祝島日記 2007年6月 5月の日記へ
6月1日(金)晴れたり曇ったり 東風
五月丸によって残りのチダイを揚げる。持って帰るとフミちゃんのところへ持って行こうとヒロコおばさんが言って、持って行き、ジャムを貰って帰る。
6月2日(土)曇り 凪
ヒロコおばさんとリョウキチの試合を見に行く。高校生活最後の試合である。帰りにダイドックに行ってみる。予期していたが、ツアーに行っていて留守だった。
柳井に帰り、プールに泳ぎに行く。1000mあまり。泳ぎ終わった後、ヒロコおばさんが歩いてやって来て、一緒に帰る。
明日は祝島に帰り、ビワもぎの予定である。
6月3日(日)小雨 凪
曇り空を祝島に五月丸で向かう。ビワもぎ時期である。祝島に着いた頃から小雨が落ち始める。
ナガイソにリヤカーをとりに行き、ソーヅイまで突いていく。汗が出てくる。中学生時代を思い出す。ビワを運ぶのは「オイコ(負い子)」だった。道はすべてテーラーの通らない道。ソーヅイからビワを運ぶのは、海辺だった。こまい道をオイコで下まで負い出すのである。木の枝や草をつかみながら。中学生のおらより、おふくろの方が重いのを、親父は二倍くらいを負い出していた。ビワをもいでは、1日に何回か百数十メートルの下まで負いだすのである。リヤカーを突っ張りながら、「リヤカーなんて楽なものなのに」と自分の弱さをしみじみ思う。明日はフカヤだろう。
シラサキで平さんに会い、文珍さんが書いた壁への書き置きを見せて貰う。平さんは囲炉裏の前でちょうど昼飯だった。
小雨の中、ビワをもぐ。白ビワはほぼ熟れていた。雨が降らなければいいのにと雨を恨む。
リヤカーを押して帰る途中からは空は明るくなる。
夕方、ヨボシで十匹くらいアジを釣る。肴はアジの刺身。
6月4日(月)晴れ 少し東風
振り替え休日。朝早くコージロに釣りに出る。予想以上にフカヤがひどい。
チダイがまずまず釣れた。ヒロコおばさんが昼便で帰ってきてくれて、びわのパック詰めを手伝ってくれる。
午後5時過ぎにヒロコおばさんと五月丸で大島に帰る。ヒロコおばさんの五月丸の大島航路乗船は初めてなのである。大島に着く頃は夕日が室津半島に沈みかけてきれいだった。
柳井に帰るとリョウキチはまだ帰ってなかった。部活は終了しているのだが、いい友達がいていろいろあるようだ。青春だ。
6月5日(火)晴 凪
久しぶりの部活。ゆっくり6kmくらい走る。フカヤが厳しかった。
早めに帰り、ビワを知り合いに送る。宅急便は午後7時が、その日の送りの最終受付なのである。
仕事場のそばに今年も桑の実が熟れ始めた。桑の実を見ると赤とんぼを口ずさむ。
6月6日(水)晴 凪
部活は2km程度走った。知り合いに魚を持って行く。
6月7日(木)晴 凪
昼休みに仕事場の近くを歩いてみた。ホタルブクロがたくさん咲いていた。もう盛りを過ぎたくらいである。ハンゲショウはまだ化粧をしていなかった。あと十日余りかけて化粧をするのだろう。
部活で部活で3kmくらい走る。終わりには足がつる。フカヤはとれつつあるが。
今日も知り合いに魚を持って行く。尾びれがすれて少し短くなっているのがいる。
6月8日(金)晴れたり曇ったり 凪
昼休みに歩いてみた。藪にミョウガが生えているところがあった。花が咲くのだろうか。楽しみである。
6月9日(土)雨のち曇り?
昼便でヒロコおばさんと祝島に帰る予定である。朝雨が降ったが、午後ビワもぎに行こうと思う。
予定通りビワもぎに行く。今年はハミがおおいということをきいたが、1つ見た。棒を持っていなかったので逃げられた。
ビワは今年は少ないと思っていたが良く成っている。バイクに積んで帰ろうとしていたら、さかえさん達がトラックでやって来て積んでくれるというのでお願いした。大変助かった。
ヒロコおばさんは夜なべでビワを整理した。
そうそう、山口から竹細工が届いたのである。ビワがすばらしく化けたのである。作品は「蛍」と「蝉」。家宝が増えた。
6月10日(日)晴 凪
朝便で哲ぼんさん達来島。ヒロコおばさんは学校のグランドの草取りに出る。
おらはPTA研修会ということで朝便で出て大島に行く。大島商船の大島丸に乗っての研修会なのである。ホクレア号についての記事を読んだ。内田さんの文である。終了後五月丸で祝島に帰る。哲ぼんさん達と宴会。サトシ君もやってきて話す。朝便でからきのトシちゃんにサトシ君のブログがあるというのを聞いていたので開いてみたことなども話す。祝島の方言で書いていて、面白いと言っていたがその通りである。
哲ぼんさん達を見送った後、貰っていたぶどうをサトシ君が海にこぼして、子供達に攻められ、濡れながら回収。その後、勢いで波止から海へ、後方宙返りを見せる。子供達の評価は、半分(表面で)あきれ、半分(気持ちの中で)喝采というところであった。おら達大人はほぼ百パーセントあきれていた。
6月11日(月)晴 凪
朝五月丸でビワを積んで大島に向かう。2時間年休を貰っていたのである。そうそう港を出るときに、のぶちゃんに呼ばれて信栄に横付けにすると、クロクチとオオクチをくれた。波止のなかの大漁である。
仕事場で、小さいパックに詰めて子供達にもお裾分けである。祝島のビワは甘いと好評なのである。ヒロコおばさんが「くずビワ」ということで貰ってきたびわの方が、おらが農園のびわよりも数段立派なので、今回はこちらを主にパックに詰めた。大きいのにたまげていた。
午後出張で田布施に行く。
おらが家は、夕方からにぎり寿司の準備をする。リョウキチもクロクチをさばいていた。魚をさばくのは久しぶりだろう。部活が終わり、時間の余裕ができたようである。おらは宅急便でビワを送った後、ランニング。4kmたらず走る。
6月12日(火)晴 凪
リョウキチ達は体育で水泳が始まったようである。今日はいい天気で良い。
帰りに大学時代の水泳部のシンイチ君とマサヒト君から電話があった。シンイチ君は三十五年以上ぶりである。二人とも元気そうだった。
晩にリョウキチから「お父さんの趣味は何かと聞かれたら何と答える?」唐突に聞かれた。何にしようかなあということで、結局二人で相談して、<包丁研ぎ>にしよう!と言うことになった。昨日包丁を研いだのだが、キッチンペーパーはなかなか切れないのである。当面の目標はキッチンペーパーを切れるようにしよう。月に一回くらいは研ぐ日をもうけよう。
6月13日(水)晴のち曇りのち雨 凪
高校説明会というのがあった。いろいろな高校から先生が来られて学校の特色を話された。二枚の写真にヒロタカ君が写っていた。
肴はオオクチの唐揚げ。
6月14日(木)降ったり曇ったり 凪
部活は室内でトレーニング。
6月15日(金)曇り 凪
部活で約3km走る。
6月16日(土)曇り 北風
朝ゆっくり祝島に五月丸で帰る。祝島について五月丸をもやって下りようとすると、おらを呼ぶ声がする。カヤックに乗った原さんがにこにこしていた。コタケさんもいた。岡山から来られたご夫婦を祝島に案内してきたようである。三浦のタカシ君のビワ畑に行くと言うことだった。新庄さんの造船小屋の前で橋部さんにあって7月13日のガイドをお願いする。おらが仕事場の子供達が祝島にやってくる予定なのである。出田さんにもその旨をお知らせする。
ソーヅイに行ってビワを少しもいで、山椒の枝を切る。スリコギにする予定である。帰りにシラサキの平さんのところに寄って13日に見学にくることを伝えて了解して貰う。今日も岡山の森林局の所長さんご夫婦がやってきたそうである。帰り際に見学に来た様子の3人連れとすれ違う。
帰ってコージロにヨボシに釣りに出る。チダイとアジがポツポツ。帰りにヨボシに寄ってアジを釣る。
肴はアジの刺身。
夜、民宿くにひろの電気がついていた。原さん達が盛り上がっていたそうである。
6月17日(日)曇り 北風のち凪
朝コージロに釣りに出る。懐かしいポットに紅茶を入れて出た。ユウベエが小さい頃使っていたポットである。
チダイとアジを少し釣る。五月丸を置いて帰るつもりで、チダイとアジを漁協に全部活かす。合わせて8kg余り。
ナガイソに行って食べ残して芽が出始めた小芋を植える。桃の木のそばにハミがいたので捕って帰り、東の波止の外で皮をむいて、家に干し、急いで昼便に乗る。ぎりぎりだった。山椒の葉もたくさんちぎって持って帰る。
室津から一緒になった隣の善徳寺の住職さんに送ってもらう。
車をとりに沖浦まで自転車で行く。哲ぼんさん達が大島に釣りに来ていると言うことで、会えるかと思っていたが、安下庄に行っていたそうで会えなかった。
帰りに寄っていっぱいやった。みっちさんは運転で飲まない。哲ぼんさんが祝島に忘れていたリールを柳井に持って帰ったのだが、柳井に忘れて帰った。
6月18日(月)曇り 凪
部活で4kmくらい走る。
家に帰るとユウベエが帰っていた。夕食作りを手伝っていた。アジのフライなど。夕食がにぎやかだった。ヒロコおばさんのビワの入ったデザートも出た。
6月19日(火)曇り 凪
話し合いなどで走らなかった。
ユウベエは熱が出たらしく、寝込んでいた。知恵熱かもしれない。
6月20日(水)曇り 凪
部活で3kmたらず走る。
ユウベエの熱が引いたらしい。
食卓が賑やかになった。
(掲示板に書き込めないのでここで書いておこう。)原さん達が15日に祝島に来るようだ。哲ぼんさん達もやって来そうだ。今年の海の日周辺は、海も肴も楽しめそうである。
があり
6月21日(木)晴のち曇りのち雨 少し風
梅雨空になってきた。
昼まで晴れ間もあった。昼休みに草花を見て歩く。オカトラノオの花が終わりかけだった。ハンゲショウの化粧はまだ。すももがたくさん実をつけていた。道ばたにたくさん落ちていたのを二つ三つ持って帰り埋めておいた。
ユウベエは元気になったようで、広島に帰る。
6月22日(金)雨 少し風
子供達は外に勉強をしに出かけた。おら達の時代には日ごろの生活で触れ合わざるをえないことや楽しみでやっていたことがなかなか貴重な体験になってきているのである。同級生のトーボー君がMのおじさんに目を吸われて充血した話などはマル秘並の貴重な体験なのである。
時間は貴重であり、体験が重なれば貴重の二乗になる。
柳井に帰って、祝島の文化祭で盛り上げていただいたチャーリーさんのところにおじゃまする。思いがけずユーボーさんに会う。作業着を忘れないで手に入れてくれているのだ。ビールを一本ごちそうになった。明るく少し切ないい宵だった。
6月23日(土)曇り 凪
五月丸をとりに帰り、今度おらが職場ぐるみで祝島に行く予定なので、その時役に立つかもしれない祝島の地図を、タダトシ君に貰って帰る。脚はだいぶ良くなっているようである。おらが感じでは祝島は厚みを増して行きつつある。
帰りに肴を釣る。擦れていないチダイがいるようである。
6月24日(日)曇りのち雨 少し東風か風あり
陸上の大会があり、おらは東和に行き、ヒロコおばさんは神楽があり、湯来に行く。おらは弁当を食べ、おばさんはあっさり味の冷やし中華をいただいたようである。みっちさんに送ってもらい、リョウキチの別荘でいっぱいやる。みっちさんは運転手で、一滴も飲まず、おら達よいたんぼーの話を適当に聞き流してくれている。このところのみっちさんはお地蔵様の用に見えることがある。(表情豊かな相づちも入るお地蔵様)。(備忘録:遺書2通。) (備忘録2:アボカドをリョウキチと賞味−創作料理。)
6月25日(月)晴れたり曇ったり 北風
振り替え休日で、祝島に帰る予定であったが風があるのでやめて体を休めた。小さい扇風機を会に出た後、プールに泳ぎに行く。ヒロコおばさんは歩いてやってくる。少し一緒に走ったりする。
6月26日(火)晴 凪
夏を感じさせる蒸し暑い一日だった。
リョウキチは昨日からテスト。
6月27日(水)曇り 凪
テスト週間で部活無し。帰ると哲ぼんさん達が柳井に来るようだとの情報が入る。
何と偶然文彦君がアースデイの会計報告を持ってやって来た。用事があるようで帰るが、哲ぼんさん達がやって来たら連絡をすることにした。
まず秀人君が仕事の帰りに寄り、次に哲ぼんさん、みっちさんがサクランボを持ってやって来る。次に文彦君が桃色のシャツでやって来た。運転があるので飲めない人が多いのだが、哲ぼんさんとおらは遠慮を忘れて飲んだ。
6月28日(木)晴 凪
早めに帰り、プールに泳ぎに行く。1.4km泳ぐ。ヒロコおばさんが歩いてやってくる。リョウキチも一緒に出て、40球ほど打って、ヒロコおばさんの後を追いかけて、おばさんの到着前に追いついた。二人とも汗をかいていた。
サクランボが甘い。
6月29日(金)曇り 凪
同窓会が明日ある。予行練習をしんちゃんとケンちゃんとした。
6月30日(土)曇り 西風か
しんちゃんの車で広島まで行って、新幹線で岐阜羽島まで行く。
しょっちゃんなどの懐かしい顔に出会った。