祝島日記 2010年3月 2月の日記へ
3月1日(月)曇り 凪
診療所は第一月曜日で休診日。
朝便で出る。柳井にナゴジローが出ていて会う。ユウベエも出てきて4人で大和に行く。おばあちゃんが大分疲れているようだった。
焼鳥屋で晩餐を摂る。久しぶりである。夜にユウベエは広島に帰る。
3月2日(火)曇り 凪
6時便で島に帰る。
診療所ほぼ40人。午前中は混雑した。
学校の石垣のカズラを少し取る。2回目で大分取れた。
ナゴジローは小倉の友達の所へ行き、明日はリョウキチと遊ぶ予定。
3月3日(水)雨 凪
朝7時頃電話で、急遽大和に行くことになる。8:00ヤンマーで室津まで。ナゴジロー、リョウキチ、ユウベエも招集。
夕方室津で通夜。ヒロコおばさんの親族17人。兄姉弟妹全員集まったのはきっと何十年ぶりだろう。
3月4日(木)曇り 北東風のち凪
室津で葬儀。その後兄姉弟妹家族14人祝島へ。リョウキチとナゴジローも一緒。
夜遅めの夜食に残っていた魚をリョウキチと二人で一匹ずつ姿作り。リョウキチは初めての姿作りである。好評だった。
3月5日(金)晴れ 凪
初七日。オカダリもみのあと初七日法要。みんなで配りものをする。その途中リョウキチは担架で運ぶ手伝いをしたそうである。昼に救急船出動。
午後納骨。
夜食用に、なお君とハマチの刺身作り実習をした。結構興味を持っていたので魚を送るとさばきそうである。岩本ではチダイなどを七輪で焼いていた。夜更けまでにぎやかだった。
3月6日(土)曇り 凪
朝便で4人出る。ヒロコおばさん、病院の支払いなど済ます。リョウキチは昼過ぎの便で福岡へ、ナゴジローは夕方徳島へ。おら達二人は夕便で祝島へ。
岩本家のみんなも今日島を離れた。
ヒロコおばさんの忙しかった3日が終わった。
かいせいくんが来島していた。元気そうだ。明日は豚さんを見に行く予定だといっていた。
3月7日(日)曇り 北風
ゆっくりした後ソーヅイに行く。大分前に切ったクヌギに椎茸菌のコマを150個くらい打つ。
午後ナガイソに行った後、北野に行き、元畑が藪になっているところを少し草刈りをし、そこに生えているビワの幼木に接ぎ木をする。旨く着くか楽しみである。ビワの木があったところなのだが、カヅラが巻き付き、ビワの木は倒れているのである。その周りに幼木が残っている。年に4〜5回カヅラを切りに来たら3〜4年でなり始めるのでは、と期待している。
3月8日(月)晴れ 北風
診療所20人余り。近所に悔やみに行く。
3月9日(火)雨のち曇り 北風
診療所20人余り。
3月10日(水)雨時々雪 大西風
朝便が出るときは風はほとんど無かったが、その後大西風になる。昼便は欠航。
ビワが心配である。それでなくとも今年はソーヅイのビワの花が少なかったのである。
診療所10人余り。西方の人は風雨で来れなかったようだ。年取った人には特に厳しい天候だった。
夕便も欠航。2便も欠航するのは台風の時しか無かったかも知れない。
3月11日(木)晴れ 西風のち凪
診療所30人半ば。
仕事が終わって石垣のカズラを取った。この前はトクモンの小さい巣があった。夏の石垣の草刈りは危ないということである。
3月12日(金)晴れ 北風
診療所30人余り。
昼に帰ると、ビワの穂木が置いてある。タッチャンが持ってきてくれたようである。すずかぜという種類である。
3月13日(土)雨 凪
朝ゆっくり満ち潮を釣りに出る。瀬戸で鯛2,チダイ3,鰺1。おかずは釣れた。
遅い昼食後、北野に行く。ビワの幼木を探して、有ったところの木や草を刈り剥ぐ。クイが多い。幼木はすずかぜの接ぎ木用である。10本くらい見つかった。
ヒロコおばさんは少し仕事が入ったようである。
まついのノブ君が戻って、浜本から大きい声で電話があった。行くとそのうちキミちゃんもやってきた。その後サトシ君もしょっちゃんもやってきた。しんちゃんは明日早起きをしなくてはいけないのに12時までいた。ノブ君は弟の3回忌で戻ったそうだ。
3月14日(日)曇り 北東風
朝釣りに出る。ウヤシマまで行くが、波が高く、釣れそうにもないのでUターンしてハナグリに行く。釣れないようなのでオシノボリもヨボシもやってみるが釣れないので帰る。
昼便で哲ぼんさん、みっちさんが来ていた。昼にビールをいただく。
北野に行って10本余りビワの接ぎ木をする。周りの草木を切り払うが、春、夏にカズラや草木を切り払いに上がらないと生き残らないだろう。接ぎ木をするとまたうまくいったか、育つか楽しみである。
ギターのオークションをやってみる。依然やったときとは少し変わっているようだ。2〜3日前に何とか入札できたのだが、新規の人はだめのようで取り消された。冷やかしとかが有るようだ。今夜は受け付けてもらえた。
3月15日(月)雨 大南風
診療所10人半ば。
昼に郵便局でオークションの入金した。祝島でもギターが買えるのである。今週中にはきっと届くだろう。
柳井でユウベエとリョウキチがいっぱいやっている写真がヒロコおばさんの携帯に届いた。ユウベエがこの前の焼鳥屋さんに参加できなかったリョウキチを誘ったようである。なかなかいい。
3月16日(火)曇り 大西風
朝6時半過ぎにゴミの収集中止の放送があった。先週の火曜日も収集中止だった。今年は大西風、大南風の日が多い。
診療所30人余り。
夕便で早くもギターが届いた。河野賢モデル.コンサートというギターである。音量もあり、音色もいいようだ。少しずつでも腕を上げてそのいい音色やら音量を活かして行かなくてはどうしようもない。便利な世の中になったが、それに溺れないようにしなくては。また夏になったら瀬戸内海で泳力をつけよう。
3月17日(水)晴れ 西風
診療所30人余り。
3月18日(木)曇り時々小雨
診療所30人余り。
夕方石垣のカヅラ取り。上三分の一は、トンボラのおらには、無理は出来ない部分である。こういう作業をしていると、祝島に今あるものの価値の質量の大きさを考える。料理でいえば、食材である。へたな味付けは要らない。最も下手な味付けは原発である。食材を壊す。
3月19日(金)晴れ 凪
診療所30人余り。
昼に賞味期限ぎりきりの鯛などを上げる。
久しぶりの凪で、明日からまた荒れそうなので、夕方仕事が終わってすぐ釣りに出る。瀬戸に行き、鯛2(2つで2kgくらい)と小さいチダイ1。行く途中カンムリウミスズメらしいのが一匹いた。この前の日曜にはウミスズメかカンムリウミスズメか分からないけど10匹くらいの群れがいた。
肴はチダイで取った出汁で鍋。
3月20日(土)曇り 南風
シラサキの石垣の作業をしようと思っていたが、風が強い。
10時前にシラサキに出かける。石垣のカヅラを取った後ソーヅイにいく。椎茸菌となめたけ菌を打つ。16時前に帰る。シラサキの桜の木の早いのはもう大分桜が咲いている。シラサキの棚田に来ている3人グループが2組いた。一組は三重県からの原発反対支援の方達だった。この前平さんの棚田がNHK広島で放映されたのでますますシラサキに来る人が増えることだろう。
帰って散髪をして、夕方の集まりに出る。
肴はチダイの刺身。
3月21日(日)晴れ 大西風 春分の日
夜中から大西風だったが朝便は来た。昼便は欠航。
昼まで釣り道具などを作ってゆっくり過ごす。昼からソーヅイで過ごす。小屋が倒れる寸前の状態が続いている。そろそろ小屋を作らなければならないと場所を決める。そこにジュウノヒゲがあったので刈って帰る。昔親父が米を作っていて、親戚に牛を借りて田を耕した時、このジュウノヒゲを刈ってお礼代わりにしたと言っていた。おらが保育園、小学校時代の話である。
3月22日(月)晴れのち曇り 凪のち弱い南風
朝釣りに出て、昼まで瀬戸とコージロ。瀬戸では全く釣れなかった。コージロで0.4kgくらいのマダイ1つとチダイ4つ、小さいチダイ1つ、形の良いイサキとネバル1つずつ。昼過ぎに室津に向かう。柳井に寄った後、ディアス号を車検に持って行く。ディアス号は室津に置いていたのだが、この前の強風でガラスが割れていた。丁度それもなおして貰うことになった。
ディアス号に積んでいた荷物を五月丸に積んで夕方祝島に帰る。
3月23日(火)雨 凪
診療所30人足らず。
中国電力説明会ならず。その様子を4局がニュースでやっていたが、KRYが一番良かった。ヒロコおばさんは4局の放映の順番をちゃんととらえていて、上手くハシゴできるのである。
肴はチダイの刺身と、シンちゃんにもらったかき揚げを使ったてんぷらうどん。食堂なら500円だろうと値段をつけてつまんだ。
3月24日(水)雨 北風
診療所20人余り。
中国電力上陸ならず。雨模様の北風の寒い中、80を過ぎたおじさん、おばさんが何人も波止や海辺の道に何時間も立っているのである。
3月25日(木)
診療所40人足らず。
中国電力上陸ならず。
3月26日(金)晴れ 西風
診療所30人余り。
中国電力、説明会開催を断念。
自治会の集会に出る。
3月27日(土)晴れ 凪のち西風
久し振りの凪で、昼過ぎまで釣り。瀬戸で大きい鯛(4kg級)が1つ釣れた。その他鯛、チダイ合わせて10ばかりとネバル3。大きいのをもがしたり、なっていたのを切らしたりで、惜しい気持ちが残ったが、まずまずの漁だった。
遅い昼飯を食べて、ソーヅイへ行く。ビワの袋かけを50くらい。ビワの幼木を5本持って帰る。
魚はイサキの刺身とネバルの煮付け。
釣り道具を修繕。
3月28日(日)晴のち曇り 弱い西風のち西風強まる。
朝、ナガイソにビワの幼木を植えに行く。
その後車検に出してあったディアス号をとりに行く。途中釣りをする。瀬戸で潮が行き始めて釣れ始めた。2.5kgくらいの鯛等が釣れた後、さらに大きいのが釣れ、上げてみると、4kg級の鯛の下にまずまずのチダイとその下に4kg級のスズキがいた。カメラで何回も撮ろうとしたが、上手く撮れなかった。11時頃に釣りは止めて室津に向かう。鯛もスズキも大きいのでこれは藤本家の誰かだ、と思っていたら丁度ヒロコおばさんのメールが届き、そのまま柳井に持って行き、宅急便で送ることにした。氷などを買って宅急便に出す。その後、車検に出していたディアス号を受け取りに行く。
帰りには西風がかなり吹いて、しぶきが掛かった。
3月29日(月)晴れ 西風
診療所30人足らず。
花冷えの一日。
仕事終了後、学校の石垣に登る。少しきれいになる。ヒロコおばさんは日曜日に正門の階段を少しきれいにしていた。
3月30日(火)晴れ 凪
診療所20人余り。
仕事終了後、また石垣に登る。少しきれいになったところが広がった。
3月31日(水)曇りのち雨 南風のち凪
診療所30人余り。
小学校の校長先生が転出で、昼便でテープの別れ。
午後4時過ぎから雨になる。石垣の草刈りはやらず。
タミちゃんがヒジキを持ってきてくれる。
4月の日記へ