祝島日記 2005年12月 11月の日記帳へ

 12月1日(木)晴れ 凪 快眠
 寒いが穏やかな朝である。
 ついに今年最終月の十二月に入った。月末には冬休みが待っている。ソーヅイの木を切ってビワにたっぷり陽が当たるようにしようと目論んでいる。正月はそんなに早く来なくてもいいけど、冬休みは早く来てもいい。リョウキチはネバルが釣れないのでストレスがたまるとかつぶやいているそうだが、冬休みにはまだ釣れないかもしれない。年によっては釣れるときもある。


12月2日(金)曇り 西風 寒気が入っている。
 午後出張。講演で錦帯橋を修繕した棟梁の話を聞く。
 さつきちゃんに久しぶりに会う。アイちゃんはアメリカから帰ってきているらしい。
 柳井に行く。明日から博多のほうへ旅行である。


12月3日(土)曇り 西風 寒気
 博多で劇団四季の「美女と野獣」を初観劇。
 ホテルのサウナに入った。
 夜はしゃぶしゃぶで一杯。


12月4日(日)雨模様、午後あられが混じる。西風
 英智郎さんの道案内で光明禅寺、大宰府、九州博物館を見学する。博物館には石器の鏃などが展示されていた。祝島に関連するものは無いかと見るが、おらには見えなかった。
 博多の町ではマラソンがあったのだが、それは見ることができなかった。駅でギターの本を二冊買った。
 久しぶりの九州旅行であった。
 帰ってテストを印刷する。インクがなくなっていたのである。


12月5日(月)晴れたり曇ったり 大西風
 大島でも西風の白波が目立っていたから、祝島は大西風だろう。
 生徒達は期末テストである。おらは午後出張で東和町に行く。


12月6日(火)晴れ 西風
 生徒は期末テスト。放課後久しぶりの軽いランニング。
 リョウキチたちのテストも終了したようである。


12月7日(水)晴れ 西風
 ずっと寒い日が続く。朝と夕方あわせて10km余りのランニング。くたびれたが、10kmを越えたのは久しぶりである。走れるようになったことはうれしいことである。
 大島の別倉で初めて風呂に入る。今までシャワーで済ませていたのだが、寒くなったので、風呂で温まった。


12月8日(木)朝弱い雨、後晴れたり曇ったり 西風
 なかなか寒気が抜けないようだ。風もおさまらない。
 朝と夕方のランニング10km位。
 帰って熱燗で一杯やる。


12月9日(金)晴れたり曇ったり 西風
 朝と夕方計8km位ランニング。
 長ネギと豆腐を買って柳井に行く。すき焼きである。


12月10日(土)晴れ 凪
 昼前に大島に帰り、博多で買ってきたギターの本(楽譜)に付いていたCDを聞く。その中の「ゲゲゲ鬼太郎」を数時間練習する。その後周東にヒロコおばさんを迎えに行く。CDを聞かすとなかなかいいと言う。ギターも柳井に持っていく。


12月11日(日)曇り 西風
 日曜参観日。生徒達は大島駅伝試走。
 保護者の方々が大島駅伝用の旗や幟などを作る。立派なのが出来ていた。
 清水家の二人に会った。ヨウコさんは一年以上出会っていなかったのではなかろうか。すっかり見違えるようになっていた。


12月12日(月)晴れ 西風
 昨日の振り替え休日。
 周東にヒロコおばさんを乗せて行く。
 昼間は「ゲゲゲの鬼太郎」を練習する。何を弾いているかは判るようになる。
 夕方近く、岩田にヒロコおばさんを迎えに行く。風花が舞っていた。(大島では雪が降らなかったようである。)
 大島に帰る間際に秀人君が来年のカレンダーを持ってきてくれる。祝島でのセット詰めの作業員が少なくてなかなか大変だったようである。


12月13日(火)晴れ 大西風
 冷たい一日である。祝島は大西風だろう。寒い日がずっと続いている。
 振り返ってみると11月20日以来祝島に帰っていないのである。冬は本格的な出稼ぎシーズンである。


12月14日(水)晴れ 大西風 
 西風が強い。祝島は今日も大西風だろう。
 晩酌が酒になった。
 柳井に電話をしてみると、リョウキチは今日もギターを弾いているようだった。柳井にギターを置いたままなのだが、有効利用ができているようだ。
 久しぶりに文彦君から電話があって声を聞く。


12月15日(木)晴れ 西風後強まる
 大島で初霜である。ハイジェット号の硝子に霜が降りて凍っていた。
 朝、2kmのランニングのみ。
 今年はスキー場が早くからにぎわっていることだろう。祝島の海の方では漁に出る日はほとんど無いのではなかろうか。
 北原亜以子の本2冊目を読み終わる。このごろ時代物を読むことが多いが、晩酌に良く合うように思う。つまみが鍋だとしずくが落ちるのがちょっと問題ではある。


12月16日(金)晴れ 西風
 最後の朝練習。カトーさん姉妹は毎朝7時からずっと欠席無しで頑張った。沖浦中を素晴らしく愛している生徒である。姉さんの運動会のときや文化祭のときの話には、聞いていて、涙が誘われにじむ。
 陽射しは明るいが、空気は冷たく、空の雲は西から東へかなり速く動いている。


12月17日(土)晴れ後雪 西風
 午前中、「ゲゲゲの鬼太郎」を練習して過ごす。
 午後、ヒロコおばさんの買い物に付き合う。「職人と語る」という永六輔の本を買って読みながらヒロコおばさんの買い物を待ったりする。
 暗くなってから、文彦君が迎えに来てくれて、徳山の「とんがり帽子」という焼肉の店に行く。原さんの親しい店である。原さんが、文彦君が年末からピースボートに乗って世界一周に出かけるということで、送別壮行会を開いてくれたのである。ゆきの中を油谷のユウジさんも来てくれて、面白い話が際限なく聞けた。芯はやはり瀬戸内カヤック横断隊の話であるが、なかなかあっちこっちと話題の世界は広がった。話を聞いていると、あの日、少しだけ参加させてもらった横断隊の中の、内田さんの漕ぐ姿や、ユウジさんの心遣いなどがよみがえって来た。大変質の高いカヤック集団体だったのである。
 おらは、終電で帰ろうと思っていたのだが、タクシーが来ないので、とんがり帽子にみんなと一緒に寝かせてもらうことになった。何時ごろに寝たのか判らないが、すぐ眠ったようである。中村さん、原さん、ユウジさん、文彦君と五人が、店で毛布を包まって寝た。


12月18日(日)雪後晴れ 西風
 5時頃だろうか文彦君が優しく起こしてくれて、雪が20cmくらい積もっている中を文彦君の車で出かける。ここらへんではめったに見ない雪の夜景の中を進んで行く。文彦君は山梨にいたので、慣れている感じであった。柳井まで送ってもらった。
 おらはちょっと休憩して、柳井から大島まで、トラックで行く。橋に上る坂道で、ハイジェット号がじわじわすべって横を向き始めたときはあせった。長い1〜2分だった。予定より遅れて、なんとか久賀の「大島駅伝」用集合地点に到着できた。沖浦中生徒も良く頑張って冷たい風の中をタスキをつなぎ完走できた。


12月19日(月)晴れ 西風
 中国新聞に隣の喜多さんが載っていた。昨日の大島駅伝に出たのである。アンカーで、さわやかにこたえているコメントと写真がが載っていた。駄洒落は言っていなかった。言ったけど、記者がカットしたのかもしれない。


12月20日(火)晴れ 凪
 朝起きると風がないようである。このページに写真がないと殺風景なので、このところ鍋ばかりで減らないアジでも載せようと写真に撮る。完全に干物になっているので梅雨まで腐ることはないだろうけど。
 部活動で津海木の砂浜の海岸を走った。新チームになってイトー先生の指導でさわやかな汗をかいた。おらは明日はフカヤがひどいだろうけど、明日はスポーツマッチがあるので気が抜けない。ミノリ君が職員チームとの対決を楽しみにしているようなのである。日の沈んだ皇座山の空がきれいだった。


12月21日(水)晴れのち雪混じりの霙 朝は風の音がしなかったが、後大西風
 春からのマーガリンで少し味が変質していたのがついに終わったのでバターを買った。干し柿も後四つ残っている。が、冬のバターはトーストに塗りにくい。
 スポーツマッチが何とか実施される。ミノリ君とは対決できなかった。
 夕方からひどい雨風・雪・霰交じりとなる。久しぶりにアボカドを撮影用に買う。


12月22日(木)曇り 大西風
 北側の笹薮がざわざわと騒がしい。雪は積もっていないが冷たい。
 昼は生徒会主催のバーベキュー。夜は忘年会でよく食べた。


12月23日(金)曇り時々雨 西風
 柳井で過ごす。午後、ヒロコおばさんと大和に行く。


12月24日(土)曇り時々晴れ 西風
 柳井にいると風がほとんどないようであるが、別倉あたりでは風がある。祝島に帰ってこようと思うが、ハナグリあたりからは西風が強そうである。夕方にはもっと凪ぐだろうと期待をして久しぶりに祝島に向け出発する。
 西風があったが、それほど高くなかった。途中いわいが追い越していった。多分船長さんだと思う人が手を振って、もっとスピードを上げろと合図をした。スピードを上げたがどんどん離れていった。
 タッチャンのところに頼んでいたみかんを受け取りに行く。みかんを一袋貰った。途中で山本のヤッチャンに会った。


12月25日(日)晴れ 凪のち南風、西風
 朝便のいわいの汽笛で目が覚めて、釣りに出る。
 コージロですぐ1kg超級の鯛が釣れる。ぼちぼちと釣れて、早めに帰るつもりが延びて午後二時頃まで釣る。昼過ぎに2kg超級が来た。コージロに鯛が寄ってきているようである。大きなしらみが掛かって上がる。大鯛の口の中にいたのが掛かったのである。
 釣りが終わって家に帰ってみると、茂一さあがみかんを沢山持ってきてくれていた。
 大島のアイちゃんとサツキちゃんに鯛を持っていく。アイちゃんには遅くなったけど合格祝いである。道に迷ったがなんとか届けることができた。
 大島に着くころは大分西風が出ていた。


12月26日(月)晴れ 西風
 部活動に行く。いろいろな補助運動を体験する。おらがランニングフォームが少し良くなるかもしれない。
 大和にヒロコおばさんを連れに行く。帰りにイチヂクの苗木を買う。ヒロコおばさんは正月用品を買う。


12月27日(火)晴れ 西風
 部活動に行った後、五月丸に行き、鯛を揚げて、仕事場にもって行く。
 ヒロコおばさんと大和までドライブをする。


12月28日(水)晴れ 西風
 今年最後の部活動。終わった後、柳井に正月帰省用の荷物を取りにいき、五月丸で祝島に帰る。


12月29日(木)晴れ 凪
 朝から釣りに出る。引潮にちょくちょく鯛が釣れる。満ち潮を期待して残るが、期待ほどには釣れなかった。
 ヒロコおばさんが昼便で、リョウキチが夕便で久しぶりに帰る。


12月30日(金)晴れ 西風
 朝、餅つきをする。今年は少なめで、鏡餅だけを搗く。
 昼前にソウヅイへ、道の草刈に行く。モリユクのコッコーの木が藪に負けていたので、枯れているのではないかと見ると、まだ生きていたので、日が当たるように潅木や葛のツルの根もとを切っておく。来年元気に実をつけるといい。
 ソウヅイから帰って、ナガイソに行って草刈をする。接木をして植えていたびわの木が生きている。サザンキョウの蔓なども切っておく。
 夕便でユウベエが帰ってくる。鯛の刺身を作る。少し年賀状を書く。


12月31日(土)晴れたり曇ったり 西風
 松を切ってきて、門松を付け、鏡餅をリョウキチと飾る。
 久しぶりに散髪に行く。
 ナガイソにイチヂクの木を植えに行く。新しい年を迎える準備完了である。
 味の刺身を作る。ユウベエは旨いと言って食べる。
 ユウベエ、リョウキチは年越しを善徳寺でする。清水家のメンバーと、さなちゃん、こずえさんも一緒で恒例である。
 今年は思った以上に瀬戸内海周辺の行動範囲が広がった年であった。