祝島日記 2004年11月 4月の日記帳へ 5月の日記帳へ 6月の日記帳へ 7月の日記帳へ 8月の日記帳へ 9月の日記帳へ 10月の日記帳へ
11月1日(月)曇り 東風
裕子おばさんと出品作品を返しに行ったりする。
午後、釣りに出る。風があるのでヨボシで釣るが、チダイが1匹だけ。
リョウキチが夜、デンゴで大きめのタチを2匹釣る。
11月2日(火)曇り 南風のち西風
朝、コージロ、ウヤシマで釣ってみる。チダイを9匹。ハマチが1匹来ていたが、切れる。釣っている途中、リョウキチから、「デンゴで2.13kgのチンを釣った」と携帯電話に入る。帰ってみると48pのよく太ったチンである。釣ったチンの大きさでは、おらはリョウキチに負けてしまった事になる。
午後室津小の3、4年生がケグワなどの見学に来島。少し一緒に歩く。
午後3時過ぎにタカトオに芋掘りに行く。小さい芋が少し獲れる。植えるのが遅かったようである。ツワブキの花が目立つようになった。
リョウキチは夕方、ハマチのエサ用のデンゴを釣る。今日釣ったチンはハマチを狙っていて釣れたらしい。
夕食は寿司でチンの刺身を乗せてにぎり風にして食べる。
11月3日(水)晴れ 西風
朝、アナゴ籠にトウヘイ(黒いアナゴ)が2匹入っている。大漁だ。
西風が強くなり、釣りに出られない。
文化の日と言うことで、ナガイソに簡易倉庫を作るという活動に取りかかる。
夕方、朝市の打ち合わせで、14日にやることを決める。
11月4日(木)晴れ 凪
出張で柳井に行く。港駅で祝島の爺さんの話を聞いたりする。昼寝した後、朝と間違えて山に行くと、段々暗くなって、おかしいなあ?ああ夕方なんだと気づいた話、とかなかなか面白い。
久しぶりにナゴジローに逢う。
ナフコで接着剤や、砥石、裕子おばさんの御用達としての買い物も出来、荷物を一杯ぶら下げて帰る。
凪いできたのでモイカ掛けに出る。4つ掛けたが、イカ型をタチか何かに切られてなくす。建網もやっていて上げに来たし、月夜でもないので早めに帰る。
時代小説を4冊買ってきたので、寝床で読む。
11月5日(金)晴れ 凪
朝行ってみると、アナゴ籠に小ぶりなガザミが2つ入っている。
午後裕子おばさんは、パートの仕事。
夕方、敏坊さんとイカ掛けに出る。期待以上に掛かる。二人で20以上掛ける。
リョウキチは明日4時半に目覚まし時計をセットして、デンゴで何かを釣る予定だという。おらも起こしてくれるように頼む。
11月6日(土)晴れ 西風のち凪
朝3時半に目が覚める。リョウキチも4時過ぎに目覚まし時計よりも早く起きる。リョウキチは波止に、おらは五月丸で出る。おらはモイカ掛け。小さめのを10くらい掛ける。
昼から裕子と岩本の母と北野に行ってみる。岩本の小屋の屋根(トタン)が飛んでいる。
松本のおじさんとおばさんが、芋を掘っていた。(裕子おばさんがもらって、風呂のオキで焼いていた。)
裕子おばさんがモイカのシゴをしていた。
おらは夕方、またモイカ掛けに出る。大きいのが10くらい掛かる。この2日間モイカの豊漁だ。最大級は1.2kgあった。おらが最高記録である。
周南市の原さんが静岡の人とカヤックで来島。16日には小豆島へのカヤック旅行団が来島するようである。隊長は内田さんというカヤックで著名な人である。
11月7日(日)晴れ 凪
今年はモイカがよく掛かるので、瀬戸内海感謝祭を親子3人で催した。「アナゴのツケヤキ」をリョウキチの炭で焼いて昼に食べるだけの祭であったのだが。麦酒を1本飲んで昼寝もした。
夕方にはモイカを掛けに出た。10余り掛かった。
リョウキチは大きいタチを3匹釣ってきた。
11月8日(月)晴れ
光市大和に出張。岩田駅の近くの小川にオオカナダモがあるので採る。帰りは「いわい」に間に合わないので、ナゴジローのところに泊まる。時間があるので、買い物をした。
11月9日(火)晴れ 凪
朝4時に起きたのだが出発が遅れて、1分差で室津からの「いわい」に間にあわなかった。最初、自転車で星を見ながらのんびりしていたのがいけなかった。1時間10分前に出発しなくてはいけない。
夕方、モイカ掛けに出る。4つ掛ける。東風が結構あった。
11月10日(水)曇り 東風
東風があったが、6時過ぎに五月丸で祝島を出発して、上関に胃検診に行く。バリウムを飲む。去年より粘りが弱くて少し飲みやすくなっていた。9時に祝島に戻る。
11月11日(木)曇り 東風
午後明日の出張のため柳井に行く。ユウベエの自転車の荷台を付ける。裕子おばさんが作ったイカの唐揚げやチダイの焼いたのや、モイカの刺身などで夕食。
11月12日(金)曇り 西風
朝の電車で広島に行って新幹線で福山に行く。帰りに尾道に寄って塩を買って、坂を上って夜景をちらっと見て、柳井に帰る。
11月13日(土)曇り 東風
昼便で祝島に帰る。ナガイソの倉庫作りをする。
夕方コージロに行ってアジを十ばかり釣る。ハマチに切られる。その後モイカを2つ掛ける。
リョウキチは波止でタチを1匹釣ってくる。1匹大きいのを足下で逃がしたらしい。
アナゴがまた捕れる。
11月14日(日)曇り夕方弱い雨
朝早くリョウキチはスズキ狙いの釣りに出るが釣れなかったようだ。
朝市の手伝いをする。午後薬師の葬儀に参列。
裏の戸の蝶つがいの部分を修繕する。
夕方釣りに出て、その後モイカを掛ける。モイカ掛けの途中で、イカ型を投げるとき、一緒に携帯電話を海に投げ込んでしまった。イカは7つ。
祝島の外にいる子供達は風邪気味のようである。
11月15日(月)小雨後晴れ 凪のち西風夕方かなり凪ぐ
文彦君が台風の夢を見たら実際にフィリピンの近くに台風25号が発生している。
夕方、アナゴを1匹開くが、なかなかうまくできない。
11月16日(火)晴れ 西風のち弱い西風
内田さん、原君たちが来島。夜、一杯やりながら話を聞かせてもらう。秀人君、タカシ君、文彦君も一緒。
11月17日(水)晴れ 凪
朝、7時過ぎに瀬戸内海カヤック横断隊が出発。隊は9人。朝日がきれいだった。
夜、PTAスポーツ。リョウキチとヤッチャンが活躍する。タカシ君がタチを差し入れしてくれる。
11月18日(木)雨 少し西風
祝島の100人くらいは、山口に抗議行動に出発。夕方のニュースに出る。
裕子おばさんは柳井に出る。
夕飯は、リョウキチの「竹輪の竜田揚げ」。昼休みに上沼恵美子のおしゃべりクッキングををメモして、せっせと作っていた。なかなかやる。リョウキチは万葉祭(文化祭)が終わって、急に受験生に変身してよく勉強するようになった。変身とかは好きなタイプのようで、それを楽しむためにやっているようなところがある。
11月19日(金)曇りのち晴れ 凪少し西風
夕方モイカを掛けに出る。まずまず掛かる。西風が出て掛けにくくなったので帰る。半月があり、凪なら粘って掛けるのもいいのだが。
帰ってアナごかごを見ると1匹入っている。なかなかよく働くかごだ。
11月20日(土)晴れ 西風
風があるので、釣りに出ず、アナゴを一匹さばいたり、モイカのシゴをする。モイカは干す。アナゴは少しツケヤキにして、リョウキチと昼飯で食べる。
15時過ぎから薄暗くなるまで宇道で木を切る。岩本の山があってビワの木が2本あるので、その周りを伐り開いて、伐った木は薪にする予定である。小島の横に陽が落ちた。
帰ると千葉の石井さんから茹で落花生が届いていた。初めて茹で落花生を食べる。八街の落花生だ。
11月21日(日)晴れ 西風
リョウキチ、柳井の釣具店に行く。
西風が強いので釣りに出ず、家政夫の一日を過ごす。合間にナガイソに行って倉庫作りを進める。
裕子おばさんとリョウキチが帰島。
秀人君が平さんの田の写真が大きく載っている中国新聞を持ってきてくれた。10月31日の特集欄である。
11月22日(月)晴れ 凪
秀人君と薬師三兄弟が仕事場の前を通りかかるので聞くと、「平さんの石垣の所に行って一杯やってくる」という。いやあ、いいことだ。法事で帰ったのだろう。
17時頃、赤い顔をしたタッチャンたちが帰ってきた。宴会をしてきたらしい。オオコウラの薬師のヤマにも寄ってきたという。
夕方、モイカ掛けに出る。月夜で凪でよく掛かった。帰りに少し西風が出てきた。このところ墨がかかって黒い紋もんがついたズボンやシャツが多くなって裕子おばさんの眉間のしわが増えてきた。
モイカを掛けているときオリオン座が出ているのに気づいた。オリオン座を眺めるのは久しぶりな気がする。
11月23日(火)曇り 凪
いい天気である。働けることに感謝する日である。裕子おばさんはせっせとモイカのシゴをしていた。おらは、バイクのタイヤに釘が刺さっているのを取り除いて穴をふさいだ。うかつに一カ所だけなおして収めたのだが、どうやらまだ穴が空いているようで、しぼんでしまう。リョウキチはイカのキレをエサにネバルを狙ってひょこたんを釣っていた。昼はなかなかネバルは釣れないようだ。
午後、釣りに出る。運よく鯛が釣れた。アジもおかず分釣れた。その後モイカを掛ける。モイカも掛かった。コージロの夕陽がきれいだった。
寝る前に、モイカを干した向こうにオリオン座が張り付いていた。
11月24日(水)晴れ 凪
昼に鯛を漁協に活かしにいく。
夕方、リョウキチとモイカ掛けに行く。リョウキチは船でのモイカ掛けは初体験である。初体験で5つ掛ける。おらは自分の道具をすぐにもつらかして、後でリョウキチのを借りて掛ける。二人で合わせて10余り掛ける。リョウキチがモイカの写真を撮る。なかなか一人では写真が撮れないのだ。
11月25日(木)晴れ 凪一時東風
昼に竹を切ってくる。
夕方、敏坊さんとモイカ掛けに出る。10くらいずつ掛ける。裕子おばさんのシゴが大変である。土曜日には手伝おう。
明日から当分海は荒れ模様で、モイカ掛けは出来ないだろう。
リョウキチ、アナゴかごのほつれを修繕してくれる。アジを入れて仕掛けにいく。
ユウベエから荷物が届いたとの連絡があったようだ。裕子おばさんが昨日ミカンなどを詰めて送った。
11月26日(金)曇り後雨 南風後西風
久しぶりに南風が吹く。春一番ふうのぬくい風だ。
昨日からインターネットの接続が出来ない。
哲ぼんさんから携帯に電話が入る。新しい携帯がもとのままの番号で使えるのである。初めて携帯でメールをした。
今度のは写真も撮れるのだがまだ撮ったことはない。
晩飯後に干しているイカに来るハエをどのように追い払うかで、「おらが家三人協議会」をして、かなりの盛り上がりを見せた。
11月27日(土)晴れ 西風
船の棒ズリをなおしたり、イカ干し棒を取り付けたり、イカのシゴを手伝ったりと、こまごま活動する。
リョウキチは午後隣のひろ君さと君たちと釣り。
同級生の江本君が帰っている。お父さんが亡くなって、一昨日葬儀をすませたようだ。
16時前にインターネットに接続が出来るようになっていた。
11月28日(日)晴れ 西風
朝、清水丸で室津へ行く。町の駅伝大会で周回係が、祝島の担当なのである。係の仕事が終わった後、敏坊さんの車で柳井に行く。買い物をして帰る。
夕方、釣りに出るが釣れない。一つ大きいのが来たのだが、釣りもとから切れていた。大鯛だろうと一人で想う。その後、風がある中をモイカを狙う。釣り糸が風で飛ばされて釣りにくかった。
帰ると、原さんが来たという。秀人君の話では小豆島からカヤックで帰ってきたそうな。つまり、小豆島まで祝島から往復したと言うことである。これはすごい。
11月29日(月)晴れ 凪
朝、原さんに会いに行く。東の浜でキャンプしていた。陽に焼けていた。昨日の西風と、一昨日の南風と西風がきつかったようであるが、小豆島からは6日で帰ってきたようだ。おらの計算では5日のように思う。まあ兎に角すごい。
晩に蓬莱館に行って、カレンダーの包装を手伝う。その後、秀人君の車で神楽を見に、湯来町に行くことを決定。
11月30日(火)晴れ 凪
午後、室津に川口健治さんの講演を聴きに行く。