俳句集
おらが日記帳は、夏休みの日記から始めました。夏休みの余裕からか、その中に俳句を乗せていました。
俳句だけ抜き出しました。

1996年「おらが夏休み」より (神舞があった年です。)

「海の日の トウモロコシや 潮の味」

「てんぷらの 味やたっぷり 祝島」

「奥さんの おなかの子どもは 男の子」

「荒磯の 桃の実遥か 時を越ゆ」

「伝馬船 ゆらゆら波や 独り言」

「釣り好きや 魚の味も 寄り添いし」

「豊漁に さわぐ心や 〆鯖や」

「伝馬船 板一枚の 海と空」

「ぽっかりと 時の途切れや 気の途切れ」

「船たでや 赤と白との 艶やかさ」

「磯遊び 幼き日々が 騒ぐ波」

「食卓や おかずの里は 何処かな」

「山彦に 海彦になる 祝島」

「驚かし すまない気持ちや 海の幸」

「潮だまり 海の瞳か のぞき窓」

「島の磯 波のまにまに 人が揺れ」

「釣り上げた 気の高まりや 五月丸」

「おらが海 鱸の影に 寄る親子」

「テングサの かおりが起こす 過ぎし時」

「広々と 静かな海や 深きかな」

「足枕 旅ゆく人が 船の上」

「本州の 地温の高き 道路かな」

「台風が 過ぎて笑顔の 五月丸」 

「とま掛けの すまして明日の 神を待つ」

「入り船の 夜店に遊ぶ ゆかたかな」

「磯浜の たきぎの中に なつかしさ」

「神舞の 小屋が唄って 島が酔う」

「帰り道 うっさらぼうて 石の浜」

「島人が おくる汐路や 周防灘」

「気が抜けて のんびりビール 夏の晩」 

「初ヤズや 涼しさのぞく 朝と晩」

「旅に立つ 別れや海に 鯵やヤズ」

「唄姫や 唄若殿や 唄おじさん」

「自転車の 想いそれぞれ なつかしき」

「三代が ステーキつつく 博多かな」

「エータンが 一歩進んで 友になり」

「いっぱいの 土産の招く 賑やかさ」

「コージロの 夏のかげりに 鯵の影」

「ウシビタの 青紫の 夏の暮れ」

「海峡の 島影厚し 桂島」

「夏休み 海と山との はざまかな」