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近況

2004.11

     2004.11.04

        仕事が進まない残業中、何度かケイタイにメイルが届く音をボンヤリと聞き流していた。
       早く帰りたい、と思っているのにどうしてもここまでは済まさなきゃと決めたラインが超えられない。
       気分を変えようと、店の周りの路地を一周、歩いてみる事にしてドアにカギをかける。

       夜の冷たい空気に、意味もなく足を早める。
       こんな意味なく歩くのは何年ぶりだろう。

       いつも、決められた時間までに、決められた場所に行くだけの日常。
       たまにはこんなのもいいな、と思った時、ポケットのケイタイが震えた。
       無意識にポケットに突っ込んでたケイタイに自分でも驚いて、川沿いのベンチに腰をおろした。

       「何時に帰れる?」相変らずそっけないメイル。

       ずっと、一方的に憧れていたのは私だった。

       私の住むアパートが建て変わることになり、一時的ではあるけど、思い切って今までより広いところに引越した。
       部屋も余ってるし、私も留守がちなので仔猫がさみしがらないように、同居人を探す事にした。
       もちろん、家賃の一部負担のいわゆるシェアハウス。
       そんな私に「変な事聞きますけど、もちろん男性不可ですよね?」
       私は「男子でも女子でもいいよ。仔猫を可愛がってくれる、火の元なんかに心配のない人ならいいんだけど。」
       「自分でもいいんですか?」
       少し戸惑ったような、ちょっと笑ってるような彼の表情を今でも覚えている。
       「じゃ、決まりねー、ドウゾヨロシクオネガイモウシアゲマス」
       いつもの調子で言いながら、心臓がすごく早まって顔が熱くなった。
       私、何考えてんだ。ただの同居人やで!と心の中で早口気味に言い聞かせた。
       「いえいえ、こちらこそ・・・っていうか、ご両親はいいって言ってるんですか?」
       
       次の日、引っ越したばかりの部屋で、両親と私と、下見に来た彼でご飯を食べた。
       両親はいつも私が「憧れの人」として話してる彼が同居人なら安心!と言った。
       うん。そう言うと思ってた。
       例えば、コイビト同士の同居なら、また別な意味で心配もするだろうけどそんなんじゃないし。

       期間限定だし。

       でも、久しぶりに楽しく酔えた夜だった。
       でもどこかに、「私がママンたちにコイビトを紹介すると、きっとこんなふうなんだろうなぁ」と、
       そんな意味のない事をボンヤリ考える自分もいた。

       そんな感じで、奇妙な同居は始まった。

     2004.11.23

        最初の夜、今まで、個人的な話をほとんどした事のなかった私たちは、
       ほんの少しの約束事を決めた。
       干渉しない、頼らない、まーちゃんとびーが驚いたり、まーちゃんたちにマイナスになるような事をゼッタイしない。
       そんな事をビイルを飲みながら話し合った。
       
       次の日の朝、ちょっと寝過ごした私は、ドア越しの彼の声で飛び起きた。
       「クロイワサン!時間は大丈夫なんですかっ!」
       聞いた事のない彼の口調に、普段なら機嫌の悪いはずの寝起きなのに、なんだか少し楽しい気分だった。
       ドアを開けて「おはようございます。」「おはようございます、今日もどうぞよろしく、起こしてくれてありがとう。」
       私がバタバタ仕度をしてると、彼は寝起きの私の姿に遠慮したのか、部屋に入ってしまった。
       まーちゃんたちがいつものように足元にまとわりつく。
       「ちょっとまって、いまご飯あげるからー。」
       
       ドアの向こうから、
       「さっき缶詰、勝手にあげたけど、いけなかったですか?」
       「ううん、いいの、どうもありがとう。まつ、いび、お兄ちゃんにご飯もらってよかったねー。ありがとうねー。」

       その日の夜、家に帰ると、ヒトミシリするはずのまーちゃんは彼の膝の上にいた。
       こういう同居に全く不安がなかったわけじゃなかったけど、うまくやっていけると思った。
       今まで見たことのない、ソファーにちょっと横になる姿勢や、テーブルの上の読みかけの本。
       そういう事が新鮮で、毎日楽しかった。
       彼も私も仕事が忙しくて、食事や出掛ける時間も違ってるけど、たまに台所から声を掛けられる。
       「クロイワサンー。何か食べましたー?良かったら一緒にどうですかー?」
       私は「うわ、サイコーのタイミング!おなかすいてたのー。」
       ビイルを2つ持ってソファに座りこむ。
       シチューの美味しそうな香り。
       「ね、もしかして作ったの?」
       「あたりまえですよー。あ、ビイルと合わないですね、やめときます?」
       「何言ってるのー。ワインにしよっか、こないだ貰ったの飲もう!持ってきてー。グラス2つね。」
       
       そんな感じで、たまに一緒にご飯食べるのが楽しかった。
       ある日、深夜に帰った私は部屋の灯りが点いてるのを見てちょっと嬉しくなる。
       駐車場に車を止めるとき、彼の車がない事に気付いた。
       あれ?と思ってドアを開けると、まーちゃんたちが迎えてくれた。
       「どうした?お兄ちゃんいないの?ご飯食べた?」
       テーブルの上にメモがあった。

       今夜はかなり遅くなります。まーちゃんたちのご飯あげました。冷蔵庫に貰い物の刺身があります。
       生物なので良かったら食べてください。迷ったけど灯りは点けて出ることにします。

       ふーん。

       お互いに干渉しないって決めてたのに、律儀なメモだなーとボンヤリ眺める。
       着替えもしないで、冷蔵庫からお刺身とビイルを取り出しソファに座り込むと、
       自然にまーちゃんたちに話し掛けた言葉に自分でも驚いてしまった。

       「あーあ、お兄ちゃん、どこに行ったんだろうねー。デートかな?うえーん。」

       ん?なんだ?
       私、もしかしてすっごく気になってる?だって行き先が書いてないんだもん。
       いや、子供じゃないんだから、イチイチ行き先まで言わないって。別に好きとかじゃないしー。
       頭の中で疑問と納得を何度か繰り返す頃には、気付いてた。
       好きなんだ。大好き。
       でも、そんな気持ちは持っちゃいけないと思った。

       ただの同居人だし。家賃半分コだし。それも期間限定だし。
       気付いた気持ちを打ち消さなきゃいけない。ちょっとでも楽しく過ごさなきゃいけない。
       そんな事を考えながら、持って帰った仕事に取り掛かった。
       いつもなら自分の部屋でする仕事を、リビングのソファで、くだらないテレビもつけたままで片付ける。
       そんな時にケイタイが鳴った。彼からだった。
       何度か鳴って、留守電に切り替わったとたんに着信音が止んだ。
       
       どうしたんだろう。いつもメイルで済ませるのに、電話なんて珍しい。もしかして何かトラブル?
       もし、すっごく大変な事だったら、またかかってくるよね。うんうん。
       でも、ケイタイを持って部屋の中をウロウロ。
       しばらくして、無理矢理に納得した時に、玄関のドアが開いた。

     2004.11.28

        作文の続きはまた今度。

       いろんな事があって、ココを書くのが久しぶりになってしまいました。
       しばらく考える事があって、シンドイ文章しか書けないとわかっていたので、つい書けなくなっていました。
       でもあまりコウシンをさぼってると、先生に怒られそうなので書く事にします。
       
       って言っても、いつものように書けないよー。

       とりあえず今日は、憧れ男子に誕生日のチョイプレを渡しました。
       ちょっと前に欲しいって聞いてた「低反発なクッション」を渡しました。
       それも気持ちと時間の余裕がなかったせいで、ディスカウントスーパーに駆け込み購入でした。
       もちろん、そのお店のレジ袋、それも微妙に袋が小さくってクッションはみだしてるし!
       そのクッション、可愛くも何ともない黒無地、なぜかメッシュでオマケに竹炭入り!うーん。
       あー。もっと仲良しだったら、シャレとしてお受取りいただけるんだけど、
       これが私のセンスだと思われたらヤダなー。
       でも、低反発だからいっか。気持ちよ、気持ち!はっはっは!
       どう考えてもまったくイロケのないプレゼントでした。
       ま、こんなもんさ。

       自暴自棄。

       こんな事じゃいけないので、今夜はツメでも塗って落ち着きます。ずっと塗ってなかったしなー。
       とにかく元気出します。

     2004.11.30

        今日、思い出の小箱にガッツリ鍵かけました。

       「いろいろありがとうございました」的な彼の言葉に耳をふさいで、
       「いやや!そんなん聞きたくないー」と走って逃げた、全くオトナゲない私です。
       もう会えないかもしれないけど、もしも会えたら、その時は憧れ男子じゃなくなってると思います。
       たぶん、彼に憧れてる自分が好きだったんだと思います。

       ・・・そうとでも思わなきゃ、やってらんないわよ。ちぇ。

       今日は「わんこのレインコート」の話をしました。
       キュウクツだったりしないか、とか、雨や雪でも服が苦手でも、
       いろんなこと我慢してもワンコはお散歩が好きなのかも、とか。
       そういう何でもない話です。
       でもずーっと忘れません。ああ書き残しときたい事がオヤマモリだわよ。
       眺めてるだけで良かったのになー。


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