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近況

2004.03

     2004.3.1

         3月という事で、気を取り直して久しぶりに書く事にしました。

        いろんなことがあったのね。その中の1つが。
        新しい仕事、バイトじゃなくって、お店を任せたいんだけどっていう、身に余るお話が飛び込んできました。
        雇われ店主です。
        たぶん、私が、仕事に関しては真面目で、地道なところをかってくれたんだろうと思います。
        やってみたい気持ちはオヤマモリなんだけど、バイトじゃないし、生活のかかったスタッフの事を考えると、
        どーうしても失敗するわけにはいきません。
        どう考えても、私は力不足。勉強不足です。それはわかってるんだけど、こんなチャンスめったにありません。
        でも、お昼はお店(MarBin)にいられるし、夜の仕事なので、今以上に眠れないと思います。
        私のお布団で寝てる、まーちゃんとびーを見ると、
        今以上に家にいられなくなる事はしたくないと思うんです。
        ずーっと前から、「落ち着いたら、仕事1つにして、もっと一緒にいよう。そのために、今はちょっと無理するね。」
        こう言い続けて何年経ってるんだろう。
        つくづく、オバカなねじゅです。
        
        てへへ。マジ愚痴失礼。

        振り返れば、2月はモテ期だったかもしれないなぁ。
        なんかさ、ほとんど知らない、仕事関係の人にシラフで電話番号とか貰ってさー。
        ほとんど毎日顔あわせてて、挨拶や立ち話はしてたんだけど。
        「仕事が終って、時間があるとき、電話して」って言われたんだけど、
        仕事は終らない、時間もナイのでそーっとしておいたら。・・・次の日から来なくなっちゃいました。あれ?
        他にも、実は以前より個人的な意味での男女交際をとお申し付けになる男子がいて。
        私は、一方的な片想いでしたが、好きな人がいたので、どうしても気持ち的に無理でした。
        ただ、ここで私のずるいところは「好きな人がいる」と言わずに、「仕事が落ち着いたら」とお茶を濁したところです。
        っていうか、本当の事なんか言わなくてもいいと思っていました。
        実際「仕事が落ち着いたら」って都合良過ぎな言葉です。
        私も言われたことが無きにしもあらずなので、その場のゴマカシだってわかります。とほほ。
        まったく、私もキタナイオトナに成り下がったもんだ。
        で、いいかげんにして欲しいとかメイルが来たから、逆ギレ。うっとうしい。
        でも、ちょっと心境の変化があって、さっき、ちゃんとゴメンネ言おうと思ったんだけどさ。
        ・・・アドレスも電話番号も削除してる機敏さです。
        もちろん以前のメイルも送受ともに削除済み。こういう時だけぬかりないなぁ。
        好きな人を、好かれても無いのに気持ち的に追いかけるよりも、
        私の事を好きだと言ってくれるアリガタイ、とっても珍しいかたに頼るのもアリか?と、一瞬、ほんの一瞬思ったんだけど。
        いや。そんなん嫌や。
        そんなんやったら、1人の方がマシだわよ。1人が好きなの。誰の事も好きになりたくないの。
        だって今までもそうだったんだし、これからも平気。(強がり全開! )
        幸いなことに、身近にオトコマエがいるので、眺めたり、楽しいお話やメイルしたり、妄想したりする位が、
        今の私にはちょうどいいとわかりました。
        ちょうどイイって言うか、充分です、オナカイッパイです。いつも本当にどうもありがとうございます。
        そう!今日、ケイタイのアドレス変えたから、「アド変のお知らせメイル」しなきゃ。ナイスキッカケだわよ。
        
        様子がオカシイ私を気遣ってくれるかのように、タイミング良く、お店にお花が届いたの。
        元気出るわー。ありがとうコーちゃん。好きよ。眼鏡してくれたらもっと好き。

        まったくー。いつも花さえ届けとけば機嫌イイと思ってんだからー。そのとおりだけどさ。
        ワガママで気分屋で見た目の悪い非モテ・・・。ワレナガラサイアク。
        これからも非モテの道を突っ走ります。
        またあした。   

     2004.3.2

         「アド変えました。長くてつらかった恋も終わり、もうあの人からのメイルを待たなくていいように・・・。
        大嘘ー!また変なミエ張ってるしー。ちぇ。暇な時飲もう!」

        こんな文章を、バイト先のオトコマエ男子へメイルしました。
        で。
        返ってきた返事が。
        「いやしかしつい一括送信で彼にも送ってしまったってオチにしましょうよ。」

        ナーイス!

        _| ̄|○ オチッテナンダヨ・・・。ヤッパリオチタントウカヨ。シャレニナンネーヨ・・・。ツカレタヨ、ママン・・・。

        またあした。頑張りましょうー。

     2004.3.6

         昨日の夜ね。
        雨がザーザーでね。
        車に乗り込んだらさ。
        ワイパーのゴムがビロビロに3分の2くらいちぎれててさ。
        今にも取れそうなイキオイだったわけよ。

        ちょっと前から、スッキリ拭き取れへんなぁとは思ってたんだけど。
        よりにもよって、こんな大雨、それも深夜バイトに行かなきゃいけない日に。
        とにかく前が見えない!怖い!今すぐ何とかしなきゃ!

        でね。
        どっかスタンドか、車用品屋さんに行こうと思って。
        急いでたし、テキパキ替えてもらおうと思ってさー。
        ちょっとお財布見たの。

        お小遣い不足!
        千円札が2枚と小さいのしか持ってない・・・。
        だから、ディスカウントストアに行ってさ。
        替えゴムだけ買ったのよ。¥501。
        
        そのお店の駐車場のスミッコで、
        自分で、1人でワイパーゴム替えたさ。
        もちろん屋根ナシ駐車場だぜベイベー。
        カサ?当然持ってないさ。
        
        交換は簡単だから何分もかからなかったんだけど。
        なんだか、ひとりぼっちだなーと思って。
        すごく、すーっごく悲しくなってさ、寂しくなって。
        涙が止まらなくなっちゃったからさ。
        思い切って電話したの。
        あの人に。





        「(泣き声)お疲れっす。調子どう?クロイワですーぅ。今日ね。どうしても行かないとマズイ?
         ワイパーが壊れて、自分で変えたら、ビッチャリになって悲しくって、今日は行きたくないの。」

        ・・・バイト先のチーフ。
        泣いてる私に驚いて、すぐ行くからって言ってくれたからもうダメ。オネガイ優しくしないで。
        「大丈夫!何でも1人で出来るんだからー!(マジ泣き)お疲れっした!」
        その後、オヤマモリにビイルを買いこんで家に帰って、
        1つ飲んで、お風呂に入って、お風呂から出てまーちゃんとお刺身食べながら飲みました。
        美味しかったー。
        実はちょっとご飯が食べれなくって、久しぶりに食べたのよ。
        悲しい事や、さみしい事や、考えなきゃいけない事が一度に押し寄せちゃって、アタマがグルグルでさー。
        体重は減って嬉しいんだけど、ちょっと周りに心配かけてたからさ。
        うーん。マイペースで頑張るわよ。
        いつもクールで、頭の良い人に、「落ち込んだりしないの?」って聞いたら、
        「マイナスをプラスに変えるのが、強い人間でしょ。」
        涼しげな瞳で真っ直ぐに私を見て、ほんの少し笑いかけるように、さらりといった彼に。

        心の叫び。
        (強くないって。気弱でヒッコミジアンな仔猫なんだって!何も言わなくていいから一度だけぎゅう+よしよしプリーヅミィ!)
        
        実際は。
        「よねー。腹筋ばっかり鍛えてる場合じゃないって。わはは!今日もヤルワヨ!」

        とりあえず、パソコンも壊れかけなので、アタマイタイです。ではまた。

     2004.3.9

         傷心ヤツレで、いつもの3倍ボンヤリしてるのがイイ感じなのか、今までになくセクシーだと評判です。
        ホントカヨ。

        今日はお昼のバイト先に、昔から何かと面倒を見てくれる、お優しい女子が来ました。
        逆立ちしてもかなわない、大人っぽくって、いつも美しい彼女です。
        今日はヘアサロン帰りということで、美しさに磨きがかかってました。ウラヤマシー。
        「メールしたんだけど?」

        ・・・ケイタイのアドレス変更のお知らせが滞ってます。
        正直言うと、「アドレス変わった?届かないんだけど?」と聞いてくれた人にだけお知らせすればいいかな?
        と思っています。
        っていうか、みんなに一斉に、ってやつの仕方がわかりません。だからいいの。

        お互い自営業同士という事で「申告済んだ?」「済んだ済んだ!」とか大人っぽいことも言いつつ。
        「最近どう?実は、コンパとかしてるんだけど、どう?興味ナイよね。」
        無言で右手を高く上げました。
        「うそー。珍しい。何かあった?」
        「いろいろー。」
        彼女はしっかりした人なので、彼女の紹介なら間違いないと思っています。
        何組かお引き合わせして、喜んで頂いてるそうです。
        どんな人がいいかって聞かれたから、「真面目でアタマがいい人。」とだけ言いました。
        眼鏡必須!とか言いませんでした。
        ちょっと大人になったなぁと自分でも思いました。
        今日、彼女は「ホントに、真面目に付き合う気あるの?」って言いました。
        マジメに付き合うって何だ?
        
        私もバイト中だったので、夕方メールするしー!と言って別れました。
        が。
        ・・・彼女のアドレスがわかんない・・・。
        取り急ぎ、私の新しいアドレスをFAXしたんだけど。
        うーん。やっぱり機械は苦手よ。

     2004.3.14

         今日はヴァレンタインのお返しの日です。
        先月、プレを頂いた人には、昨日のうちにお返しを渡してまいりました。
        今日も、あげてもない人から、「ヴァレンタインは無視されましたが、ほんの気持ちです。」とプレが届きました。
        ・・・高級珍味セット!なんかスルメとか海産物の、産直なお取り寄せセットらしいです。
        うひゃー。
        カロリー高そうで、いつも、なかなか自分からは手を出さないけど、せっかくいただいたから、うひひ。
        と思ってニヤニヤしてたところで。
        珍しく友人が来店。差し入れにビイル!
        だからー。
        仕事中なんだって!なんか誘われてるなー。
        
        ちょっと締め切りのある仕事をしてたので、なかなかココの更新が出来なかったのね。
        めっちゃアツク語ったのに、保存前にフリーズでトホホって事も続いたり・・・。
        でも、今日、仲良しのお客さまに、すっごく元気が出るようなお話を聞けたので、
        そろそろ落ち込みモードから復活です。
        お酒の量が増えてて、ご飯は食べれず、ここ2週間で5キロ近く体重が落ちたんだけど、もう大丈夫。
        今日は珍味セットで飲むわよ!
        
        昨夜、バイト先で、「思いつく四字熟語言ってみて?」って言われて。
        「酒池肉林!」「うわー。さすがクロイワサン!じゃもう1つ!」
        「支離滅裂!」「すごすぎー!」
        「もっと言おうか?資本主義!同時進行!純情可憐!荒唐無稽!三寒四温!」「いいって、もうイイってー。」

        心理テストだったようです。最初に浮かんだのが人生観。次に浮かんだのが恋愛観ですって。
        当たってるフシがナキニシモアラズ?嫌だわー。

     2004.3.15

         疲れて家に戻ると、はしゃいだ母の声に少し眉をひそめた。

        こんな夜に、まーた長電話。と思いつつドアを開けると。
        「あ、今帰ってきた!ちょっと待ってね、マサヨ!誰と思う?珍しい人よー、うふふ!」
        どうせ、しばらく会ってない親戚のおねえさんとかだろうと思いながら、受話器を耳にあてた。

        「お疲れー。こんな時間まで仕事?どっかで飲んでたんとちゃーうん?」
        「え?ちかおちゃん!どうした?何やってんのー?」
        「ん?ノリコさんと話してた。家のノリコも元気ー。」
        ずっと以前、2人でぼんやりしてたときに出会った仔猫。
        私の家にはまーちゃんがいたので、とりあえず彼が連れて帰る事に。
        いい里親さんを見つけようとしたりしなかったり。すぐに彼は私の母と同じ名前をその子に付けた。変なの。

        「ちょ、ちょっと待って。ビイル持って来る!。」
        「アイカワラズの黒電話?懐かしいなぁ。」

        急いでビイルを開け、ひとくち飲んでから、
        「ゴメン、お待たせ。で、急にどうした?マルチの勧誘?お金の相談?わはは!」
        「・・・変わってないなー。いや、特に用事は無い。桜が咲くなーと思って。」
        「咲くねー。」
        「で、久しぶりにそっちに帰ろうかなと思って。お墓参り一緒にどう?」
        「いいよー。でも夜しか体があかない。いい?」
        「せっかくだから、あそこでおでん食べようや。で、帰りにあの川でパンしようやー。」

        すぐ側にいた母が「いいっていいって!お昼行っておいで!店はいいからー!」と、
        受話器の向うの彼にも聞こえるような大きな声で。
        「ほら、ノリコさんもいいってよ?1日付き合ってよ。」
        「うーん。じゃ、あそこの川でお花見しよ?」
        「いや、あそこは夜でしょ。先にあの川に行って、どっかで軽く飲んで、あっちの川に行こうか。」
        「いいねー。」

        彼のおじいさんたちご先祖のお墓がある海沿いの小さな町。
        そこの近くには眺めのいい岬がある。
        そこの小さな店でおでんとビイル。
        全然違う場所にある川、その近くのスーパーで食パンを買って、
        そこにいるアヒルやいろんな鳥にあげるのが大好きだった。
        毎年、季節になると毎日、あちこちに出かけては、お花見ってことで毎晩ヨッパライ。
        偶然見つけた、桜並木の小さな川で土手に座って飲んだことが昨日の事のようだ。

        何か言いたいことがあるのかな?
        まあいいや。どんな大人になってるか見てやろー。
        そんな軽い気持ちで会う約束をした。

        あの日から、もう何年も会ってない彼と、
        つい昨日も一緒にいたように、また会う日が来るなんて、考えてもみなかった事だった。


     2004.3.16  昨日の続き

         約束の時間に迎えに来た彼は、数年前と何も変わっていなかった。
        ただ、昔のイメージとはかけはなれた、大人っぽい車に乗って彼はやってきた。

        「ちーかーおー!なんやねんこの車、似合わないー。って言うか、また、何?私のマネばっかりしてー。」
        「人が見たら、ラブラブペアルック?やべー。」
        2人は相談したみたいに、ボーダーのニットとジーンズにブーツという服装だった。
        そういえば、いつも同じような格好してたよなー。マネばっかりしてさー。
        昔のようにドリンクホルダーには冷たいビイルがささっていた。
        いつものように缶を開けて、私に渡してくれる。
        「アリガト。いつもスマンナ。いただきますー!」
        「ちょっと後ろ見て。」

        そこには私の大好きなチューリップ、黄色いチューリップの花束があった。

        「私に?誕生日でもないし、クリスマスでもヴァレンタインでもないのに?怒ってもないのにご機嫌取り?嬉しいー!」
        「どうする?先に家に持って帰っとく?」
        「そうする!そうするー。お水ないからしおれちゃうー。アリガトウー。」
        花束を抱えて、車を降りようとすると、彼は、
        「ちょっと待って、ノリコさんの顔見たいし、車止めてくる!」
        
        なんだか幸せだなーと思った。
        気心の知れた友人との再会が、こんなに幸せな気持ちでいっぱいだなんて。
        
        家に戻ると、母も、ちかおちゃんとの再会にはしゃいでいた。
        私が花の水切りをしてる間に、いつのまにかお土産渡してたりして。玄関先でもりあがっていた。
        私が、矢継ぎ早に、
        「お花、まーちゃんたちにちょっとだけ見せて、かじりそうだったらお風呂場に隠してね。
         ビイルが温もる!ちかおちゃん、行こっ。いってきまーす!」
        
        おじいさんのお墓に向かう途中、お参りグッズを買うためにコンビニに寄った。
        こっそり、ビイルの追加もカゴに入れる。
        彼は笑って「おまえなー。」

        オマエ?そんな呼び方一度だってされたことない。「俺の分も持ってきてよー。」

        ちょっとだけ、何かが引っかかったような気がして。
        「オマエ?今、私のことオマエって言ったろ!オマエにオマエって言われるスジアイねーぞ!」
        ふざけて、手をつかみ、ちょっとねじって背中に押し付けると。
        「ゴメンナサイゴメンナサイ!もう言いません!考え事してたときのクセが出たようですー!」
        彼もふざけて大げさに痛がったりして面白い。
        たぶん、他人から見たら仲良しのヨッパライな恋人同士に見えただろう。
        でも、私は、彼の言葉の1つづつに、本当にとても小さな、引っかかりや疑問符が浮かんでいた。
        考え事って何?私のこと考えてたの?
        
        それにしてもおかしいのは、数年ぶりに会ったのに、私の仕事のことや近況を何も聞かない。
        まあ、どうせ母から聞いてるんだろうと思ってたけど。
        あの頃、毎日繰り返してた、他愛のないおしゃべりが続く。

        「ねえ、ちかおちゃん、今、何屋さん?仕事してるんでしょ?ケッコンしたの?」
        「うーん。まあ、その話はもう少し夜になってから。ケッコンなんかしてないよ。した?」
        「実は3回ほど。あ、そのうち1つは直前ドタキャンだった。2回だ。」
        「マジ?」
        「うそー。アイカワラズモテナイ。いつまでもみんなのクロイワサンでいいの。わはは!」

        彼が言葉を濁した理由が、その時の私にはわからなかった。
        わからなくってもよかったし、今思えば、わからないほうがよかったような気もする。
        ただ、久しぶりに会った今日1日を、2人で酔って騒いで、楽しく過ごせるだけでよかったのに。
        
        お墓参りを済ませ、まだ風の冷たい岬で、おでんを食べて、ビイルを飲んだ。
        ここから私が運転を代わる約束だったので、彼は私のビイルを横取りして飲んだ。
        
        たくさん遊んで楽しく笑って、オヤスミ、またねって言えるはずだったのに。        

     2004.3.17  一昨日からの続き

         お花見スポットをいくつかまわるうちに、
        彼も少しづつ饒舌になっていった。
        暗くなってきて、後は、あの小さな川に行くだけだった。
        
        「ちょっと腰据えて飲もうか?1回、家に車置いてこよう。」

        昔は毎晩のように通った小さな居酒屋さん。
        いつも座ってたカウンターの隅に腰をおろすと。
        「あれー?もしかしてすっごく久しぶり?どうしたの、2人ともパッタリ来なくなっちゃったから、気になってたんだよー!」
        お店の大将が陽気に笑いかける。
        「長期出張ー!大将覚えててくれたんだ、一緒に飲もうー!」
        そうそう、こうでなくっちゃ!と思いながらも、
        何か話があるんじゃないの?と気になっていた。
        でも、話すのを避けるようにも思えた。

        大将が席を外した隙に。
        「ねえ、何か話しあるんとちゃうの?もう夜になったよ?」
        彼は、何も言わず、私をぎゅーっとして、アタマをヨシヨシ。
        「ちかおちゃんどうしたの?ツライコトがあったの?」
        黙ったままの彼に問い掛けると。

        「謝らないといけない事がある。」
        さっきまでの彼とは別人のように、ゆっくりと、静かに話をはじめた。

        一緒に過ごさなくなってからも、ずっと、いつも気になっていたこと。
        一緒にいなくなってしばらく経ったある日、パソコンで私の名前を検索したこと。
        サイトを毎日見てたこと。
        こういう事をするのを私が嫌がるのはよーく知ってるって事。
        メイルしようと思ったけど、どうしてもできなかったこと。
        サイトを見て、私が、ここしばらくシンドソウだったから、またご飯が食べれなくて大変なことになりそうだったのが、
        どうしてもどうしても心配で。

        シカゴから帰ってきたこと。

        「はぁ?何ソレ?」
        ついさっきまで、すごく楽しかったのに、一気に暗転。
        どうりで、私のこと、何も聞きたがらないはずだ。どうして私の名前で検索かけるのよ。
        でも、何?シカゴって?アメリカのシカゴ?
        一気に混乱した私は、とにかく落ち着こうと飲み、彼に言った。
        「もう大丈夫だから。ぎゅーもヨシヨシもしてくれてアリガトウ。もうシカゴでもベガスでも帰っていいよ。」

        実は、「しまった、言いすぎた!」とクチに出したその時から反省していた。
        
        1人でズンズン歩きながら、考えたこと。
        サイトなんて、公開してるんだから、誰が見たっていいんだよ。
        でも、それを黙って観察されてたってのがハラ立つー!仲良しだと思ってたのに!
        すぐにメイルくれれば良かったのに!どうしてコソコソしてたのよ!
        何年か前のあの日と同じ。
        ずっと仲良く出来るはずだったのに、いつも私の事、見て見ないフリして甘やかして。

        結局あの時も私の、いわゆる「逆ギレ」で、その手を離してしまったんだった。こんな自分がイヤになる。
        「あー!もうメンドイ!」いつの間にか握っていたビイルの缶を握りつぶした。

        
        結局、その日からまた音信不通。
        また、何も変わらない季節が移り変わっていく。
        でも、毎年この季節が来るたびに、彼の事を思い出して、反省するんだろうと思う。
        反省というよりも。

        後悔。

        ずっと一緒にいたかったのは私のほう。

        もしもまだ見てるようだったら、すぐメイルして。ゴメンナサイが言いたいの。
        どこにいても、今すぐ帰ってきて。お土産も何もいらないから。

        そんな事を考えながら、咲き始めの桜を見上げる。
        冷たい雨が降ってきたけど、今夜は待つって決めたから。
        桜の季節の、たった1日くらいなら、彼のことだけ考えるのもいいかも、とちょっと自虐的になってもみる。
        もしも、いつか、また会えたら、本当の事を言おうと思いながら、
        また来年の桜も1人で眺めるんだろうと思い、
        ちょっと怖いような、不安な気持ちで、思わず固く目を閉じる。
        
        目を開けると。
      
        「ごめん!まだ花には早いから、あっちで待ってた。寒かったね。」

        「・・・ちーかーお!あそこはたまに不良がいるから、1人では行かないの。一緒じゃないと行かない!」
        いつものように、冷たい缶ビイルを開けて手渡す彼を、もう二度と離さないと決めた。
        いつも行ってた、あの小さな船着場で、私を待っててくれたことが素直に嬉しかった。
        これからは、もう、1人じゃない。
        一緒に楽しいこといっぱいして、昔よりもっと仲良くなれるはず。
        初めて、ちゃんと手を繋いで歩く桜の道。
        いつもよりずっと綺麗で、楽しくって。本当に嬉しかった。
        シカゴの桜もきっと綺麗。

        おわり。

     2004.3.22

         昨夜はママンたちが夜遅くまで帰ってこないって事で、
        まーちゃんたちを寂しがらせちゃいけないーと思って、19時ジャストにお店をしめて帰りました。
        今夜はパーティーだわよー!とウカレ気味に、いつもの自販機に寄りました。
        私はいつも、お店でお金を出す時に、ついお札を出しちゃうので、
        硬貨がジャラジャラにたまってたのね。
        自販機の周りには誰もいないし、他の人をお待たせすることもないな、と思って。
        さすがに、お店屋さんのレジではしたことないんだけど、
        自販機相手に10円玉攻撃を仕掛けました。だって、めっちゃあったんだもん。

        次々に10円玉を入れていくうちに。
        
        お金の入り口にツメが引っかかって、ベキッと。

        くぅー!変な事するんじゃなかった!
        とりあえずさっさと買って、帰って急いで補修しなきゃー。
        と思ってお目当てのビイルのボタンを押すと。アレ?

        出てこなーい!返却レバーしてもお金も返ってこなーい!

        何ていうか、こう。
        頼りにしてた人に裏切られたような気分って、こんな感じかな?
        お店の人に言った方がいいのかな?
        もしかして、10円玉入れすぎで壊しちゃったのかな?
        あー。もうめっちゃオモシロクナイ!
        サミシイ気分で、別の自販機に行きました。
        
        毎日毎日、仕事がオヤマモリで、アレしなきゃ、これもしとかなきゃ、とアワタダシイです。
        ちょっと疲れたなぁ。
        少し体重が減って、もともと大きめな顔が、少し小さくなったかな?ラッキーかもーと思ってたら。
        そう思ってたのは私だけみたいでした。
        「小さくなったっていうより、ゲッソリしてる」とか「一気に年齢を重ねたような・・・ゴニョゴニョ(言葉を濁す)」とか。
        「はぁ?もう1回、聞こえるように言って御覧なさい!」と手をグーにしてたりしたんだけど。
        実は、そりゃイカン!と思って食べまくりです。
        今日の晩御飯は湯豆腐。
        昨日も湯豆腐。たぶん明日も。
        だーってー。他の物、どうしてだか食べる気しないんだもんー。
        何か調子悪いよなー。何か美味しい物、食べたいなー、でも何も食べたくないなー。つまんないよなー。

     2004.3.23

         一昨日。21日(日)初出勤日。出勤時刻に現れず。
        連絡してみると「日曜日は出られませんー。明日からでいいですか?」

        昨日。私はお休みでした。でも彼女は出勤したようです。よかったー。
        めっちゃ可愛い人だって聞いてるから、明日会うのが楽しみだなぁ。
        優しいいい人だといいなぁー。カワイイオンナノコで嬉しいなー。

        そして今日。出勤2日目。
        彼女は時間になっても来ませんでした。
        私は「誰かいじめたんとちゃうーん?」とフザケテたんだけど。その後、彼女から連絡アリ。

        「大事なお話があるんですけど。ニンシンしたので仕事できません。」

        ガクリ。
        みんなは、「仕事が合わないって言えばいいのに、今時の18歳はこんなイイワケするのか!」ってあきれモード。
        うーん。ウソなの?ホントだとしたら未婚だから良ーく考えなきゃいけないし、ウソだとしたら、濃いウソだなぁ。

        今度から私も活用することに致しましょう。

        明日はアサイチで車を車検屋さんに持っていきます。代車、カワイイのだといいなー。
        どこも悪い所がなくって、あまりお金かからなかったらいいなぁ。
        でもニンシンしたから、まあ、ちょっとくらいだったらいいか。しょうがないよねー。
        使い方違う?あー全然意味ワカンナイ。

     2004.3.26

         昨日、めっちゃ悔しい思いをしました。
        夕方、銀行の前を通りかかった時、「あ、ついでにお小遣いの補充しとこ」と思って。
        機械にピピってしたのね。
        で、この時間だと手数料が掛かるって事がわかって。
        「えー。じゃあいいや。急いでないし、キャンセルキャンセル。」
        と思ったものの、そういう項目がない!
        「前の画面に戻る」も「キャンセル」も、とにかくそれらしき項目がない。
        おそるおそる、隣の機械にいたお兄さまに。
        「ちょっとお伺いしたいんですけど、取引中止っていうか、取り消したいときはどうするんでしょう?」
        「ん?どこか押すところがないですか?あれ、ないですねー。ちょっと待っててください。
         しばらくしたら、『最初からやりなおしてください』とかで出てくると思いますよ。」
        お兄さまと待ってました。
        ジジッ。
        出てきた。
        お金が出てきました・・・。お兄さまとニガワライ。

        何でキャンセルキーがないんだろう。なんだかワナにはめられた気分だわよ。

     2004.3.27

         本日のお差し入れ。
        「山田錦100%使用 純米大吟醸 華鳩(720ml)」
        うわー。マジラッキー。アリガトウヤマモトサン!
        代わりにイチゴをちょっとあげました。あ、そのイチゴもお差し入れでした。

        飲みたい飲みたい今飲みたい!

        ヤマモトサンは今月で引越しなのね。
        で、お店に、要らないダンボールを取りに来たの。
        引越し準備が大変みたい。
        つい、「夜でよかったら手伝い行こうか?」っていったら「ホントに?助かるー。」
        え?
        ヤマモトサンは私がいつも何かとジタバタアワタダシイのをよーく知ってるので、
        まさか二つ返事でそう来るとは思ってませんでした。
        そうか、このお酒はそういう意味だったのか!
        またワナにはめられた!

        というわけで、今日は残業せずに、ヤマモトサンの家に行って、作業してきます・・・。
        軍手とゴム手袋しか持っていかないわよっ。手土産ナシ!ビイル出さなきゃ機嫌悪いわよっ。
        お店で、ママンと3人で、少し話したんだけど、後でママンが。
        「結局、なんだかんだ言いながら、仲イイよね。」って。
        そうだなぁ。
        いつも一方的に甘えて、ワガママ三昧な私をいつもかばってくれます。
        引っ越すって言っても、車で1時間ちょっとで行ける距離なので、
        特にお別れとも思ってないんだけど。
        うーん。アドレスくらい聞いとこうかな。
        春はこういう移動や転勤が多くてイヤねー。
        優しい人がどんどん私から離れて行っちゃうような気がして、ちょっと寂しいなぁ。

     2004.3.29

         引越し作業は続いてます。
        土曜日、オヤマモリのビイルやおつまみを頂いて帰りました。
        えー!こんなにー?と思うほどたくさんだったので、うーん。
        嬉しいけど、他人行儀すぎるんちゃう?
        人の引越しなのに、エアコンの梱包や、細かい生活用品、靴や服の梱包まで、勝手にしました。
        私が勝手にして、出す時にわかんなくなりそうだから、箱に大きく入れたものを書いたりして。
        昨日、大きな物は引越し屋さんに持って行ってもらったので、今日のお手伝いは、お掃除かな。
        
        今回の引越し作業でわかったことは。
        「なんでもとっておかない。イラナイモノはどんどん捨てる!」でした。

     

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