祝島日記 2005年11月 10月の日記帳へ

11月1日(火)晴れ 凪
 朝と夕方6kmくらい走る。日が落ちたころきれいな黄昏の空に一番星が輝いていた。
 秋も深まり、芸術の秋だ。余り芸術的ではないが湯の町エレジーの練習をする。干し柿も、モイカも完成する。 


11月2日(水)晴れ後曇り 凪
 朝、夕で5km位走る。夕方は文化祭の準備などで、生徒はのり君とナオ君の2人だった。ナオ君とは朝、夕一緒に走ることが多い。もうナオ君にはついていけなくなった。伸び盛りだ。


11月3日(木)朝雨模様後曇り
 旗を立てる台を工作する。別倉の近くにちょうどいい足になる部分が野ざらしになっていたので、それを利用する。文化祭で旗がデビューを迎えるわけである。
 工作を終えて、昼飯を柳井に食べに行く。ナゴジローは模擬テスト。リョウキチは休養日ということで部屋の中でゴロゴロしていた。


11月4日(金)晴れ 凪
 このところ凪の日が続いているようだ。ランニングは朝のみ。夕方は明日にひかえた文化祭の準備。夜はPTA合唱の練習。


11月5日(土)晴れ 凪
 文化祭。各学年劇に精を出して頑張る。おらは三年生の劇のスポット係で頑張る。三年生の劇は、進路についてのそれぞれの思いを中心にした自作の脚本によるもので、大変素晴らしかった。生徒と担任の先生とで一学期から作っていった脚本ということである。
 午後、個人発表の部で、おらの自作の旗がデビューを果たした。
 バザーでは安い買い物をした。買ったものは、タチ、皿、バッグ、芋などである。喫茶コーナーではやまと屋の若旦那からコーヒーを注いで貰った。なかなかに充実した一日を過ごした。夜は柳井で生ビールを中心に飲んだ。いろいろペラペラしゃべったようだが、余り覚えていない。
 ヒロコおばさんとナゴジロー達は広島に買い物に行ったそうだ。


11月6日(日)雨 凪のち南風
 朝から雨で、祝島に帰るのは延期して、ヒロコおばさんのリクエストで、安い桐の木の板を買ってトイレのコーナーラックを作る。その後、鯛サガリを二丁作り直す。夕方、志佐の波止でモイカを狙ってみるが、掛からなかった。
 柳井でタチの刺身やから揚げなどをたっぷり食べた。


11月7日(月)晴れ 西風
 西風があるが、昼前に祝島に帰る。祝島中で理科の実験道具を借りていたのを返しに行く。平日だが文化祭の振り替え休日である。祝島小に行く。みさきちゃんと校長先生、フミちゃんに久しぶりに会う。牛乳を飲んでいるみさきちゃんと一緒に職員室のソファに座ってコーヒーをご馳走になる。
 家でごろっとしていると秀人君がのぞく。昼便で帰ったようだ。今夜は祝島ネット21の来年のカレンダーの写真を橋部さんと選ぶということであった。
 清水丸の敏坊さんがメール便を持ってきた。モイカを掛けに時々海青東(船の名前)で出ているようである。
 西風が凪ぐのを待っていたが、凪ぎそうに無いのでリョウキチ所望のビデオデッキを積んで午後三時半ごろ出発する。昼前より波が大きくなっていた。ハナグリを越えたところで、カモメが数匹騒ぎハマチの背中が見えた。風が強いので引き返さず、そこからヤズ漕ぎをしながら進むが、釣れなかった。四代沖ではスナメリの背中が見えた。
 大島に着くころはちょうど夕暮れ時になった。このところ土・日は時化の日が多く、なかなか釣りやモイカ掛けが思うようにできない。その分来週が楽しみではある。コージロでハマチやモイカが待っているような気がする。


11月8日(火)晴れ 凪
 朝、片付けなどがあってランニングは約1.5km。ナオ君は自転車がパンクしてこちらもちょっとしか走れなかった。
 夕方も2km位走った。まあとにかく走れる体であることはうれしいものと感じる。秋は感じる心がほかの季節より鋭敏になる時季なのかもしれない。
 大島の丸久でカワノ先生にばったり遇った。文彦君は元気か気遣っていた。カワノ先生は元気そうである。ヒロコおばさんみたいに十人並みの器量を持ちながら、何でおらのような人の所に嫁に行ったのか不思議だとお世辞を言っていた。
 丸久から帰って、晩酌の後、別れの一本杉やら、女の宿やら湯の町エレジーとかを歌った。ぬるめの燗にするめが似合う季節なのだろう。


11月9日(水)曇り 凪
 朝と夕方で約8km走る。結構頑張ったので明日はきついだろう。
 夕方は焼きうどんで栄養を採った。干し柿も食った。


11月10日(木)晴れ 凪
 生徒達が太陽の日周運動を透明半球に記録をする実習があるのだが、うまい具合に天気がちょうど良かった。
 朝の練習と夕方の練習を一緒に走った。約8kmくらい走った。夕方体が重かったが、今日は胃検診でバリウムを飲んだのだった。
 柳井にビデオデッキを持っていく。


11月11日(金)曇り午後雨
 朝、走る。
 大島の西部地区の中学生による音楽祭。沖浦中学校は「少年時代」と「○○ペガサス」の二曲を歌った。いい声だった。


11月12日(土)晴れ 西風
 予想より風が無いので五月丸でコージロに向かうが、だんだん西風の波が強さを増してきた。大島あたりは少し波がある程度でもコージロは陰でないと釣られない。一番のポイントまでいけないが、アジやチダイがポツポツ釣れた。暗くなるまで待ってモイカも狙った。風はとうとう凪がなかった。土産分掛けた。
 重油を補給して家に着き、チダイとアジで一杯。


11月13日(日)晴れ 凪
 朝、ソーヅイに行って小さい富有柿をもぐ。西条は不作だったが富有は小さいのがたくさんなっている。
 帰りにシラサキを通りかかると平らさんが「ヨーイ」と呼び止めてみかんをくれた。少し早生だと言う。帰って食べてみるととても旨い。右の写真は急いで撮ったので何か変なものが写っているが、平さんが下のひらから持ってきてくれたところ。
 ソーヅイから帰って、朝市に行って買ったり少し手伝ったりする。エベスの3姉弟が七五三と言うことで、着物を着て、みんなの喝采を浴びていた。
 叔母さんであるマーちゃんからヤズを貰った。
 昼に朝市で買ったパンなどを食べていると秀人君がやってきて、五月丸をチャーターしたいと申し出る。午後3時希望と言うことで、少し時間があるので、オキナで釣りをしていると鯛が釣れた。オキナはソーヅイの下の瀬である。今日はソーヅイが収穫の地であった。鯛は漁協に活かした。
 室津まで秀人君を送り、帰ろうとすると呼ぶ声がするので、振り返ると高松校長先生だった。岸壁でアジを釣っていた。元気そうだった。 
 大島に着いて、マーちゃんから貰ったヤズと昨日掛けたモイカをさばいて、柳井に行く。ヒロコおばさんは二十何年ぶりかで神戸の友達に会いに山口まで行っていたのだが、九時過ぎに帰ってきた。昔話に花が咲いたようで楽しかったそうである。


11月14日(月)晴れ 少し西風があるよう
 朝、4kmくらい走る。夕方は1kmくらい走っただけ。


11月15日(火)曇り 少し西風か
 朝、4km位走る。午後安下庄に出張。その後竜崎に行く。ひんでーさあに頼まれていた竹の箸を買うことができた。その後サウナに入る。
 夕食は柳井で、ヤズを肴に一杯。紀宮様の結婚のニュースをしていた。隣の若奥様は今日が誕生日らしい。若奥様は紀宮様の結婚式で、「私の誕生日がかすんでしまうわ」と少し不満気味だったとか。


11月16日(水)曇り勝ち 少し西風
 朝4km、午後1km。柳井にアジとチダイを持って行く。
 大島の別倉のベランダに干しておいたアジが2匹猫に盗られた。一匹ずつ無くなったから、猫は一匹だと思われる。2匹目は針金のハンガー付きで持っていかれた。モイカは大分乾いた。
 柳井はおでんだった。食べに行く。


11月17日(木)曇り 少し西風
 朝、4km足らずと2km余り走る。
 仕事が終わってドライアイスを買いに柳井に行くが、店がわからず、道に迷った。結局買えなかった。時間的にも無理だったろうけど。
 柳井はアジのフライだった。


11月18日(金)晴れ 少し西風
 朝、十七夜の月が残っていた。月を見ながら3km余り走る。夕方4kmくらい走る。
 瀬戸内海カヤック横断隊の出発日である。文彦君は無事1日目は漕げただろうか。
 別倉の部屋に帰るとイカの臭いがこもっていた。このところ中に入れていたのである。
 柳井に行って、どうも財布を落としたらしいことに気づく。


11月19日(土)晴れ 西風のち北
 早起きをしてコージロに向かうが西風があるのでオキナに行く。すぐ釣れたけど、もげてそれっきり釣れず。
 昼過ぎに原田のおじさんのところに竹の箸を持っていく。喜んでくれた。コーヒーをご馳走になる。おばさんが作ったタチの干したのをつまみに貰う。そこで、櫂伝馬のカワラをすえたというのを聞いた。原田から帰って写真を撮りに行った。
 その後ナガイソに行って木切れを取ってくる。太陽温水器がこの頃になると、ぬるい湯にしかならないので、少し温めるものが必要になるのだ。
 夕方近くになってコージロに行く。暗くなり前におかずほどアジを釣って、モイカを狙う。五つ掛かった。
 貰ったタチと冷凍していたサワラで一杯。


11月20日(日)晴れ 北風
 朝、原さんが夢に出てきた。横断隊の話だった。
 なかなか凪がない。横断隊は昨日は仙酔島泊だったようだ。
 おきなに行って釣ってみるが、小さいタイとアジが一匹ずつだった。そのまま大島に向かう。昼前に着いて、源空寺に行ってみると、保育園の発表会で、出店などが出ていてお祭りのようだった。奥さんにコーヒーをご馳走になり、いなり寿司のパックまでいただいた。
 いなり寿司のパックを持って仕事場に行って食べながら少し仕事をする。
 モイカとアジのしごをして、ゆっくり柳井に向かう。


11月21日(月)晴れ 西風らしい
 凪かと思ったが、意外と風が吹いている。
 朝、3km位走る。
 久しぶりに文彦君から電話が入る。横断隊の陸上部隊で頑張っているようである。明日は大島に到着の予定のようだ。原さんとも久しぶりに話した。今日は蒲刈島に到着、泊である。
 別倉で財布が洗濯物の下から出てきた。いやあうっかりミスだ。出てくると大変うれしいものだ。祝杯を上げに柳井の別荘に行く。部屋の中で財布を拾ったので、拾得物の謝礼分をショートケーキなど買って裕子さん達に持って行ってあげると皆さん喜んでくれた。
 コッコー長屋を出るとき、喜多さん、八っつあん、お花さんの三人に出会う。27日の屋代湖駅伝に三人とも出場すると言うことで、ランニングをし終わったところだと言う。おらも西村さんのチームで出してもらえると言うことで、コッコー長屋の住人は全員出場するわけである。喜多さんは結構喜んで、木曜日には住人全員の合同練習をすることになった。


11月22日(火)晴れ 凪
 生徒達はテストのため、朝の練習は休み。おらは夕方も走らなかった。
 横断隊は油宇の近くの浜に泊まったようである。そこは携帯が良く入らないようであるが、何とか判る。おらが携帯もその後電池切れで、その影響もあったのかもしれない。明日、隊のコースまで行ってみようと持ち物など準備をする。 


11月23日(水)晴れ 凪
 朝早く目が覚める。ゆっくり準備をして7時に出航。出て間もなく文彦君から様子を知らせる電話が入る。上荷内に向かって漕ぐ。途中で原さんから、沖家室との電話が入る。9時少し過ぎに上荷内島に到着。上陸してみる。船の影が見えたと思って海に出てみると、見間違いだった。原さんから「今ほとけ崎」との連絡がある。まだ時間があるようなので、上荷内に再上陸。浜の石が安山岩である事に気づく。この島の上には火山岩があるようだ。角礫岩らしき層もある。
 上荷内には小さい小屋が作れるくらいの流木などが豊富にある。ツルナが良く育っている。トイレらしき、跡がある。
 海の上で待っていると、11時過ぎに隊が見えてきた。法師崎に上陸して昼食との連絡が原さんから入る。原さんが海上で待ってくれていた。一緒におらも上陸する。先に上陸していた太田さんが声をかけてくれる。何と大田さんは小豆島からずっと漕ぎ続けてきたと言う。内田さんに挨拶をしに行くと、焼きそばを作っていた。油谷のカヤックアカデミーとかで顔見知りの人もいた。高校の木村先生とか福山の村上さん?とか。ざっと数えてみると13艇あったように思う。皆さん日焼けして締まった顔つきだらけである。
 法師崎を出発してから、1時間余り漕ぐ。先頭で漕ぎ始めて、おらが精一杯漕いでも、徐々に最後尾まで移ってしまう。漕力が一段も二段もちがうようだ。おらは一時間で限界だったのだが、文彦君はよく3日も保ったものである。驚くことに女の人で一人艇を漕いでいた方がいた。すごいなあと感心する。そんなに大きい人ではなく、どちらかと言うと痩せ型である。太田さんもすごい。原さんも太田さんを「あほだ」とか「化け物だ」とか言って喜んでいる。
 文彦君は、陸上班として、横断隊をサポートしてくれ大変助かっていると太田さん、原さんがほめていた。手首の腱鞘炎は相当ひどく、それでも頑張ると言っていたそうだが、ドクターストップがかかってやむなくのリタイヤだったと言うことだ。
 明日は祝島の行動が田ノ浦であるそうだ。内田さんはそれに参加すると言うことであった。原さんは明日は中学校で講演をすることになっていて、祝島への最後の漕ぎはできないようである。文彦君は最終日に復活する予定と言うことである。
 千葉(せんば)崎のところで、横断隊と別れて、おらは大島の別倉に向かって帰路につく。30分ごとに休憩を入れながら、なんとか明るいうちに着いた。
 19時過ぎには眠くなって勤労に感謝しながら寝た。


11月24日(木)曇り 少し風
 3km位ランニング。
 カヤック隊は無事祝島に着いた様だ。
 PTAの用事で遅くなる。コッコー長屋の合同練習は明日に延期。
 一杯やって、「龍は眠る」と言う本を読み終わる。


11月25日(金)晴れ 西風
 朝、4kmのランニング。夕方3kmのランニング。コッコー長屋の合同練習3km。明後日の屋代湖駅伝の話が、きたさんによって盛り上げられた。喜多さんの話を八っつぁんやお花ちゃんがやさしく笑ってあげて、空の上ではスバルやカシオペアがチカチカ笑っていた。話題は来年の夏休みまで進んでいった。 


11月26日(土)晴れのち曇りのち雨 凪のち南風
 柳井で本とCDレコードを買う。村冶佳織の「ルミエール」というのである。何という意味なのかも知らない。ナゴジローにパソコンでも聞けるのかと聞くと、聞けると言った。おらの家の主な電化製品はコタツとパソコンである。トランジスターラジオもある。そろそろコタツもつけようと思う。CDも聞こう。
 今日、五月丸で上荷内島に行ってきた。アジを一匹とモイカを1つ掛けた。こちらでの初めての漁と言っていい。南風が少しあった。帰って、一週間前の残りのアジを開いた頃に、南風が強まり雷雨になる。1時間足らずで止んだ。


11月27日(日)夜中にひどい雷雨 凪
 夜中に雷でたびたび目が覚めた。この頃哲ぼんさんとみっちさんは西風の浜でキャンプをしていたらしい。眠れなかっただろう。おらが、大島にはいないと思っていたようだ。
 屋代湖駅伝に出る。2.2km9分17秒だった。目標よりいいくらいだった。1km4分13秒くらいのペースである。5年くらい前から4分を切れなくなったと思うのでまずまず上等である。
 柳井に自転車を借りに行って別倉にいるとみっちさんが窓のほうから呼ぶ。昨日からキャンプをしていたと言う。いろいろ食い違いがあって、昨晩会えなかったのだ。雷で大変だったろう。別倉を開放できたのに残念である。キスゴが釣れたようである。哲ぼんさんはドングリ虫で試したようであるが。ネバルはまだ釣れないようだ。
 午後5時から、横見で、沖浦ダンディーズの懇親会があり、ビールと焼酎をご馳走になる。西村さんに別倉まで自転車ごと送っていただく。


11月28日(月)晴れ 凪
 出張から帰ってモイカを狙うが、かからず。
 本など読んで寝る。
 今日は走らず。


11月29日(火)晴れ 西風
 今日も走り無し。モイカと自転車を柳井に持って行く。


11月30日(水)晴れ 西風
 この所、なかなか生徒と走る時間が無い。
 コタツに布団を掛けた。電化製品フル活動だ。


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