祝島日記 2008年2月 1月の日記へ

2月1日(金)晴れのち曇り 弱い西風
 今日も仮の面接官で部活は休み。
 帰りに五月丸に寄って残っていたタイと小ハマチを上げる。少しお裾分けもする。おらがまわりにかわいい魚好きの子が増えているのがなかなか嬉しい。
 帰るとユウベエは洗濯物をたたみ、そのあとリョウキチともども夕食までの間受験勉強をする。なかなか頑張っている。
 肴はショウガ焼きのようだ。


2月2日(土)曇りのち雨 凪
 昼前から弱い雨が降り出した。
 朝からタイと小ハマチをさばいてにぎり寿司のネタ作りに励む。昼前に清水さんと話をする。
 雨が降るので釣りは休み。
 午後はわさびを買いに行って、寿司を作ってヒロコおばさんと握る。ほとんど一日、にぎり寿司作りに費やした感じである。
 秀人君から神舞のホームページができたとの連絡が入り、リンクをする。
 ショートケーキの差し入れがあった。


2月3日(日)曇り時々晴れ間 北風
 午前中の引き潮を釣りに出る。ぼちぼち釣れて、小さいチダイが多かったのだがタイも混じり約30匹くらい釣れた。小さいアジも少し釣れた。
 アクリル板で簡単な風防(しぶきよけ)を作ってくくり付けたのだが、なかなか役に立ちそうだ。
 大きめのチダイが4〜5コンイケマで裏返っていたのでしめて上げる。タイも1つ弱っていた。早くつり上げたのが良くなかったようだ。針もへたくそだったのだろう。
 夕方一人で50分間走をする。
 肴は刺身と塩焼き、鯛のマリネである。


2月4日(月)晴 西風のち凪
 午前中風が強かったが、夜には凪いだようだ。
 ユウベエがケーキを作っていた。鍋も作ってくれた。ヒロコおばさんはこのところ余裕ができている。夕方にはおらと一緒に4km余りランニングをする。
 帰りのスーパーでヤッチャンに偶然であった。部活の帰りと言うことで友達も一緒だった。


2月5日(火)晴 西風
 私立高校の入試で光に行く。控え室で政坊さんに会う。祝島を眺めながら話をする。終わって帰り道に岩田に寄ってヒロコおばさんを乗せて帰る。帰り道に買い物もする。
 肴はチダイの刺身など。
 石田衣良の文庫本を一冊読む。 


2月6日(水)晴 凪のち西風
 公立高校の推薦入試。田布施農業高校に行く。
 控え室で祝島中に2年ほどいためぐみさんにあう。いろいろ話ができた。
 ヒロコおばさんが沢山作ってくれたばかりの熱々のコロッケをみんなで(4人で)立ち食いをしながら夕食が始まった。ユウベエが帰ってきてからの夕食はいつもの二割り増しくらい充実度が増している。この日は、ヒロコおばさんの体重の話から、ニュートンの話や浮力の話に広がり盛り上がった。ナゴジローがちょっと遠いのでかわいそうだとヒロコおばさんが言った。


2月7日(木)晴 凪のち西風
 昼過ぎに数台の消防車のサイレンが鳴り、ついで家房の山林の火災を告げる放送があった。学校のある津海木から東へ二つめの集落が家房である。5時過ぎに鎮火の放送があった。昼頃から西風が強かったから大変だったろう。
部活で4kmたらず走る。 
 帰りに五月丸に寄って鯛を上げる。
 ユウベエは広島に帰っていた。今回は長逗留だった。家族が一人増えると気分もにぎやかで話も弾む。


2月8日(金)晴 西風のち凪
 インフルエンザが沖浦にも渡ってきたようである。
 部活で浜を走る。
 帰りに五月丸に寄って残りの魚を上げる。お裾分けもする。


2月9日(土)小雨のち曇り 西風強
 残していた餅をとりに、昼の便で帰ろうと室津に向かっているとヒロコおばさんから電話。近所のおばさんが亡くなったと言うことで、ヒロコおばさんも帰ることになった。昼の便では間に合わないので夕方の便に変更する。
 必要があり、大島の岩石の写真を撮りに行く。帯石、岩屋、立岩の写真を撮って帰る。だけ山には雪が残っていた。
その後夕便に乗るために室津に出る。桟橋を離れたいわいが引き返してくれた。


2月10日(日)晴れ 西風のち凪
 ヒロコおばさん朝5時半起きで、6時20分に炊き出し作業に出て行く。
 おらは釣り道具作ったり、日本列島地質構造発達史という本を持ち出しちょっとの間読んだりする。わからない単語が一杯出てくる古い本なのだが、地質構造の読み取り方は、今は大幅に変わってるなあと思う。
 部屋の中にいると、時計の音が一番大きく、時々外を通る人の足音が聞こえる。
 10時頃、ナガイソに行き、少し草引きをする。
 ヒロコおばさんが、昼食用にうどんや煮しめ、大根なますなどを貰ってきてくれる。
 また、タハラさんが新宝丸の法事があったと折り詰め弁当を持ってきてくれる。
 1時から葬儀。この頃は、葬列は無く、お寺でするようになっている。おばさんは95歳だったそうである。祝島での大往生だ。この前無くなったハナさんも確か96歳だった。
 ヒロコおばさんは3時頃作業終了で帰ってきた。
 荷造りして夕方の便で柳井に帰る。いわいの旗が半分になっていた。1月の時はちゃんとした旗だったのだが、冬の西風でちぎれたのだろう。
 ヒロコおばさん着いて間もなく、眠ってしまった。


2月11日(月) 晴 凪
 朝起きて、昼前まで仕事をする。
 昼から荷内に釣りに行く。ひしお狙い。鯛とヤズが合わせて20くらい釣れた。一回、逃げられたとき、上げてみると針に小さいシラミが掛かっていた。シラミが鯛の身代わりになっていた。これは明らかに共生関係である。
 帰りに魚を政坊さん所に少し持って行く。
 魚はヤズや昨日の煮しめ等。
 岩国の井原市長が敗れた。残念である。


2月12日(火)晴 西風
 部活で5kmくらい走る。
 帰りに五月丸に寄ろうと思ったが、干潮で乗りづらそうなのでやめた。
 明日は冷えそうだ。


2月13日(水)晴 西風
 冷たい一日だったが、思ったほど西風が吹かなかったので寒いと言うより冷たかった。
 部活で5km程度走る。足が吊りそうになった。
 帰りに五月丸によって魚を上げる。
 魚は刺身。少しアジのタタキを作る。


2月14日(木)晴 凪
 部活で砂浜を走る。砂浜は日ごろ使わない所を使うようであちこち筋肉のきしみが感じられる。
 魚は鯛の刺身でささやかに乾杯をする。


2月15日(金)晴 西風
 部活で5km余り走る。日曜日は久賀駅伝にダンディーズ参加。おらは3区1.9km。多分最後の駅伝参加である。
 帰りに魚を上げてお裾分け。


2月16日(土)晴 西風
 朝、ヤスシ君が宇佐のわさび漬けなどを持ってきてくれる。
 西風が強いようだし、潮も流れそうもないので、おらは完全休養日。魚をさばいて、ヒロコおばさんの買い物につきあっただけ。
 ギターで「マイナー・スイング」という曲を練習している。ジャンゴという人の曲で演歌とよく似た簡単な和音なのだが、大変気に入っている。憶えるほど弾きこみたいと思っているが、ちょっと無理かもしれない。年をとるとなかなか憶えられない。
 カルパッチョの素というのを買ってきたので鯛で作ってみようと思っていたら、おらは薄い刺身を作るだけで、ヒロコおばさんがタマネギスライスや大根、にんじん、トマトなどをきれいに切って盛りつけまでやってくれた。素晴らしい作品になった。


2月17日(日)晴 西風
 冷たい一日。朝、車のフロントガラスが凍っていた。湯をかけて溶かしたのだが、走っているうちに残っていた水がまた凍ってしまった。
 久賀駅伝Bチームで走る。走り終わった後、帰りかけていたのだが、延命の滝を見ようと思っていたのを思い出し引き返す。
 滝のそばの観音様の横に水が垂れるようになっているのだが、その水のしぶきが草や木に散って凍っていた。
 帰りに五月丸に行って魚を上げる。五月丸の上でウロコやはらわたをとって帰る。
 夕方、ヒロコおばさんと3kmくらいランニング。おらは朝のランニングを合わせて合計8kmくらい走った。


2月18日(月)晴 凪
 冷たいが穏やかになった。
 テスト週間で部活は休み。帰りに五月丸に寄って、賞味期限間際のヤズを上げる。明るいうちに(車のライトを点けないで良いうちに)帰ってきた。
 魚は塩焼き。
 夕方、秀人君、文彦君が相次いでやって来た。夜にアースデイの実行委員会があるそうだ。
 文彦君がお父さんが作った野菜を大きな箱に一杯持ってきてくれた。早速塩焼きに大根おろしでいただいた。


2月19日(火)晴 凪午後西風
 鼻水が出て熱っぽい。琴運びを手伝う。
 帰ってすぐ一人だけ早く夕食を食べて寝た。


2月20日(水)晴 凪
 朝だるい。
 琴運びを手伝った後、一旦家に帰る。ヒロコおばさんは散髪に行っていた。
 夜、集会に出た後帰ってすぐ寝る。昨日よりは少しましだが、鼻水はたらたら出る。


2月21日(木)晴 凪
 昨日よりは少しましだが相変わらず鼻水が出る。人との接触をなるべくさけて過ごす。理科室があるので引きこもるのには便利である。
 早めに帰って寝る。熱は昨日より下がってきた。後は鼻水だけである。


2月22日(金)晴 凪
 今日はユウベエ国家試験第一弾の日である。
 鼻水が少し出る程度で過ごしやすくなった。
 夕食はヤズの味噌煮。この土日は予報では西風が強そうである。


2月23日(土)晴 西風
 大西風が吹いた。
 どうやら一家におらが風邪菌が伝染したようである。リョウキチもヒロコおばさんも鼻水を垂らしている。この4〜5日はおらも半隔離状態の生活をしていたのだが、努力は実らなかったようである。


2月24日(日)晴 西風
 雪が薄く降り積もっていた。
 一家3人、で早起きをする。ユウベエも国家試験第二弾ということで5時起きである。5時にヒロコおばさんが約束の電話をしてみるとすでに起きていた。
 朝一番の電車でリョウキチとヒロコおばさんはみちのく二人旅に出て行った。新幹線が普通列車並みのスピードで進んでいるとの連絡が入る。大幅な遅れという。リョウキチが山本周五郎の本を帰りの電車で読みたいというので、「長い坂」と「さぶ」を買ってきてどちらか選ばせると「長い坂」を持って行った。
 二人を見送った後おらは「さぶ」を読み始める。
 10時から近くの福祉会館で里海・里山についての講演会があり、聞きに行った。誘いの電話をくれた敏坊さんも前の方にいた。祝島からも10人近くやって来ていた。大勢で聞く値打ちのある会である。
 18時から祝島での同僚である高尾先生、藤本先生、中田先生、藤井先生と一杯やりながら5月の集まりについて打ち合わせをする。
 途中で、ヒロコおばさん目的地に無事到着とのメールが来ているのに気づく。
 久しぶりにじゅへいにも寄る。帰ったのはかなり夜が更けてからである。


2月25日(月)晴 東風気味
 沖中定期テスト一日目。昨日の酒が効きすぎて低調な気分である。
 早めに帰って釣りに出てみる。潮が止まりかけで、チダイ4、メバル1、アジ1で釣れ具合も止まった。
 湯豆腐で一杯やって早々に寝る。
 リョウキチの入試一日目終了。風邪はひどくならなかったようである。 


2月26日(火)雨 西風
 低気圧通過で朝から雨。気分はすっきり。
 定期テスト2日目。久しぶりの部活(室内)、明日はフカヤだろう。
 リョウキチも入試2日目。昨日はヒロコおばさん、観光ができたようだけど、今日はテストが終わり次第新幹線に乗り、帰途についたそうである。
 駅弁を買って帰ると言うことで、おらはチダイのマリネを作って待つことにする。
 最終電車で帰ってきた二人を迎えた後、ご苦労様会を催す。


2月27日(水)晴 西風
 夜更かししたので少し眠かった。
 部活で5kmばかり走った。風が強いので五月丸に寄らずに帰る。 


2月28日(木)晴 凪
 ヒロコおばさん、確定申告に祝島に帰る。
 夕方、室津に迎えに行く。
 昨日夕方コウジ君の娘さんが生まれたということである。
 リョウキチはのんびりした一日。


2月29日(金)晴 凪
 部活で4kmくらい走る。一昨日のトレーニングのフカヤがなかなかのもので、いつもなら6km弱程度走れる時間に4km程度しか走れなかった。
 帰りに五月丸に寄ってチダイ等を上げる。明日のリョウキチの卒業式用である。
 ネバルとアジは今日の肴。


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