Last Up Date 08/02/2007  - since 04/01/2003 -   田中博物館 公式ホームページ

 田中博物館 Web

田中博物館は,萩市の博物館発祥の地です。
 













展 示 館














田中博物館Web♀J設にあたって


 田中博物館は,故田中市郎が長年にわたって蒐集した博物標本を多くの人に見ていただこうと,私費を投じて山口県萩市土原の地に建設し,昭和12年(1937)10月31日開館しました。

 マスメディアの発達していない,また娯楽の少なかった当時,多くの市民の方々に喜んで見ていただいておりましたが,田中市郎は高齢のため標本の一切を市に寄贈し,陳列がだいたい終わったことを聞き,安心して永眠したのが昭和21年(1946)5月30日のことでした。この日は,奇しくも自分が生涯最大の名誉の日としていた日,すなわち大正15年5月30日,摂政宮(後の昭和天皇)行啓の折,笠山の植物について御説明申し上げた日でした。

 標本の寄贈を受けた萩市は,展示・管理を萩市教育会に委託,「萩科学館」が設立され,昭和21年(1946)6月17日,熊谷町の元双葉幼稚園の建物を利用して開館しました。

 その後一時閉館したのですが,復活の声高く,昭和31年(1956)10月1日公立の科学博物館として再出発するなど,変遷を重ねて現在の「萩市郷土博物館」に発展いたしました。言うなれば,田中博物館は,萩の博物館発祥とも言えるわけであります。この建物も,十五年ばかり農林省萩統計調査事務所(現,江向の山口統計情報事務所萩出張所)となり,その後アパートとして活用してまいりましたが,老朽化のため平成13年(2001)3月に取り毀されました。

 市民に親しまれ,喜ばれておりました「田中博物館」も,遠い歴史の中の出来事となりましたが,田中市郎の遺志は,萩市によって永々と引き継がれていることに深甚なる感謝の意を表し,ここに「田中博物館Web」を開館いたします。


平成15年4月1日

田中博物館Web 館長

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