祝島日記 2006年9月 8月の日記帳へ

9月1日(金)晴れ 凪
 朝晩少しひんやりしてき始め、つくつく法師も鳴き秋になった。
 晩にコッコー長屋の住人が釣り道具を作った。久しぶりに別倉泊り。


9月2日(土)晴れ 北風
 別倉の片づけを少しする。冷蔵庫の保証書が出てきたので、壊した冷蔵庫を買ったところに持って行き、処分してもらう。冷蔵庫の処分は6000円近くかかる。
 五月丸に寄ってアジを揚げたので握り寿司を作る。今日の夕食はおらが料理長になった。
 ナゴジローは、この日も仲のいい友達と話したり、買い物に行ったりで、幸せそうな顔をしての帰り道にハイジェット号ですれ違った。
 リョウキチたちは明日運動会である。声を枯らして帰ってきた。


9月3日(日)晴れ 凪
 家でぶらぶらしていると哲ぼんさんとみっちさんがやってきた。みっちさんは殊勝であった。光方面に向かうようすであった。マキチャンにも逢えたようでぶらぶら旅も成果があっようだ。
 ナコ゜ジローは四国に行った。


9月4日(月)晴れ 凪
 運動会シーズンに入り、部活動は時々ということになる。少し体を動かす程度でこれから二週間を過ごすことになりそうだ。整備活動が代りに体を動かすことになる。


9月5日(火)雨 凪
 にわか雨が朝降り、少し続く。地面が久しぶりにやわらかくなる。
 この夏初めから取り掛かり、伊藤先生がグランドを見違えるようにきれいにした。仕上げの段階というところ。


9月6日(水)晴れ 凪
 運動会に備えての活動があちこちでじわじわ始まっている。こども達は夏休みから応援の準備をしていたのである。
 文彦君から久しぶりに電話があった。相変わらず元気な声だった。声を聞いただけで、そろそろ台風が発生するかもしれないと気象情報を開いてみた。まだ大丈夫のようだ。


9月7日(木)晴れ 凪
 運動会関係の準備をした。草取りなどもした。祝島の人海作戦除草活動を思い出しながら。
 ヒロコおばさんは祝島に帰ってのかび臭い家のふき掃除を計画し、実行に移した。柳井に帰ったら覆っている脂肪が1mmくらい減っているかもしれない。


9月8日(金)晴れ 凪
 朝風があったようだが、夕方は凪いでいた。
 ヒロコおばさんは祝島から、ナゴジローは四国から帰ってきた。
 四人で夕食の団欒。
 明日は祝島に帰る予定であるが、午前中は凪だろうから早めに出発しようと思う。


9月9日(土)曇り 少し南風
 潮に合わせてコージロに行く。アジがぼちぼち釣れる。チダイはいないようだ。
 昼前に帰る。ついたとたんに土砂降りの雨。珍しく昼食をとり、ゴロゴロした後、雨が上がり、潮に合わせてまたコージロに行く。ひょっとしたらとの期待に反して鯛は釣れないで、アジも期待ほど釣れなかった。期待薄のハマチが1匹採れた。ことしの初物である。6kg超級。釣り上げた後死んでしまったので、すぐ血を抜く。帰ってからはらわただけを取って氷で冷やしておく。はらわたをいため、半分を煮付ける。いためた方をつまみに一杯。


9月10日(日)雨のち曇り 西風
 朝風もあり、雨模様で、ゴロゴロしながら釣り道具を作る。
 藤本一家が昼過ぎに帰ってくる。室積からヤンマーで帰ったということである。おじさんの納骨のためである。晩は藤本でご馳走になる。話し込んで夜更かしをした。まさや君に久しぶりに逢った。すっかりいい若者になっていた。魚好きである。いつか五月丸まるで釣りに出ることもありそうである。


9月11日(月)曇り 北風
 早めに起きて五月丸で大島に向かいそのまま仕事場に行く。少し眠たい一日だった。
 柳井に帰り、一杯やった後すぐ寝た。


9月12日(火)曇り 少し風
 降りそうだったがぱらぱら来ただけだった。運動会前にぐずついた日がつづくとなかなか落ち着かない。
 13号が南の海にいる。 


9月13日(水)雨 凪
 予行練習の日だったが、雨で延期。


9月14日(木)曇り 凪
 運動会の予行練習。
 台風の動きが心配になってきた。


9月15日(金)曇り 凪
 ヒロコおばさん、祝島に帰って台風仕舞い。
 13号が発達している。コースも危ないコース。
 和歌山からミホさんがやってくる。
 五月丸の台風に備えてロープを購入。波止に設置しておく。


9月16日(土)曇り 凪
 台風がコースを定めて北上中。
 五月丸を波止につなごうと思っていたが、やめた方がいいと言ってくれたので、津海木の港に避難することにし、錨を買いに漁具店に行く。折り返してきた頃は薄暗くなったが五月丸を津海木に運びつなぐ。船を少し沖に出し泳いで帰る。風がどのように吹くのか詳しくわからないので不安ではある。砂地で錨が効きにくそうなのだ。


9月17日(日)曇りのち暴風 夕方前から北風強
 運動会が種目を生徒達を主に組み昼過ぎに無事終了。3時頃から次第に強風になる。運動会終了後、津海木の港に様子を見に行くと、地元のおじいさんから南風の吹く向きを聞いて一安心する。錨への負担は小さそうである。
 午後五時過ぎには長崎あたりに接近。
 柳井に帰ったあと、昨日五月丸を移動するとき使った自転車を港に忘れたのに気づき、回収に引き返す。ハイジェット号は軽いので風に少し靡く。
 ナゴジローは時化で、ヒロコおばさんの講習で調理実習をしたようだ。
 ミホさんは和歌山に帰っていた。
 夜が更けて南風が強まる。善徳寺情報で祝島は停電との連絡が入る。文彦君から祝島はどんなようすかとの電話も入る。


9月18日(月)朝曇り空 西風 
 敬老の日。夜中に風が止んだ後西風に変わる。
 朝、五月丸を見に行く。無事であった。まだ西風が強いのでいつもの港に移せない。仕事場に行ってみる。瓦が数枚飛んでいた程度で大きな被害は出なかったようでまずは良かった。
 祝島の被害も大きいものはなかったようだ。おらが家も大丈夫のようだと善徳寺情報が入り、すぐにゆみちゃんから、大丈夫との詳しい情報が入る。帰り支度をしていたヒロコおばさんは、急いで帰るのをやめた。
 おらは五月丸を港に帰すのを待ちながら仕事場で少し仕事をする。夕方前に五月丸を動かす。錨が引っかかっていたのを坂本さんに外してもらう。去年も五月丸の非難時にお世話になった。


9月19日(火)晴れ 少し西風
 運動会の振り替え休日。
 朝、五月丸でカミカド、コージロで釣る。初物のサワラが釣れる。秋のタイやチダイが寄って来たようだ。祝島に油を注ぎに帰り、ついでに家の様子を見る。釣果鯛2、チダイ3、サワラ1、タチ1、ヤズ1、デンゴ5。ヒロコおばさんの注文を何とか納められる。
 注文は余田のフミちゃん用の魚と二鹿の藤村さん用。サワラは明日のニギリ用。フミちゃんのところでイチゴのジャムをいただく。


9月20日(水)晴れ 凪
 サワラの握り寿司。サワラはすぐ冷やしにかけなかったのでサワラのやわらかい身がさらにやわらかかった。


9月21日(木)晴れ 凪
 部活で5Kmくらい走る。


9月22日(金)晴れ 凪
 ヒロコおばさんとナゴジローは祝島に帰って墓参り。
 6km位走る。草臥れた。
 明日は福岡に行く予定。


9月23日(土)晴れ 凪
 博多に行く。ナイノア・トンプソン氏と内田正洋氏の講演を聞くためである。博多で文彦君、原さん、マキさん、孝君達と合流。
 ナイノア・トンプソン氏は伝統航海術の伝承者なのである。ホクレア号という帆船カヌーで航海計器をまったく使わずに、ハワイからタヒチまでを航海できる航海士なのである。天体、風、波、うねり、鳥、雲その他から自分の位置を知ることができるわけだ。
 ポリネシアやハワイに住む人たちの祖先はこの航海術によってユーラシア大陸側の島から渡っていったわけである。航海術は叡智であり、民族の誇りである。それゆえこの航海術をハワイに蘇らせ、身につけたナイノアしはハワイの英雄なのである。
 さて、そのホクレア号に乗って、来年早々にハワイ〜ポリネシア〜日本の航海が開始されるのだ。この航海は八年前にナイノア氏と内田氏(瀬戸内海カヤック横断隊隊長)の出会いから始まったということである。ナイノア氏の話にも、内田氏の話にも、人の出会いが大きな出来事に発展するきっかけを創っていることを想った。
 櫛ヶ浜までバス。そこから文彦君の車で柳井まで送ってもらった。

神舞の写真集を渡し、英語で祝島を
アピールする孝君。櫂伝馬に興味を
もたれたとのこと。
ナイノア氏と同じような考えを持つ原さん
も英語と日本語で話していたようである。

9月24日(日)晴れ 東風
 コージロで釣ろうとおもって出るが、風があるので荷内島周辺で釣ってみる。釣れなかった。
 柳井の河野工業で太陽電池の展示会をしているので行ってみた。説明も聞いた。
 ナゴジローは柳井を去ってこちらでの夏休みを終えた。
 リョウキチは山口での弓道の試合から帰ってくる。成績はよくなかったようである。


9月25日(月)晴れ 北東風
 風があるが五月丸で釣りに行く。強いのでハナグリで釣りつもりだったが、少しやおったのでコージロに向かう。タチがいて釣り道具を三丁切られた。おかずくらいしか釣れなかった。祝島で給油して帰る。少し用事を思い出し仕事場に寄って帰る。釣り道具を一杯やりながら三丁分作る。


9月26日(火)晴れ 凪
 仕事場で講演会があった。バラ農家の大内さんと、フリーパーソナリティーの沖永さんのお二人である。どちらも素晴らしかった。お二人とも今の仕事についての話であったが、人との繋がり方が重要な関わりを持っていると思った。
 部活で4km位走る。なかなか生徒のペースについていけない。


9月27日(水)晴れ 凪
 部活で6km位走る。結構厳しいメニューでくたびれた。


9月28日(木)晴れ 凪
 軽めのメニューで生徒と一緒に4〜5km走る。


9月29日(金)晴れ 凪
 部活で軽くジョギングをする。
 大島の道にはところどころ栗が落ちている。20ばかり拾った。栽培種でなく野生の小さい栗である。椿の実もあった。祝島ではこの実をカタチと言っていた。


9月30日(土)晴れ 凪
 陸上の大会で山口に生徒引率で行く。いい天気だった。
 帰ってからそのまま五月丸で祝島に向かう。途中薄暗くなる。天田の瀬戸でさわらのわくのが見えたので一度漕いでみるが釣れなかった。ハナグリの近くでタチを狙うと3匹釣れた。
 ヒロコおばさんも昼便の「いわい」で帰り家の片付けなどをしていた。
 リョウキチから、哲ぼんさん&みっちさんからマスカットが届いていると連絡があった。宛先はヒロコおばさんで、送り主は哲ぼん&みっちということで、宅配の方から、いいですかねえと確認されたようである。


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