Q.空気集熱方式のソーラーハウスや、太陽光発電との違いは? |
A.
空気集熱方式とは、屋根面のコレクターなどで空気を暖め、ファンの力で床下へ通し室内へ吹き出す方式です。
問題点の第一は、液体に比べて同体積あたり3000分の1しか熱を運べないため集熱効率が悪く、さらにコンクリートなどの蓄熱体への伝達効果が少ないことです。この結果、、日が沈んでから翌朝にかけて、もっとも暖房が必要な時間帯の暖房効果があまり期待できません。
問題点の第二は、ダクトや色々な箇所を通過した空気が化学物質やホコリに汚染される危険があることです。問題点の第三は、暖かい空気は上昇するため、室内の上下温度にムラが出ることと、吹き出し直下と部屋の端での水平方向での温度ムラが発生しやすいことです。太陽光発電については、生み出される電気エネルギーが何にでも使用できるという質の高さは注目に値しますが、太陽エネルギーから取り出すエネルギー量がハイブリッドソーラーハウスと比較して3~4分の1と効率が悪く暖房や給湯を目的とする場合には不利といえます。電力ならではの用途を考え、使い分ける工夫が必要です。 |