祝島日記 2008年3月 2月の日記へ

3月1日(土)晴 西風
 リョウキチの卒業式。土曜日なのでヒロコおばさんと一緒に出席した。
 リョウキチは無事卒業証書を受け取る事ができた。昨日は歩く練習をしていた。考えてみると歩き方など教えてない。
 良い天気で良かった。
 かむろ君がおらに挨拶をしたいといっていたというので、初めて校舎・教室の方に行ってみた。教室では一人ずつ挨拶をしていた。全員でさようならをしたあと、解散になり、教室の窓越しにかむろ君と挨拶をした。かむろ君は弓道部の部長で、リョウキチは副部長だったのである。
 高校の卒業式に出て、青春の息吹に出会えて高校時代を少し思い浮かべた。リョウキチもおらに似て、相当の晩熟のようである。
 ヒロコおばさんも今日は顔がほころんでいた。
 昼からチダイの姿作りをする。
 夕方、リョウキチが帰ってきた。弓道部つながりで午後を過ごしたようである。
 今日は本物の缶ビールを飲んだ。
 晩にリョウキチの中学校時代の校長先生が立ち寄ってくれ、卒業のお祝いの言葉をいただいた。


3月2日(日)晴 凪
 潮は行かないだろうけど、午前中ゆっくり出てみる。ヤズ1、チダイ3、ネバル4。掛かり釣りが二隻掛かっていた。今日は沖の方を流した。
 午後リョウキチ、音楽のCDを借りに出て行く。おらも1つ頼む。
 洗濯日和で、ヒロコおばさん洗濯物を取り込んだ後、夕方前にイワタまでドライブ。帰りに公園によって、一緒にランニングを3kmくらいする。二週間ぶりである。帰ってみると、リョウキチも久しぶりのランニングをして、帰ったところだった。


3月3日(月)曇り 西風
 部活で4kmばかり走る。
 ヒロコおばさんが寿司を作る。にぎり寿司や細巻き。


3月4日(火)雨 凪
 帰りに実験用のパイプを買う。


3月5日(水)曇 凪
 朝、ドライアイスを買って行き、3年最後の授業でペットボトルを飛ばしてみる。
 部活で30分ほど走る。
 明日は公立の入試。


3月6日(木)晴れ 凪
 朝は冷えたが良い天気だった。公立高の入試で柳井高校に行く。
 夕方、ヒロコおばさんと3kmくらい走る。


3月7日(金)曇 凪
 時々ぱらぱら雨が降る不安定な天気。
 卒業式の予行、送る会、式の準備完了。


3月8日(土)晴 凪
 夜中の4時に地震があった。震度3。
 リョウキチは、下半身がブダイで上半身がフクロウである奇妙な生き物が空を飛ぶのを夢に見ている時に地震が来たそうである。携帯で写真を撮ろうとしたら襲ってきたので携帯を放り投げたところで目が覚めたそうだ。
 午前ゆっくり下見という気持ちで荷内に釣りに出てみる。潮がまだ余り動かないからか釣れなかった。12時にコウジ君と釣りに出る約束をしていたので、戸田の港に連れに行く。再度荷内に行くと潮も速くなっていて釣れ始める。コウジ君も10匹くらいのチダイと大きなメバルを釣った。出産祝いのつもりで一緒に釣りに出たのだが、大きい鯛は釣れないまでも数が釣れたので、コウジ君も喜んでくれた。
 肴はヤズの刺身。


3月9日(日)曇のち雨 凪
 午前中読書。「長い坂」を読み終わる。
 午後、釣りに出る。あまり釣れなかった。夕方近くに春の雨が降り始める。
 肴はヤズの刺身とチダイの刺身。 


3月10日(月)晴れ 西風
 沖浦中卒業式。卒業生の言葉に目が潤む。隣の席の担任のアンチャンは後半ずっと泣いていた。いい卒業式だった。
 部活なし。早めに帰ってオダイワで、リョウキチへの卒業祝い用の包丁と砥石を買う。4月からは一人暮らしを始める予定であるから包丁は必需品である。リョウキチも、以前打診したとき「それは良い」と言っていたのである。包丁は全身鋼で研げばいくらでも使えるものである。


3月11日(火)晴 凪
 リョウキチ、広島に一人旅。ユウベエの所に泊めて貰い、夕食はお好み焼きだったそうである。
 部活で3kmくらい走る。


3月12日(水)晴 凪
 部活で約3kmていど走る。リョウキチ帰ってくる。
 春霞の一日。帰りに五月丸に寄って魚を上げる。
 この前からしめダイ(チダイを昆布じめにしたもの)をヒロコおばさんが作っていたのを肴にしている。なかなか旨い。


3月13日(木)晴のち曇 凪
 春霞。公立高校合格発表の日。沖浦中の生徒は全員第一志望校に進学できることになった。めでたしめたでたし。
 部活で約3kmていど走る。
 肴はヤズの刺身とネバルの煮付け。


3月14日(金)雨のち曇 凪
 部活で3kmランニングのあと坂道ダッシュ5本×3本。ケンちゃんに3勝12敗。


3月15日(土)晴れ 凪
 宴会で宮島の正面辺りに行く。ご馳走とビールなどをいただく。キョウコサンが幹事で沖中卒業式と、タカシ君とおらとの退職のお祝いを兼ねてしてくれる。素晴らしいアルバムと時計をプレゼントしてくれた。アルバムは手作りで心のこもったものである。明るいうちに帰ったので、途中でヒロコおばさん達にケーキを買って帰った。


3月16日(日)晴 凪
 ヒロコおばさんのお供で福山までなんばのオバンの見舞いに行く。駅からヤスちゃん夫妻に送ってもらった。
 帰りに広島でヒロコおばさんと別れてギター中古店でチューナーを二つ買う。1つはナゴジロー用。譜面代も1つ買う。その後駅ビルの二階で相撲を見ながら夕食。柳井には哲ぼんさん達祝島帰りに寄っていた。
 リョウキチに卒業祝いの包丁を手渡す。


3月17日(月)晴 凪
 部活でゆっくり6kmくらい走る。砂浜も走った。
 「樅の木は残った」を読み終わる。このところ我が家の読書は山本周五郎である。リョウキチは「さぶ」や「赤ひげ診療譚」を読んだそうだ。
 いとこの万ちゃんがフォークギターを送ってくれると言うことで、昨日発送してくれたそうである。忙しい中を有り難い。楽しみである。
 夕方ヒロコおばさんとランニングしようと言っていたのだが、夕食の準備が長引いたので中止になった。その分ゆっくりできるが。


3月18日(火)晴のち曇 凪
 会議で部活はダウンジョグだけ。
 帰って久しぶりにヒロコおばさんと3kmくらい走る。
 チダイがチルドにしておくと、かなりの期間置いても塩焼きで賞味に耐えられる。


3月19日(水)雨 西風
 沖浦小学校は卒業式。あいにくの雨だった。
 部活は講堂で球技。
 帰りに西風が白波を作っていた。明日は釣りに出られそうもない。


3月20日(木)晴 西風 
 春分の日。朝、仕事場の燃えるゴミを出しに行く。かなりたまっていたのをマサシ君が気にしていたのである。袋が1ダースくらいあったのだ。
 五月丸に寄って賞味期限切れのチダイなどを逃がす。「赤ひげ診療譚」を読み終わる。
 本屋に行って周五郎のを3冊買う。
 夕方ヒロコおばさんとランニングに行き3.5kmくらい走り、買い物をして帰る。リョウキチも走りに出ていた。


3月21日(金)晴 西風
 部活でスタートダッシュなどをする。素早く動く運動というのがなかなか厳しくなってきた。
 帰ると暗くなったが、ヒロコおばさんと3kmあまりランニングする。


3月22日(土)晴 凪
 リョウキチは徳山に行く。
 ヒシオのやおりを釣りに出る。ヤズが7匹釣れた。掛かり釣りが一隻掛かっていた。
 釣りから帰るとリョウキチは徳山から帰り、2年の時のクラスのグループの集まりからの招集がかかり出かけていた。
 ヒロコおばさんと3日連続のランニング初体験。
 肴はヤズの刺身。


3月23日(日)雨 凪のようである。
 予報通り朝から一日雨。
 ユウベエは卒業式。
 珍しく昼食を柳井の3人で食べに出て、リョウキチとヒロコおばさんはメガネをあつらえ、色々買い物を楽しんだようである。おらは文庫本を買ってベンチで読みながら待った。そうそう、買い物場で同僚のじゅんこさんにあった。
 肴はヤズの刺身。


3月24日(月)晴 西風
 午前、葬儀に参列。
 部活で5kmくらい走る。帰りにヤズを持って帰る。
 アンチャンが卒業式のビデオテープをダビングしてくれた。


3月25日(火)曇のち雨 西風 
 部活で動きづくりやスタートダッシュなどをする。
 帰る途中、暗くなる頃激しい雨が降る。
 ユウベエ柳井に帰ってくる。ヒロコおばさんとスーパーで買い物をしているのを乗せて帰る。
 肴はヤズの刺身。


3月26日(水)曇 西風
 ユウベエ広島に帰る。看護師と保健婦の国家試験に合格したと言うことである。4月から看護師生活を始めることになる。
 授業日終了。修了式。
 夕方ヒロコおばさんと3km走る。
 周五郎の「ちいさこべ」を読み終わる。


3月27日(木)晴のち曇夕方雨
 春休みに入った。
 部活で動きづくりとダッシュと3km程度走る。
 机の中を片づける。
 アンチャンが卒業アルバムのCDを作ってくれる。希望者にに100円で分けてくれるのである。
 帰りにヒシオを狙って荷内に釣りに行く。出るとすぐ風が出てきたが、ヤズがよく釣れた。30分くらいで1ダースくらい釣れたの早々に帰る。帰る途中、祖生ののりこさんからメールが届く。おらが退職の慰労メールである。とても温かい気持ちが込められていた。誕生日がおらと同じ日なのである。12年くらい前の祝島の仕事仲間に、偶然3人誕生日が同じ人がいたのである。おらとのりこさんとじゅんちゃんである。
 帰ると「華麗なる一族」を質素なる二人(ヒロコおばさんとリョウキチ)が見ていた。部屋の中にため息や感嘆符が立ちこめているような気がした。
 肴はヤズの刺身と煮付け。ヒロコおばさんぐんと包丁さばきが良くなったようである。


3月28日(金)曇 凪
 最後の部活動。津海木の浜を走ったり歩いたりする。田んぼにちらほらレンゲが咲いている。今年はホトケノザが多いように思う。
 夕方電車とバスで沖浦に行き、送別会。色々話が弾む。ダンディーズとのギターやランニング(駅伝)はこれからもつながりが続きそうである。
 帰りはアキ子さんに送ってもらう。


3月29日(土)晴れのち曇りぱらぱら雨
 遅くまで寝ていたので2日酔い気味なし。昼を3人で初めてたなか食堂に行く。帰りに白壁の通りを通る。
 川に太い鯉がいた。
 車の12か月検査にディアス号を持って行くと、今は込んでいて4月に入ってゆっくりということになった。ラナンキュラスの鉢を貰う。そのまま五月丸にいってあかかえをして、釣りに出る。鯛とチダイが数匹とネバルが3匹。港にはいるとしんちゃんがいた。ヤズを一匹お裾分け。
 ヒロコおばさんと、ヤズをフミちゃんの所に持って行ってあげる。イチゴのジャムを貰って帰る。 


3月30日(日)雨 南風?
 朝から雨。仕事場の片づけに行くついでに、雨の大島をヒロコおばさんとゆっくりドライブをする。ぽつぽつ山桜が咲きかけ、新緑も所々に芽生えている。いよいよ春が来た。
 ロッカールームなどをヒロコおばさんがきれいにしてくれた。ヒロコおばさんは木造校舎にに入るのは初めてである。
 夕方、文彦君がリョウキチに卒業祝いの品を持ってきてくれた。人生の良き参考意見も添えてくれた。


3月31日(月)
 教員最終日である。
 沖浦中学校に勤めて3年間が過ぎたわけで、過ぎてしまえばなかなか楽しく色々な体験もできた。この3年間にも感謝しよう。
 祝島ではずっと送る立場だったので、離任式での別れの挨拶は20年ぶりである。
 本当にあたたかいメッセージを生徒と先生方からいただいた。
 夕方ヒロコおばさんと3kmのランニングをする。帰るとリョウキチはランニングに出ていて、ナゴジローが帰ってきていた。 
 4人で晩餐会を催した。3月最後の一日がかなり豊かな気分で終われた。感謝しよう。
 晩餐会の後、3人でリョウキチの高校のアルバムを見ながら話が弾んでいた。


4月の日記へ