【国指定天然記念物 大正15年(1925)2月24日指定
日本で唯一の自生地,
笠山の「コウライタチバナ」
および「笠山橘自生北限地」

 大正14年(1925)11月,田中市郎の通報により,東京大学の三好学教授が笠山のタチバナを調査し,翌年,内務省告示第19号で「笠山橘自生北限地」として指定されました。
 その後,昭和25年(1950),柑橘試験場長の薬師寺虎雄氏の通報により,東京農業大学の田中長三郎教授が調査し,翌年に韓国済州島のタチバナと同種として「コウライタチバナ」と命名し,「柑橘研究12巻」に発表しました。
 こうして,「笠山のタチバナ」といわれていたものは「コウライタチバナ」と改められ,タチバナの日本海側の北限地は長門市青海島(県指定天然記念物)ということになりましたが,薬師寺氏はその後,笠山の指定地域内にある1本は,コウライタチバナでなく,タチバナであることを確認しました。そのため,タチバナの北限地は再び笠山に戻りました。




2003年4月5日の写真
今年は実が少ないようです。
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「タチバナ」と「コウライタチバナ」の違い

タ チ バ ナ コウライタチバナ
果実 2〜3p 5p内外
果皮 薄くて滑らか 厚くて表面に多少の凹凸がある
真皮 6個内外 9〜12個
多くは上向きにつく 下向きにつく傾向がある
先端が短く細まる タチバナより大きく,先端は長くとがる


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コウライタチバナについてもっと調べたいときは


「自然の散歩道」
「笠山で見られる植物」−「コウライタチバナ」


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「●国指定文化財」−「天然記念物」−「笠山コウライタチバナ自生地」
「●市指定文化財」−「天然記念物」−「笠山虎ヶ崎タチバナ自生北限地及びコウライタチバナ自生地」


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