの瀬に乗り上げの一件(繁栄丸)
14年前、島に帰った年から数年間は、おらが大叔父にあたる谷蔵さんの繁栄丸を借りて(実質はもらったようなもの)乗っていた。
夏休み初日午前4時過ぎに、アカイカを掛けるために、ウノクソに向かって繁栄丸を走らせていた。真っ暗なので、エビゼの瀬の外側をおよその見当で越えるつもりが、なんと内側を通ってしまい、浅瀬に乗り上げ、舵を折り、スクリュー(プロペラ)とシャフトをひん曲げてしまったのである。浅瀬は50pくらいの深さだったと思われる。
繁栄丸は運行不可能になり、ヨボシの向こう側にいかりを落として明るくなるのを待つ。
運良く、河野のおじさんが建網からの帰りで通りかかる。曳航してもらい港に帰る。
修繕をどのようにしたのかは良くおぼえていない。多分親父の船(五月丸)に西の波止まで曳航してもらい、シャフトとプロペラを直してもらったのだろう。舵は、谷蔵さんの木の舵の予備があり、それを使うことにしたと思う。
エビゼにぶつかれば、船は転覆のおそれがあり、衝突のショックで相当なけがをしたことだろうから、運が良かった方だと今更ながら思う。

 

1990年頃 丸アジ釣り瞬間漂流お粗末体験の一件(繁栄丸) 
丸アジ釣りも夏である。6月になると、小祝島の沖に祝島の船が20〜30隻くらい丸アジを釣りに出る。祝島から1時間足らず走ったあたりである。
釣り場に着いたらエンジンは止めて釣るのが普通である。ある程度流してはまた場所を移動する。
ある日曜日の丸アジ釣りで、移動しようとエンジンのスイッチを入れてもかからない状態に陥ってしまったのである。近くの祝島の漁師さんに、帰るときに曳航の予約をしておいて、あれこれ触っているうちにバッテリーの取り付け部分に触るとエンジンがかかる。なんと、ただの接触不良ということだったのである。危機感のない恥ずかしい漂流体験であった。

 

1991年8月5日(月) クラッチが入らず漂流の一件 (繁栄丸)
丸アジ釣りに出ようとして途中、長磯沖で進行停止。
通りかかった藤井さん(元丸)に曳航されて変える。
原因はクラッチが滑る事による。オイル交換とクラッチ板交換が必要とのこと。
これも危機感はないが、迷惑を掛けた一件である。

 

1996年8月10日(土) オキナ沖漂流の一件 (五月丸)
丸アジ釣りでオキナのはるか沖の方を流していたとき、舵にサガリ(釣り道具)が引っかかったので、舵をはずそうと持ち上げて、舵を入れる穴に勢いよく落として、動かなくしてしまったのである。エンジンは正常なのだが、船を一定の方向に向けることができず、ぐるぐる回るのである。舵がないのなら何とかできるだろうが、舵が入ったまま動かないと進行不能な状態になるのである。
舵柄を力一杯回してみるが折れそうなのであきらめ、潜って舵を動かそうとしてみるがダメであった。潜るときはフカはいないかと見回してしまった。
あきらめきれず、2回ほど潜ったあと、進宝丸にトランシーバーで連絡を取ってみる。運良くつながり、浜栄丸が迎えに来てくれることになる。ハナグリ沖から約50分余りで到着。横付けにして曳航してくれる。
東の波止の中で、岩本鉄工さんが舵柄を柄って思いっきり回すと、舵柄が折れると同時に舵も動き、直る。やはり経験だ。自信を持ってやるとできるのである。
周防灘の真ん中で泳いだのは初めてで印象に残る漂流であった。トランシーバーが順調に働いてくれ助かった。

 

もう一件ちょっとした漂流の件があるのだが、原因を忘れてしまった。曳航してくれたのは恵正丸だった。 

他のトラブルとしては、
繁栄丸でシャフトが上下装置から外れ、ぶら下がり、ロープで持ち上げて超スローで帰港。2001年12月23日のトラブルもよく似たケースである。(1993年8月15日日曜日濃霧のひどい日)
繁栄丸でコージロから東の波止に帰ってきて、クラッチを後進に入れたとたんにシャフトが折れる。シャフト交換。(1993年9月19日日曜日)
五月丸で出ていくとき、ナカバエ沖まできて、オイルが漏れているのに気づき、引き返す。エンジン下部のプラ張り、オーバーホール、オイル循環ペラの交換など整備。(1998年9月20日日曜日)

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