祝島日記 2008年12月 11月の日記へ


12月1日(月)晴れ 凪
 診療所は休診日。
 朝からコージロに行くが何も釣れなかった。
 昼飯を食べてヒデガサキにいく。ヤズを5つと、帰りにハナグリに寄ってみると1つまあまあの鯛が1つ釣れた。
 カヤック横断隊がやって来ていこいいの家ががにぎやかになったところにおじゃました。久しぶりにコウジ君と話をしてまた少し世界が広がった。いい若者と触れ合うと人間っていいなあと思う。


12月2日(火)晴れ 凪
 今日は診療所が忙しかった。40人余り。
 昼にカヤックとサーファーの連合隊が田ノ浦に向かった。昼休みが遅くなったが、出発の写真を撮るのに間に合った。


12月3日(水)雨のち晴 凪
 10時頃時雨れる。後晴れる。午前中はふつうの忙しさだったが、午後はかなり忙しかった。
 晩飯はあちこちでのいただき物でまかなえて、ヒロコおばさんは喜んでいた。


12月4日(木)曇り時々雨 凪のち南風
 診療所は約30人。
 今日はまだ暗くなりきらないうちに帰った。ヤズをさばいて刺身と味噌煮。
 久しぶりにアナゴの仕掛けをしておく。


12月5日(金)曇り時々雨 西風強
 夜中から大西風だった。診療所は約30人余り。インフルエンザ接種者は200人近くになる。孫から「おじいちゃん、インフルエンザの予防接種をうってね」と電話があって、初めてうつと言ってきた人もいる。
 昼に魚を千葉に送る。昼便に出すのがなかなか忙しい。あわてていて、スイタを踏み抜いてイケマに片足落ちてしまった。腿をすりむいた。スイタ一枚変えなくてはいけない。


12月6日(土)曇り 西風強 
 昨日から寒気が入り今朝は冷え込む。昨日からずっと西風が強く、西側の壁のトタンがはげて、修理の指令が出た。予定はソーヅイのビワの剪定だったのだが、急遽変更になった。今日は柱が腐っているので、腐っているところをノミで半分に削るので終わった。ヒロコおばさんは家が倒れるのではと心配しているので、そのうち大工さんになおして貰うようになるだろう。一時的な応急処置である。明日も続ける予定である。
 トウヘイが一匹とれる。イケマに入れておく。
 ナガイソの植えていたハッサクの苗木が傾いていた。相当西風が応えているようで草や木の葉が潮にやられて黒く縮れている。夕方もまだナガイソに向かうと西風が強く冷たい。明日も昼までは西風が吹くだろう。なるべく早く凪ぐことを期待しよう。
 今晩もいただき物で晩ご飯をいただく。


12月7日(日)晴れ 凪
 夜中から風の音が弱くなった。予想より早く凪いでくれた。空気は冷たいが昨日よりはましである。
 朝から午後の四時過ぎまで壁の修理。トタン用のか金切りばさみが見つからないので、途中まで。少しビニールで雨がかからないようにしておく。
 その後すぐ、ヒデガサキに行ってみるが釣れない。薄暗くなる中をコージロに行き、イカ掛け。大きいモイカが掛かる。コブイカ2とモイカ3。月がかなり明るくなり夜まで掛けられるようになった。金星と木星が西風の空に明るい。帰る頃にはオリオン座も大分上がっていた。
 家に着いたのは20時過ぎ。一番大きいのは1.2kgあった。最高記録である。3つの平均は1kg。


12月8日(月)曇りのち雨 凪のち南風
 昼頃から雨。診療所の月曜日は普通来診者が少ない。ヒロコおばさんはシーツの洗濯とか日ごろできない部分をやっていた。
 この前のヤズが残っているのを上げた。今週はヤズ尽くしだ。
 トタンを切っておいた。明日は雨が上がったら打ち付けられる。
 アナゴの仕掛けをしておく。
 肴はヤズの刺身と塩焼き。


12月9日(火)雨のち晴 凪
 昨日から朝までずっと雨。診療所は20人足らず。
 昼休みにヒロコおばさんに手伝って貰ってトタンを打ち付ける。小雨が降っていたので濡れた。
 トーヘイが一匹捕れた。
 肴はヤズの刺身とタタキとケチャップ煮とあらの煮付け。 


12月10日(水)晴れ 凪
 穏やかな一日。診療所は30人余り。
 トーヘイがまた一匹捕れる。
 夕方、月に誘われてモイカ掛に出る。モイカ7とコブイカ1。20時少し前に、サガリが竿の先で切れて、帰る。イカガタがもったいない。今日のは大きいのは1つで他は期待より小さかった。


12月11日(木)晴れ 凪
 診療所30人余り。忙しい時もあった。
 夕方帰ってから昨日のモイカのしごをする。開いて内臓を取って皮を剥ぐのだが、1つに10分くらい掛かるのである。しごをしているとタダトシクンがやってきて、市原でやっている松田正平展の小さい図版(というのかどうか)を持ってきておいていった。この中に書かれているのだが松田正平さんが鶴舞に住んだのは藤原さんという親しい友人が鶴舞にいたからのようである。初めて知った。
 ブレッチの覆いの修繕をする。


12月12日(金)曇り 凪
 診療所30人足らず。
 明日のエベス家との山道歩きは弁当持ちでと言うことになった。


12月13日(土)晴れのち曇り 北風のち凪
 朝北風があるがコージロに釣りに出てみた。アジが釣れたのにハマチが食いついた。3kg級が2匹。
 9時過ぎに帰る。
 11時半前にエベス家4人とタダトシクンがやって来て、山歩きに出発。カタアの整理で弁当を食べる。エベス家はサトシ君作の三段重ねの弁当。子ども3人が行儀良く座って食べていた。3時間半歩いたのだが3人は元気である。3人仲良しで大変ほほえましい。ずっと何かで遊びながら歩いていた。大人3人は歩くだけでくたびれていた。大人ではタダトシクンが一番元気があった。
 森の谷で大きなバクチノキを見つけた。おらにとっては大変嬉しい発見である。幹周りちょうど2m。7〜8mくらい直立している。冬なので道からよく見えるのだが今まで全く気づかなかった。蛭子大明神の御利益だ。
 夕方コージロにいくが、何も釣れなかった。
 肴はトウヘイの湯かけ。


12月14日(日)曇り 西風
 西風の中ハナグリに行くが釣れず、ヨボシに帰るが釣れないのですぐ帰る。
 昨日のハマチを昼便で山口と東京に送る。
 午後ソーズイに行き、枇杷の木の枝を切る。キネリ(甘柿)がまだ落ちずになっているので20〜30個もぐ。小さいのが沢山なっていて、鳥も食べきれないようだ。帰りに道の倒木を切って一束薪にして持って帰る。
 肴は木村のまーちゃんに貰ったヤズの刺身と、トーヘイのつけ焼き。


12月15日(月)晴れ 西風
 診療所20人足らず。
 昼休みに、やせないうちにトーヘイを上げておく。
 肴はコブイカの刺身。


12月16日(火)晴れ 北風のち凪
 朝、日の出を撮ろうと思って早起きをしたが、風があり、雲もあるようなのでヨボシの鰺を釣りに変更した。日が出る頃には雲も少なくなった。アジは14〜5匹釣れた。まあまあのが少し混ざる。
 昼の便で大阪にトーヘイと一緒に送る算段をしてお勤めに出る。
 診療所は30人半ば。昼までが忙しかった。昼便で大阪にアジなど送る。何とか間に合わせた。
 肴はアジの刺身。
 今朝釣れた小さい鯖をシメサバにした。


12月17日(水)晴れ 凪
 診療所は40人余り。午前も午後も忙しい感じだった。帰りは神経痛が痛かった。PTAスポーツは休む。
 肴はシメサバ。
 トーヘイをさばいておいしく食べたと大阪からメールが来た。トーヘイを丸ごと送ったのは、大阪が初めてである。こりゃあ何を送っても大丈夫である、と嬉しくなる。


12月18日(木)晴れ 西風
 やや冷たい西風が吹いた。診療所は30人余り。年末年始の休みを控えて、薬の量がいつもと違うので少し時間が掛かる。
 この頃ギターで「ルパン三世」を練習している。ダンディーズの演目なのである。なかなか難しい。練習を始めて1ヶ月近くになって、ヒロコおばさんが、やっと曲目がわかるようになったと言ってくれた。 


12月19日(金)晴れ 凪
 診療所は30人余り。この一週間は来診の多い方の週である。
 夕方、暗くなるのが遅くなった。
 肴は貰ったチダイの刺身。
 トーヘイの仕掛けをしておく。


12月20日(土)晴れ 南風
 朝、タカトオに行って春に切っていたシガラを薪にする。しているうちに海が凪いだようなので下りてコージロに向かう。凪と思ったが意外と波があった。潮が行かないのでカミカドに行った。ヒシオの流れになっていたのでそちらで釣ってみるとボッチラボッチラ鯛が釣れた。帰ろうかと迷いながら結局帰りにヒデガサキまで回り、いわいが出て行くのとすれ違った。
 トーヘイが一匹捕れた。
 肴はアジの刺身と南蛮漬け。


12月21日(日)雨 南風
 朝便で出る。大和にヒロコおばさんを送り、おらは沖浦中最後の出場になる大島駅伝の応援に行く。男子8人中出場選手6人なのである。行く途中横見の木村さんの所に挨拶に寄り、家房のダイキクンの顔を見て東和に向かう。森野で校長先生にチームの様子を聞く。出発地点でマリちゃんに会ってミカンを貰う。第一走者はシゲキ君。雨の中アップをしていた。それぞれを途中で応援した。1走のシゲキ君、併走していたランナーを引き継ぎ前に離してたすきを渡す。2走はケンタ君、これも早くなっていた。日良居中を目の前まで追い上げた。3走はフクダ君。軽そうに走っていた。みんな頑張っているのが伝わって感動的だった。4走はヒラバラ君。お父さんの応援姿が見えた。順位はずっと変わらず維持。5走はカズキ君。去年はおらと一緒に走っていたのだが、すっかり速くなっている。順位変わらず。アンカーは会長のナオト君で順位を維持したまま締めくくった。結果は周防大島の参加中学校7校中5位という立派な成績であった。一人一人ねばり強く頑張った。マリちゃんも安堵したことだろう。
 柳井に戻り、買い出しをしていたヒロコおばさんと合流。夕便で帰る。


12月22日(月)曇り 西風強
 診療所20人余り。松本さんから味噌をいただく。
 木村のまあちゃんからもジャガイモをいただく。
 またまたトーヘイが捕れる。
 万ちゃんから大阪のお好み焼きセットが届く。文彦君からもきき酒セットという珍しいもの。
 今日はクリスマス前に一足早くあちこちからプレゼントをいただいた日だった。
 肴はチダイの刺身と南蛮漬け。


12月23日(火)晴れ 西風 天皇誕生日
 朝ゆっくりしてホームページの更新などをする。
 昼前にタカトオに行って、下(船)から石垣が見えるようにとヨセ(ダンチク)を切る。ヨセはカマで切ったのだが手首がくたびれた。携行食は煮干し(右の写真)。
 沖をNPG船が通っていた。散髪を思い出し、帰って3時頃散髪にいく。先客が居たが一人すぐ終わり、間もなくやって貰った。途中サトシ君もやって来た。散髪から帰り、ソーヅイの柿をもぎに行く。柿が皆、鳥にやられていた。皮だけの柿をメジロがつついていた。獅子柚子を持って帰る。今年は獅子柚子が豊作だった。使いようがないので風呂に入れてみた。香りがないので皮に爪を立てるとにおってきた。普通の柚子より軽いのでぷかぷか浮かんで楽しい湯にはなる。
 肴は鍋。肴抜きは珍しい。
 冬の寒さの一日だった。


12月24日(水)晴のち曇り 西風
 診療所40人余り。
 幹雄先生から豆子郎とカマキリが届いた。カマキリは竹細工で手作り。最近は東京の方の高島屋に置いていて、買った人からお礼の電話があるそうである。芸術作品だ。


12月25日(木)曇り 西風
 診療所40人足らず。
 寒気がやって来て西風が強い。


12月26日(金)晴れ 西風
 診療所30人足らず。
 ヤオでヤズが釣れたとの情報が入る。
 明日は祝島フォトコンテスト五月丸賞の上重さんと半日釣り会である。7時出発ということにした。


12月27日(土)晴れ 北西
 かなり凪いだが、少し波があった。
 上重さんとコージロにいく。満ちでアジがポツポツ釣れたが鯛は来なかった。
 ヒシオはカミカドに行く。流れが良くなかったが、昼過ぎに少し流れが変わって運良くマダイが1匹ずつ釣れた。ヒラアジの大きいのとマダイが釣れたと言うことで、上重さんもひとまず満足して帰港。
 上重さんも夕便で出る。柳井でリョウキチ、ナゴジローと会うと言うことで、ヒロコおばさんは昼の便で出ている。おらは夕便。
 リョウキチはすでに来ていて、ヒロコおばさんの造った刺身を食べ、電車で広島へ帰る。おら達は送った後買い物をして、少し遅れて帰ってきたナゴジローを駅まで迎えに行く。リョウキチとナゴジローはすれ違いである。ユウベエは勤めの関係で出てこれなかったのである。皆元気でやっているようでまずまずである。


12月28日(日)晴れ 西風
 早く起き、室津に出て朝便で帰る。すぐ五月丸を出して釣りに行くが、波もあり釣れそうにないので柳井に荷物をとりに行く。漁具店前で、スキューバダイビングをして珊瑚などの水中写真を撮っている藤本先生に会い、話を聞く。カヤックを積んでいた。カヤックとダイビングのセットでの活動を開始すると言うことで、今日は今から試乗をしてみると言うことである。以前カヤックのことで原さんを紹介したのだが、いい人と出会えたと喜んでいた。原さんと意気投合したようである。二人ともタフで冒険心のある活動家である。周防大島の海底に「アワサンゴ」が群生していると言うことだ。珍しいことらしい。これから少し話題になるのでは、と言っていた。
 室津に出て五月丸で帰る途中、凪いできたようなのでカミカドに行く。0.5kg位の鯛と数匹の鰺だけ。
 情報ではヤオでヤズが良く釣れたそうである。掛かり釣りも流し釣りもらしい。
 ヒロコおばさんは夕便で帰る。


12月29日(月)曇り時々晴 凪のち西風
 今朝は迷わずヤズ狙いでヤオに向かう。一度に4匹釣れたりして運良く10匹をはるかに越えた。マリちゃんがヤズを必要としているようなので昼の便で送る。サツキちゃんにも送る。昼からも出るが、ヤズは釣れなかったが、予想外の2kg級のタイが一匹釣れた。
 マリちゃんから折り返し沖浦のミカンを送ってくれる。
 ヒロコおばさんは餅つきの米をといで準備。
 さかなはアジの刺身。


12月30日(火)晴れ 大西風
 ヒロコおばさんは朝早く起き、餅つきの準備。おらは少し遅れて起きて餅つきの手伝い。餅米8kg。
 終了して千葉の元同僚3人と大島のアイちゃんに昼便で魚を送る。アイちゃんからは、おらの好物の飲み物を送って貰っていたのである。いわいの宅配便は今日が今年の最終日と言うことだ。
 諸々の作業が一段落し、次は年賀状の印刷だが全然やってない。 
 浜栄さんで炊き込みご飯をいただく。肴は湯豆腐。珍しく刺身抜き。


12月31日(水)晴れ 西風
 風は昨日よりかなり凪いだが、漁船は沖には出られないくらい西風があり冷たい。
 正月飾りをする。祝島では満ち潮の時間にする慣わしである。餅を4カ所と松を3カ所。
 家の中を掃除機を掛けて、いよいよこれで正月を迎える。ヒロコおばさんは昼から煮しめを造るようである。
 ひろむさんから正月魚をいただく。


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