祝島日記 2007年1月 12月の日記へ

1月1日(月)曇り 凪
 朝、初日の出がちょっとの間見られて、すぐ曇った。一日いい凪だった。
 初日の出をみて五月丸に行くとスタンチューブから水が入り機会場が水浸しになっていた。アカをかえてパッキンを詰めなおす。結構気合の入った正月をスタートした。
 正月を家族5人で過ごしたのは久しぶりである。善徳寺のサト君がいい出来栄えの書初めを持ってくる。
 昼になっておらが家の恒例になった行者様参りをする。途中秀人君、松村のヒロシクンと一緒になる。この二人とは参る時間がよく一緒になる。
 帰って鯛の姿作りを作る。おらがさばいてヒロコおばさんが盛り付けをした。
 こども達が結構魚を食べるようになった気がする。刺身が残らなかった。
 魚をさばいた後、ユウベエ、リョウキチと三人でナガイソまで正月ランニングをする。ずっと三人同じペースで走ったが、リョウキチがヒラギでラストスパートを掛けて順位は若い順になった。


1月2日(火)雨 北風
 朝から雨で、大工小屋に行き、話をいろいろ聞いたりする。昼頃からは小雨が降ったり止んだり。箱根駅伝を見ていたが、止んでいるときコージロに釣りに出る。北の波があり、霧雨が降ったりする中を粘ったが中くらいの鯛とヤズ、チダイ、アジ少々だった。ハマチが1つ来ていたが、切れる。
 夕食はヒロコおばさんとユウベエによる、ハマチの残りとヤズのタタキが主菜。あとアラやモツ(魚)の煮付け、サラダなど。この正月は魚が結構活躍している。
 善徳寺のヒロ君がケーキと書初めを持ってくる。しっかりした字を書いている。ケーキはおらが家への差し入れなのである。


1月3日(水)曇り 北風
 外に出ると波の音がするので、釣りには出ないでテレビで箱根駅伝を見る。
 五月丸に様子を見ようと行く途中、大工小屋のタロクさんが「ハナグリでヤズがわきょうるので皆行ったで」という情報を伝えてくれたので、早速着替えて出る。ハナグリ脇で五つ釣った後一段落の気配だったのでコージロに走る。波があったがはまちを狙ったら、運よく出あった。大きいのは捕れないが、3kg級を2匹捕った。まずまずの豊漁。
 暮れのハマチを揚げてさばく。餌があるのだろうよく肥っている。3.6kgだった。
 晩に蓬莱館でよう子さん、橋部さん、秀人君と練塀の話をする。ヒロシくんもやってくる。かんまいの話、古文書の話も出る。


1月4日(木)曇り 西風 北東風
 7時過ぎに、五月丸で久しぶりに大島に向かう。途中センバの上の稲荷神社が見えた。出たときは西風かと思ったが、大島に近づくと東風気味なのか波がなくなった。
 戸田からゆっくりランニングで学校まで行く。部活で少しジョギングの後、運動、流しなど、軽めの練習。
 仕事場にいる人に、イケマにいた魚をおすそ分けする。
 カヤック五月丸2号を積んで祝島に向かう。下荷内島から帰るミカン船とすれ違う。老夫婦がミカンを積んで帰ってきたようで、おじいさんが帽子を振ってくれていた。
 途中室津のハイジェット号の荷台に積んであった別倉のガラクタも五月丸に積み込み、帰る。ハナグリに釣りに出る船と入れ替わり位に着く。マウンテンマウスのライブをヒロコおばさんとのぞきに行った。後半に間に合った。敏坊さんも来ていたので隣に座ってきく。
 夜、のぶちゃんが誘いに来て、新太郎クンのところに行く。予想通り小泉のケンちゃんもいた。酒を二種類飲ませてもらう。マサ子さん姉妹もいて、話が弾んだ。「明日もやろうで。」ということで、明日にならないうちに帰った。


1月5日(金)曇り 北西風
 朝便で出て、柳井に寄り、部活に行く。ジョギングで津海木の三社参りをする。小さな恵比須社、厄神社や荒神社などがある。
 ヒロコおばさんが柳井に昼便で帰ってくるので、室津まで迎えに行き、おらはまた室津に引き返し、祝島に帰る。新太郎クンの所に行く。のぶちゃんはいて、そのうちケンちゃんもやってくる。今日は昨日より人数が多く、カラオケも始まった。さとしくんは若いだけあって勢いがある。サトシ君の唄を初めてきいた。なかなか上手く、唄を良く知っている。
 サトシ君は飲んでいたところにそのまま寝た。敏坊さん、ケンちゃんと新太郎クンの二階に寝た。


1月6日(土)曇りのち小雨 凪のち大西風
 朝、目が覚めると意外と凪だった。敏坊さんと同時に目覚め、新太郎クンのところから帰って、釣りに出る。ハナグリに行った後西風が出るまで釣ってみようとコージロに向かう。そのままヤズさがりで釣る。最初の流しでさいさき良く4kg級の大鯛が来る。いやあ来て良かったと、独り言をつぶやきながら、もう少し風が出ないでくれと思いながら釣っているとヤズも1匹釣れた。大鯛と小さいのやらが3匹一緒に釣れたりした。まだ釣りたかったが雨も落ち出し、西風になりそうなので帰ってきた。途中でかなり強まってきた。
 スタンチューブの漏れをなおして上がる。コーヒーを飲んで、ナガイソにリヤカーをとりに行き、五月丸に積んだままの別倉のガラクタをナガイソまで持って行く。大西風でふらつくくらいだった。コージロに行き、鯛も釣れ、いいタイミングでコージロから帰って来て、なんだか思わぬ得をしたような一日だなあと西風の中を合羽を着てバイクに乗りながら思っていた。
 夕便で魚を半分持って帰る。


1月7日(日)晴れ 西風 
 朝起きると屋根が白かった。空が青いので雪はすぐ消えた。風は当分強いだろう。
 ナゴジロー四国に帰る。JRで新幹線は使わないようである。
 釣り道具を作る。
 夕方近く、ヒロコおばさんと大和に行く。おらは運動公園の周りを走る。


1月8日(月)晴れ 西風
 西風が強い。昼便で帰って五月丸に活かしていた魚をとって来る。心配していた大きい鯛も生きていたがドウランの中で少しすれていた。
 昼便に敏坊さんと橋部さんがいた。長島の自然のシンポジュームに出るようで、おらも二時間くらい聞いて帰ってきた。待っていた裕子おばさんと荷物を送ったり、持って行ったりした後、仕事場で少し仕事をして帰る。
 肴はハマチの刺身とタタキなど。この冬は魚を食べる量がいつもの年より多い。リョウキチは文句を言わずに食べている。


1月9日(火)晴れ 少し西風
 朝、ウロコ雲がきれいだった。
 百人一首大会があった。何首か書初め代わりに新聞紙に書いて覚えようとしたのだが、ほとんど無駄だった。なかなか難しいものだ。祝島では、おらたちの時代には百人一首文化は、おらの周りにまで入ってなかったのではなかろうか。犬棒かるたを祖母とよくやっていた。花札も親しい遊びだった。そうそうこの前、新太郎クンが「くいうち」と同じような遊びのことを行っていた。「くいうち」は大きい釘なのだが、新太郎クンの言っていたのは木の棒だという。「ぶっつけ」は冬だった。ぶっつける絵を描いた厚紙(めんこ)を「くえ」と言い、「ふるぐえ」、「あぶらぐえ」などといっていた。ビー玉で遊ぶのを「まーぶるをせる」と言っていた。。マーブルでの遊びはいろいろあった。季節は秋か春だろう。「がいせん」も春か秋だろうか。「じんとり」は冬だろう。海(ふなつきば)で「じんとり」をすることもあった。
 部活で津海木の砂浜でダッシュの練習をした。子供たちの後ろを一生懸命追いかけた。
 帰るとヒロコおばさんがヤズとハマチをさばき終っていた。ヤズのほうは善徳寺の若奥さんにプレゼントだそうな。ハマチは当分おらが肴である。


1月10日(水)晴れ 凪
 部活はラダーやミニハードルなどで運動。これも結構いろいろな筋肉を使うのでいい運動になる。


1月11日(木)晴れ 凪
 鹿島アントラーズの岩政選手が来校。沖浦中出身なのである。生徒の質問に答える形でいろいろな話を聞く。その後こども達とサッカーをする。部活の後、岩政選手は暗い中をゆうじ君とカズキ君と三人でランニングをしていた。おらも5km位走る。


1月12日(金)晴れ 凪
 急遽休みを貰って健診の予約に行く。ドッグで引っかかっていたのでもう一度健診をする必要があったのである。詳しく調べるとあっちこっち古傷があるようなのである。
 沖浦中はこの日は書初め教室。
 ユウベエのところに行き、その後哲ぼんさんの仕事場に行ってみる。帰っているかなと思ったが、いたいた。イチゴをいただいた。みっちさんも仕事の合間に幌付きの結構大きなトラックでやってきた。とてもよく似合っていた。
 ヒロコおばさんが電車の中で「いい旅行になったね。」と言った。


1月13日(土)晴れ 西風
 昼便で祝島に帰る。西風があって釣りに出られないので、久しぶりに頂上まで歩く。赤いテープで印をつけながら行ったのだが、久しぶりで道がわからなくなっている。行者から往復で三時間かかった。誰か近くを通り過ぎたが、呼びかけても聞こえなかったようである。帰りにバイクで追い越したので迷わないで帰れたようでよかった。三角点も木の枝に覆われてわかりにくくなっていた。
 祝島泊。リョウキチに電話をすると、ヒロコおばさんは大和に行っていたようである。後で聞くと、このとき、リョウキチのところにシティーボーイのS君とたぶせっ子のN君が来ていたようである。二人は唄作りコンビのようである。


1月14日(日)晴れ 西風
 釣りに出る。仕事場に土産を釣ろうと思っていたが、アジしか釣れなかった。1匹ハマチが釣れていたのだが、手元で切らしてしまった。潮が小さかった。魚はいるようである。
 帰ってダンディーズのギター教室に行く。
 貰ったイチゴが旨い。
 昨日は山口から「豆子郎」が届く。
 右腕が重いので考えてみると、昨日の歩きで鎌を振り回したためのフカヤだと思い当たる。


1月15日(月)晴れ 凪
 昨日のダンディーズの集まりでコーヒーを三杯飲んだら、四時間足らずしか眠れなかった。おらはコーヒーのカフェインがよく効く体質のようである。(ヒロコおばさんは全然効かない。何を飲んでも飲まなくてもよく眠れるし、寝つきもいい。)
 仕事場に昨日のアジを持っていく。魚好きの方は喜んでくれる。
 会議があったのでおらは部活をやらなかった。
 肴はハマチのフライとヤズの刺身。ハマチは10日近く前のである。まだ食べられる。昨日は刺身で食べたのだ。


1月16日(火)曇りのち雨 凪
 久しぶりの部活だが、雨で室内トレーニング。腹筋などの鍛え方を知る。かなり太ももや腹筋、腕などが草臥れた。
 肴はヤズの刺身と鯛の酒蒸しなど。


1月17日(水)曇り 凪
 部活で2km程度走る。久しぶりのランニングである。


1月18日(木)晴れたり曇ったり 西風
 あさ、ハイジェット号の窓に薄い氷がついていた。
 部活は砂浜ダッシュ。西風の波が結構あったので、祝島は大西風だっただろう。
 善徳寺の若奥さんがヒロコおばさんのところに話をしにやってきたようだ。旨い菓子を持ってきてくれていた。サト君の作品がどこかに展示されているようなのである。
 あちこちフカヤがでている。いつのが原因かわからない。


1月19日(金)晴れ 凪
 2km程度走る。


1月20日(土)曇り 東風
 朝便で帰る。コージロに釣りに行く。アジと0.5kg位の鯛が1匹。アジは丸と平で、やや丸が多いくらい。
 ヒシオになり、カミカドに行く。ジローさんもやってきた。新年の挨拶をして、釣り始めるが、余りつれないので、しばらくして帰る。
 カミカドから帰り繋ぐところで、哲宝丸さんが、「ハナグリでくよーるど」といってくれたので、繋ぐのをやめてまた釣りに出る。7匹釣れた。
 アジを刺身にして、肴にする。
 夜中3時過ぎに起きて磯に行ってみる。ナマコはまだ、磯の浅いところには上がっていないようだ。藻葉が一杯あって、海の底が見えなかったが。
 波止に帰り、五月丸の上からナマコをタマですくう。よくひっていた。


1月21日(日)曇り 西風
 朝、ハナグリに釣りに出るが、釣れないのですぐ帰る。
 練塀フォーラムという催しがあって、進行係をした。
 小学校の学芸会が、この日と思っていたら来週だったのだ。
 文彦君もやってきて、受付係をすすんでやっていた。
 メールは届くが送信ができない状態である。
 山田のタッチャンがミカンを沢山くれる。クズミカンというが、少し傷があるだけで旨くて立派なミカンである。
 明日の荷造りする。(アジやヤズを〆てスチロールに入れ氷を入れる。)
 夜、ウジモトのチョウちゃん、長崎のハヤセ君、秀人君と蓬莱館で話をする。チョウちゃんは牧場や農業事情など国内だけでなく、国際的な情報を話してくれる。間もなく、祝島の住人になりそうである。ハヤセ君もオーストラリアに三年か六年住んでいたそうで、いろいろな話を聞かしてもらった。


1月22日(月)晴れのち曇り 凪のち西風
 朝便に乗る。秀人君、チョウちゃん、ハヤセさんも一緒。チョウちゃんは蒲井、秀人君は上関、おらとハヤセ君は室津で降りる。おらはそのまま仕事場へ、ハヤセ君は岩国に向かう。
 仕事場に魚を持ってきておすそ分けをする。ヤズは人数分に足りないので刺身にした。


1月23日(火)晴れ 凪
 中学生の受験シーズンに入る。
 キョウコさんの娘さんが、刺身のお礼をかいてくれる。楽しい絵と文なのである。
 家に帰ると、ヒロコおばさんが魚をさばいていた。
 田布施のN君が寄ったので、ヤズの刺身をおすそ分けした。小さいクロナマコも。お母さんの手が黒くなるだろう。


1月24日(水)曇り 凪
 生徒と一緒に部活動はできなかったが、後で5km走る。
 魚はナマコとヤズの刺身。


1月25日(木)晴れ 凪
 部活に遅れて参加。後で2km余り走る。暗くなるのが遅くなった。


1月26日(金)曇りのち雨 凪
 広島へ引っかかっていたところの再検査に行く。問題無しということでヒロコおばさんの方がよろこぶ。
 ユウベエのところへ寄った後、哲ぼんさんに逢い、ヒロコおばさんともどもそのまま哲&みっち亭に行き、飲んで話し、そのまま泊まる。スナズリやカキのフライを一杯食べた。ヒロコおばさんも話が弾んでいた。部屋を探検したりもしていた。


1月27日(土)曇り時々小雨 西風
 みっちさんに駅まで送ってもらって、ヒロコおばさんと7時32分発の電車で帰る。
 沖浦小学校のしおかぜ祭(学習発表会)にダンディーズギター部が参加するので、横見まで行く。みんなであわせた後、二曲弾く。ギターの合奏は珍しいと、なかなか好評だった。上手下手より気持ちが大きい。沖浦小学生たちも一生懸命やっていて、楽しい発表会だった。豚汁を一杯いただいて帰る。沖浦中学生も沢山来ていた。
 大和に行っていた裕子おばさんが帰ってきてサンピアに買い物に行く。本売り場でヤッチャンに遇った。その後、珍しく昼食を食べようと入ると、何と沖中生のナオキ君が隣の席にいた。掲示板にはシンちゃんが書き込んでいてくれた。休みの日であるが、沖中生に沢山あった日である。
 哲ぼんさんの土産の大きなイチゴを食べる。贅沢気分を味わいながら五回くらいでかじって食べるいちごなのである。
 今晩文彦君たちと会う予定であるが、哲ぼんさんは忙しいということで、来れないという連絡が入る。
 柳井港まで走ってくる。


1月28日(日)晴れたり曇ったり 西風
 昨日の夜は12時すぎに帰った。寿平で文彦君、敏坊さん達と飲んだ。遅くに政坊さんも合流。話が弾んだ。
 昼便で柳井港から祝島に帰り、五月丸で大島に帰る。西風があって釣りはできなかった。戸田からバスに乗ろうと思い時刻表を見たら、乗るつもりのバスは、日曜運休の便だったので、仕事場に行って時間をつぶした。大畠から電車で帰る。大畠駅で笠佐島の写真を撮る。五月丸には伊予柑などを積んでいたので、柳井から折り返しヒロコおばさんとハイジェット号でとりに行く。ヒロコおばさんは戸田まで行くのは初めてで、ついでに仕事場も眺めて帰る。


1月29日(月)晴れ 凪
 朝、車の硝子が凍っていた。ヒロコおばさんが珍しがってポットの湯をかけてくれた。
 シンちゃんとキョウコさんが、ウツギの木を確認したいということで昼休みに見に行った。火起こしに使うのである。
 部活で6kmくらい走る。
 大学時代の同級生から、こどもむけの本のチラシが届いた。教研出版の「こころにのこる科学のおはなし」という本である。


1月30日(火)晴れ 凪
 練塀のような塀があると、昨日はるかちゃんが知らせてくれ、今日の昼休みに案内してもらった。石垣風の練塀である。丸い石の石垣の隙間をつぶしてある。泥の部分が少ない。石は花崗岩の丸いのを集めたという感じである。この日は昼休みが短かったので、はるかちゃん、りかちゃんの三人で、急ぎ足だった。
 この日は早く帰れたので、ヒロコおばさんと宅急便の配送センターに行って伊予柑などを送る。帰りにぴクロスに買い物に行く。発泡スチロールの空き箱を貰って帰る。
 文彦君がアースデイのチラシなどを持ってきてくれる。相変わらず活動的に頑張っている。 


1月31日(水)晴れ 凪のち西風
 部活動でインターバルや坂ダッシュをする。2km位走ったことになる。
 善徳寺の若奥さんが話しに来てくれたといっていた。ヒロ君が今年は小学校卒業である。
 今日はだんだん冷たい風が吹き寒くなってききた。明日は今年一の寒波がって来るということである。空気が澄んでいるのだろう大島大橋を渡るとき柱島辺りの島がくっきりとよく見えた。


2月の日記へ